執筆陣
『愛人/テレサ・テン』33 1/3回転アナログレコード&SACD+CD 2枚組シングルレイヤー/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る69
S/N感抜群のLP、音像輪郭の生々しいSACDとCD。素直で丁寧な世界観に彩られた時代を飾った名アルバムを満喫
『愛人』のオリジナル発売はCDの加速度的な立ち上がりに沸いていた1985年。しかし発売当時のメディアはLPとカセットテープのみで、CDは生産されていない。当時のテレサ・テンの人気からすれば意外に思う。とは言うものの、僕はテレサ・テンのLPやCDは一枚も買っていない……。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
LP 33 1/3回転&SACD+CD 2枚組シングルレイヤー『愛人/テレサ・テン』
(ユニバーサル ミュージック/ステレオサウンド)
LP SSAR...
執筆陣
『StereoSound REFERENCE RECORD/石川さゆり』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る61
石川さゆりの名唱を、録音し続けてきた名手・内沼映二。彼自身の選曲で選び抜かれた12曲がダイナミックに味わえる
名歌手・石川さゆり。その録音を長らく担当している名エンジニアの内沼映二氏。彼が録音した石川さゆりの数々の名曲の中から、彼女の歌唱力・表現力・声質を存分に味わえる楽曲を内沼氏自身が12曲選曲、フラットトランスファーで収めたSACD/CDハイブリッド盤が本作だ。
Stereo Sound REFERENCE RECORD
SACD/CDハイブリッド盤『StereoSound REFERENCE RECORD/石川さゆり』
(テイチクエンタテインメント/ステレオサウンド SSMS-07...
執筆陣
「ELAC CONCENTRO S 503.2」これぞ、サイズを超えた一生モンのスピーカー!第6世代「JET」トゥイーター搭載。最高峰ラインの名機にさらに磨きをかけてきた
小型だがダブルベースが野太くスイングする。歌・セリフの生々しい音像化で多彩な世界に誘う。頑張れば手が届きそうな価格も、美しい外観意匠も本機ならではの魅力だ。
エラックは、独特なユニットレイアウトが特徴のフロアー型を頂点に、最高峰ラインのCONCENTROシリーズを擁する。その中でも親しみを覚えるブックシェルフ型の最新モデルが本機、CONCENTRO S 503.2である。
前モデルもだが、誌面に見る正面写真は使い勝手のいい手ごろなサイズのブックシェルフ型に思える。しかし実際は前モデル同様に、フロントバッフルを傾斜させ、さらに後方も狭めるようにして、平行面を持たせない構造にこだわっている。...
執筆陣
Stereo Sound Selection Item 『Reliable UberLight Flex 3200TL-J』アナログレコード愛好家+AVファン注目のタスクライト
LP再生の安全運転をサポート。狭い隙間を照らす多機能と意匠を兼ね備える
一目見て、「あっ、コレだ!」と注文した。使い勝手抜群の機能性と意匠性に大満足である。しかし、使い方は本機本来の狙いとは“ちょっと”違うので、リポートは“いいのかなあ”と不安である。
本来なら、LPの溝(グルーヴ)とスタイラスの関係を本機の照明で丸見えにして、LP再生の安全運転を確実にしてくれるものだが、我が使い方はそうではない。ちなみに我が家のアナログプレーヤーは、LPを聴くたびに部屋の中央部、つまり目前に運び出し設置。狭小故のしかたがない流儀なのだが、うまい具合に天井の3系統6灯のメイン照明のうちの中央2灯が盤面と...
執筆陣
【HiVi名作選】プリメインアンプ ESOTERIC「I-03」(2011年6月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
アナログ入力に特化した最上級機。
肉厚なサウンドで音に色っぽさも漂う
<PROFILE>
筐体中央に強力なアナログ電源を置き、高出力のデジタルパワーアンプを左右両端に配したデュアル・モノーラル構成のプリメインアンプ。プリアンプ部も左右独立基板によるデュアル・モノーラル構成をとる。
内部シャ...
執筆陣
【HiVi名作選】プリメインアンプ ONKYO「A-7VL」(2011年6月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
ひたすらに純度を追求したデジタルアンプ。
キレのある力強いサウンドが魅力
<PROFILE>
A-7VLは、ノイズによるデジタルエラーを抑える独自のVLデジタル技術が骨格のデジタルパワーアンプを積む、先行の「A-5VL」の兄貴分で、さらなるハイファイクォリティを追求しての登場だ。繊細な音楽...
