執筆陣
ノイズキャンセルを搭載したミドルクラス機。 SENNHEISER CX Plus True Wireless
今や、巷のヘッドホン/イヤホン再生の主流となっているのは完全ワイヤレスイヤホン。国内外のオーディオブランド、パソコン周辺機器メーカー、ガジェットブランド、さらにファンションブランドまでもがさまざまなモデルを発売している状況だが、1945年にフリッツ・ゼンハイザー博士によって創立されたドイツの名門ゼンハイザー社も、積極的な製品展開を行なっており、コアなヘッドホンファンからも定番として信頼されるブランドとなっている。
今回レビューするCX Plus True Wirelessは、同社が9月に発売したミドルクラスの最新鋭モデル。HiViベストバイ超激戦区のワイヤレスイヤホン部門Ⅱで5位になるな...
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ファーストワットの最新パワーアンプ F8。期待に違わぬ鮮烈なサウンドがオーディオマインドを刺激する
独創的なアンプ回路の開発で知られる、アンプ設計の名手ネルソン・パス。そんな同氏のプライベートブランドともいえるファーストワットの最新パワーアンプF8をチェックした。
実は筆者、以前より同ブランドのアンプに強い興味を抱いていた一人。数年前に某所で聴いたSIT1を4台使用したJBLのエベレストDD66000の歪みのない圧倒的なサウンドを今でも鮮明に覚えており、いつかは自分のシステムにファーストワットのアンプを投入したいと考えていた。
話をF8に戻すが、本モデルは、高い評価を得ていたJ2の回路を改良した2ステージ構成のシングルエンドA級パワーアンプで、出力は25W+25W(8Ω)。東芝製の2S...
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【HiViレビュー】ベンチマーク製品が "ベストバイ" である理由。正確な再現性の先にある、真の感動を具現化してくれる傑作
2020年にベンチマークの製品が本格的に日本に紹介されて以来、HiVi誌「ベストバイ」を席巻している。11月号「冬のベストバイ」では「コントロールアンプ部門Ⅰ(100万円未満)」「パワーアンプ部門Ⅰ(50万円未満)」「D/Aコンバーター部門Ⅱ(20万円以上60万円未満)」「ヘッドホンアンプ部門Ⅱ(20万円以上)」で各部門該当製品がすべて "ベストワン" 製品に選出されているのだ。ここでは、その理由を「ベストバイ」選者である土方久明さんに改めて記していただこう。なお、D/Aコンバーター部門で推挙されているモデルは単機能モデルのDAC3 Bだが、プリアンプ機能を追加したDAC3 HGCもライ...
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aune audioのニューヘッドホンDAC「X1sGT」&クロック「XC1」は、価格を超えた質感の高いサウンドが楽しめる逸品
D/Aコンバーター(DAC)と言えば、近年のデジタルオーディオにおける中心的な機材のひとつだ。ハイレゾ楽曲ファイル再生に加え、ストリーミング再生が活況となっている最新シーンでもその存在は大きく、事前の予想を超えるクォリティのモデルに出会うこともたびたびある。今回紹介するaune audioのヘッドホンDACアンプ「X1sGT」とオーディオ・クロックジェネレーター「XC1」もそうだ。
aune audio
ヘッドホンアンプ/USB DAC/プリアンプ
「X1sGT」(写真右)
¥40,900(税込)
11月20日発売
オーディオ・クロックジェネレーター
「XC1」
¥38,900(税込)
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何よりの魅力は音のよさ コストパフォーマンスは抜群だと言える SENNHEISER CX True Wireless
完全ワイヤレスイヤホンは、巷の音楽再生のメインストリームとなった。それと同時に、ワイヤレスの安定度やバッテリーの持ち時間など、選択時のポイントは増えつつ、価格は下落傾向にある。
しかし、オーディオ/音楽好きにとっては、完全ワイヤレスイヤホンに満足感を得られるか否かの大きな要素は音質だ。私たちは機能やコストだけでなく音質を大きく求める〝うるさ型〟の人種なのである。
ドイツの名門メーカー、ゼンハイザーの新作、CX Ture Wirelessは、そんな欲張りな人も満足させるコストパフォーマンスの高い1台だ。本モデルは、2020年の秋頃に発売されたCX 400BT Ture Wirelessの後...