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【HiVi名作選】スピーカーシステム KEF「Qシリーズ」(HiVi2010年12月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
サラウンドで揃ったQシリーズ。豊かに響く低域に注目したい
優れたコストパフォーマンスで人気の英国KEFのiQシリーズが一新された。新Qシリーズは、2chステレオからサラウンドまで視野に入れた全9モデルを擁する大ファミリー。フロアー型が3、ブックシェルフ型が2、センター用が2、ダイポール型が...
執筆陣
【HiVi名作選】ネットワークプレーヤー マランツ「NA7004」(HiVI2010年12月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
音質への配慮と多機能性を両立。
マランツから単体ネットワークプレーヤーが発売!
PCオーディオが世界的にもてはやされている中、もうひとつのファイルオーディオ再生手法がリンのDSシリーズによって鮮明になった。いわゆるネットワークオーディオだが、遂に日本のマランツとヤマハも本格的なネットワーク...
執筆陣
驚愕ものの完成度! テクニクス ダイレクトドライブターンテーブルシステム 「SL-1500C」を聴いて感じた、驚きのコストパフォーマンス
〝コアレス〟DDモーター搭載のADプレーヤー
満場一致、フルマーク……。半年ほど前の結果とはいえ、2019年HiVi7月号「夏のベストバイ」での、テクニクス ダイレクトドライブターンテーブルシステム、SL-1500Cの実績である。もちろん僕の一票も含まれている。(注:2019年HiVi12月号「冬のベストバイ」でも1位を獲得)
さらに「選考を終えて」では、“ベスト・オブ・ベストバイ”として選者3名がSL-1500Cを挙げた。つまり写真付きコメントが最多の3ページという、大きな祝福に包まれてのデビューとなった。
コメントはたとえば、土方久明さんは「ブランド最安価のモデルだがクラスを遥かに超...
執筆陣
小型&高性能かつ多彩な用途に活用できる高出力ステレオアンプ TEAC「AP-505」登場
ティアックより登場の多機能型ステレオパワーアンプのご紹介。写真ではちょっと分かりづらいが、実物はほぼA4サイズのスペースに置ける横幅290㎜のコンパクト型である。
基本情報として、定格出力は70W+70W(8Ω、1kHz)、4Ω負荷では115W+115W。測定条件を緩めた実用最大出力は90W+90W(8Ω、1kHz、JEITA)、4Ω負荷では130W+130Wを誇る。入力端子はXLR(バランス)とRCA(アンバランス)の充実装備である。
外観はアルミパネル上に大きく陣取った針式のレベルメーターや業務用を思わせる両端のハンドルが目を引く。スナップ式の電源スイッチも独特の雰囲気を醸すマニアッ...
執筆陣
約4年の時を経てモデルチェンジしたステレオパワーアンプ ACCUPHASE「A-48」 瑞々しく、しなやかな太さ、この音は本当に気持ちいい! 亀山信夫
アキュフェーズのA級ステレオパワーアンプが一新
上級機の技術を元に魅力溢れる音質を追求した
左右にがっしりと構える放熱機構がいかにもAクラス動作を象徴している。約4年の時を経てモデルチェンジを果たした、定格出力45Wのステレオパワーアンプの勇姿だ。外形寸法や基本的機能はそのままに、細部仕様は1㎏増の質量33㎏も含め、全面的なグレードアップを果たしている。
たとえば、同社資料はスピーカー駆動力を表す指数として「ダンピング・ファクター(DF)」に注目しているが、2015年の前モデルA-47の600に対して、今回のA-48は800を達成。ちなみにDFは、専門書を紐解けば、スピーカーのインピーダ...
執筆陣
morelからキュートな球形スピーカー登場。本格AV再生入門機としての期待も高いSoundSpot SP-3。
モレルというブランドは、AVファンには馴染みは薄いかも知れないが、カーオーディオ分野ではよく知られる、イスラエルのメーカーである。本国のホームページを調べると、ホームオーディオやAV用としても独特な造形の大型から今回紹介の小さな球体型、さらには壁掛けや天井埋め込み型まで多彩なラインナップを誇る、スピーカー専業メーカーとわかる。現在、日本市場への本格的活動を目指し着々準備中といったもようで、まだ日本語の詳細資料は入手できていない。
本機SoundSpot SP3はほぼ球体のミニスピーカーで、100mm径ウーファーと19mm径ソフトドームトゥイーターによる同軸2ウェイユニットを積む。エンクロ...