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【Astell&Kern「A&ultima SP2000T」レビュー】アンプモードの切り替えで好みの音色を選べるフラッグシップDAP。半導体と真空管の特性を掛け合わせた、レスポンスと分解能に優れた艶やかなサウンドが楽しめる
DAP(デジタルオーディオプレーヤー)の定番ブランドとして知られるAstell&Kern(アステル・アンド・ケルン)から、「A&ultima SP2000T」という弩級の新型DAPが登場した。AKシリーズ初となる1つの筐体内に4つのDACチップを搭載する「クアッドDAC構成」を採用し、「トリプルアンプシステム」を搭載するのが特徴となる。
まずは「トリプルアンプシステム」からご紹介しよう。本機は2種類のアンプを搭載しており、それらを使った合計3つのサウンドモードが楽しめるものである。具体的には、たいへん評価の高かった既存モデル「A&ultima SP2000」が採用するアンプ構成を踏襲した...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介29/『NOBU'S POPULAR SELECTION(LP)』 Stereo Sound REFERENCE RECORD
近年、アナログレコード再生の人気上昇は、ターンテーブルやトーンアーム、カートリッジ、フォノイコライザーなどに目覚ましい進化をもたらしている。能力の高いアナログ機器が登場する中で、かつて熱中したレコード収集への情熱が再燃している人も多いのではないか。
そんなアナログファンにぜひ注目していただきたいLPが登場した。タイトルは『NOBU'S POPULAR SELECTION』。そう、ステレオサウンドで鋭筆を振るう傅信幸さんが監修したSACDが、33回転2枚組のアナログレコードとして発売される。
ベースとなったSACDは、ステレオサウンド社のリファレンスCD/SACDシリーズにおける初のポップ...
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現代を代表するイヤホンのひとつ。 さらに充実した高音域を響かせる SENNHEISER IE 900
ドイツの音響機器メーカー、ゼンハイザー社は、コアなヘッドホンやイヤホンファンから常に動向が注目される存在だ。そんな同社から約4年ぶりとなるフラッグシップイヤホンIE900が登場。同社のフラッグシップモデルを手掛けるヤルモ・ケーンケ氏の手により、ドイツ本国で3年半もの開発期間を経て完全新設計されたモデルだ。
ハウジングはアルミブロックからの削り出し。7㎜の新型ダイナミック型ドライバーは5㎐から48k㎐の周波数特性を持たせつつ、ノンコーティングのポリマーブレンド振動板を採用して不要共振や歪みを低減。さらにハウジング内に設けられた、エアーフローを最適化する「トリプルレゾネーターチャンバー」や、...
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ワイヤレスイヤホン EARIN A-3。つけていることを忘れるほどの装着感、大型ドライバーの量感もたっぷり
巷で人気が一気に広がった完全ワイヤレスイヤホン(別名 TWS:True Wireless Stereoイヤホン)だが、その世界のパイオニアとして知られるのが、EARINである。
同ブランドを主宰するのはスウェーデンのオーディオ系スタートアップ企業のEpickal AB。2014年にクラウドファンディングサービスのKickstarterで資金調達に成功し、2015年に世界初となる完全ワイヤレスイヤホン「EARIN」(後に EARIN M-1と改名)を世に放った。
ちなみに、アップル初となるTWSイヤホン「AirPods」が発売されたのが2016年だが、その翌年にはすでに第2世代のEARIN...
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エラック、ミドルクラスとなる「Solano BS 283」と「Solano FS 287」は、JET V搭載で環境音再現がリアル
そのカッティングエッジな技術と優れた音質により、近年、オーディオとAVそれぞれのファンから人気のスピーカーブランド、エラック。そんな同社から、新しいSolano280シリーズが登場した。2014年に発売された260LINEの後継にあたるラインだ。Solanoという言葉はスペイン語で〝風〟という意味があるが、本機の製造地かつ現在のエラックの所在地であるドイツの港町・キールで世界最大級のセーリングイベントが行なわれていることから名づけられそうだ。
ラインナップは、2ウェイ・ブックシェルフ型のBS283、3ウェイ・フロア型FS287、センタースピーカーCC281の3種類だ。最近のエラックのスピ...
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ハイスペック&省スペース、デスクトップオーディオに最適な2モデル オーディオテクニカ ヘッドホンアンプとD/Aコンバーター
今、ヘッドホン/イヤホンはその人気に呼応するように、国内外のメーカーからさまざまな高性能モデルが登場している。バランス接続に対応するイヤホンや、駆動力を要求される平面振動板を持つヘッドホンなど、マニア層に訴えるカッティングエッジな製品が増えてきた。
そして、その能力を最大限引き出す単体ヘッドホンアンプは、マニアの中でマストアイテムとして認知されている。そんな中、オーディオテクニカから、ハイブリッド式ヘッドホンアンプAT-BHA100とDSD22.4MHzに対応するD/AコンバーターAT-DAC100が発売された。
HEADPHONE AMPLIFIER
audio-technica AT...
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ファイル再生時代のマストアイテム、ミュージックサーバーに求められるものとは? fidataが「HFAS1」シリーズに込めた物作りへのこだわりを聞く
アナタはどんな方法で音楽を楽しんでいますか? ディスク再生やストリーミング、ダウンロードなどなど、最近は音楽再生の方法も多岐にわたっている。だが音質にこだわるのであれば、ハイレゾなどの音楽ファイルをUSB DACやネットワークプレーヤーで再生するのが一番。そこで重要なのが音楽ファイルを保存するミュージックサーバーだ。今回は「fidata」(フィダータ)ブランドを展開しているアイ・オー・データ機器に同社ミュージックサーバーの最新事情を聞いた。対応いただいたのは、同社事業戦略本部 企画開発部 企画開発1課の開口東史さんだ。(編集部)
土方 昨今、音楽を楽しむのはファイル再生が中心という方も多...