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【HiViレビュー】KordzのHDMIケーブル「Bravoシリーズ」は画像と音の鮮度感が凄い。48Gbps伝送の優位性は明らか
オーストラリアのメルボルンに本拠を置くHDMI専業メーカーのKordz(コーズ)から、48Gbps(ギガビット/秒)ウルトラハイスピード認証を取得したHDMI 2.1対応メタル(無酸素銅単線)ケーブル「Bravo」が登場した。光ファイバーケーブルと異なり、メタルケーブルは内部抵抗による損失が生じるため、5m以上の長さのウルトラハイスピード・タイプを製造することは難しい。本製品も最長で3mだ。
HDMI CABLE
Kordz
Bravo
1.0m オープン価格(実勢価格1万3200円前後)
1.5m オープン価格(実勢価格1万5400円前後)
2.0m オープン価格(実勢価格1万7600...
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往年の名機を現代的にアップデートしたJBL SA750 DiracLiveの音場補正も秀逸だ
今年創立75周年を迎えたJBLから、じつに興味深いアニバーサリーモデルが登場した。SA750と名づけられたプリメインアンプである。
JBLといえばスピーカーメーカーのイメージしかないという方は多いと思うが、1960年代には同社製高級スピーカーを鳴らすに相応しいアンプが発売されていた。ベテランのオーディオファイルが本機を一目見れば、1965年に発表されたプリメインアンプSA600にオマージュを捧げた製品であることはすぐにわかるはず。
フロントパネルの左4分の1はグレーの縦のヘアライン、右4分の3はシルバーの横のヘアライン仕上げというアシンメトリー・デザインが採られていること、電源を入れると...
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【HiViレビュー】エアパルス「A80」はAV再生にきわめてマッチするアクティブスピーカー
家庭用スピーカーシステムの主流はアンプを内蔵しないパッシブ型。アンプを内蔵するアクティブ型を選ぶ方はまだまだ少数というのが現状だ。しかし、そうした中で時宜を得た製品企画でヒットを飛ばし、アクティブ型スピーカーの魅力を広く知らしめたブランドがある。それがエアパルス。ここでは、アクティブスピーカーの代表として、改めて人気モデルの実力を確かめていく。(編集部)
昨年(2020年)春に日本上陸を果たし、大旋風を巻き起こしたエアパルスのアクティブスピーカーA80。今般その白木(パインウッド)仕上げが登場したので、これを機に改めてエアパルス・ブランドの紹介と本機の魅力を詳らかにしてみたい。
SPEA...
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ウェストミンスターラボ「Rei」を4台(!)使った、ブリッジ&バイアンプ駆動を体験。わが生涯で聴いた凄い音BEST5に入る、超絶サウンドが体験できた
2021年、英国から彗星のように日本市場に登場してきた高級オーディオ・ブランド、ウェストミンスターラボ(WestminsterLab)。本年1月にプリアンプ「Quest」の、3月にモノブロック・パワーアンプ「Rei」のリスニング・リポートをStereo Sound ONLINE に寄稿した。
Quest、Reiともに、磨き上げられた透明感のある本格的なサウンドでぼくを魅了し、この新進ブランドのこれからに大きな期待を抱くことになったのだった。
さてこの8月、「Reiを2組4台借用できたので、Questと組み合わせてブリッジ接続やパッシブ・バイアンプ駆動で聴いてみませんか」というお誘いを編集...
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絵が違う!音も違う!これぞ破格の表現力。フィバー初の48Gbps、8K対応光HDMIケーブルPure3を試す
人気のフィバーから待望のHDMI2.1ケーブル登場
8K/60pと4K/120p伝送を保証する48Gbps(ギガビット/秒)対応の光ファイバーHDMIケーブルがにぎやかになってきた。HiVi2021年4月号でワイヤーワールドの「ステラー」ケーブルをご紹介したが、同じ輸入元のナスペックから、HDMI2.1認証済ウルトラハイスピードHDMIケーブル、フィバー「ピュア3」が登場した。今回その2mと10mタイプを自室でじっくりチェックできたので、そのインプレッションを述べることにしたい。
Optical HDMI Cable
FIBBR Pure3 5月17日発売
● 型式:光ファイバーHDMI...
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ソナス・ファベールの「Lumina Ⅰ」「Lumina Ⅲ」「Lumina Center」は、エントリーモデルとは思えないサウンドを聴かせる
オリンピカ・ノヴァⅤが「HiViグランプリ2020」で〈スピーカーシステム部門賞〉を受賞するなど、ソナス・ファーベルの好調が続いている。同シリーズの完成度の高さについては、HiVi2020年7月号に記したが、それに引き続いて登場したのが、ここにご紹介する「Lumina(ルミナ)」シリーズだ。
ここでは同社エントリー・ラインに位置づけられる本シリーズから小型2ウェイ機の「ルミナⅠ」、3ウェイ4ドライバー構成のトールボーイ機「ルミナⅢ」を聴き、同時発売された横置き仕様のセンタースピーカー「ルミナセンター」を加えた5.1ch再生も試してみたが、まさに価格の枠を超えたすばらしいパフォーマンスを示...
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期待の新ブランドWestminsterLabのセパレートアンプ「Quest」&「Rei」を聴く。超高解像度レンズで撮った8K映像のような、清冽なサウンドが出現した
今年の1月、StereoSound ONLINEに試聴記を寄稿したウェストミンスターラボ(WestminsterLab)の「Quest(クエスト)」。このプリアンプとの組合せを想定して開発された、モノブロック・パワーアンプ「Rei(レイ)」がわが国に上陸した。
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そこで輸入元の協力を得て、QuestとReiの2モデルをぼくのリスニングルームでテストすることに。ここではそのインプレッションをお伝えしたい。
モノーラルパワーアンプ
Westminsterlab Rei
¥4,000,000(ペア、税別、WestminsterLab 1.5m電源ケーブル付属)
●出力:100W...
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WestminsterLab「Quest」の音に心奪われた。2021年のハイエンドオーディオ界を彩る、おそるべき実力を備えたプリアンプの登場だ
またひとつ、ハイエンドオーディオ界を彩る新星が、英国から登場した。2007年にロンドンで設立されたWestminsterLab(ウェストミンスターラボ)だ。
音質を吟味したUSBケーブルの開発・販売でスタートした同社は、2016年のドイツ・ミュンヘンの「ハイエンドショー」でAB級のモノーラル・パワーアンプ「UNUM(ウーヌム)」を発表、その高評価を経て、2019年にA級モノーラル・パワーアンプの「Rei(レイ)」を、2020年にプリアンプの「Quest(クエスト)」を登場させている。
今般わが国で最初に発売されるのは、プリアンプのQuestだ。価格は300万円(税別)。オプションでカーボ...
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時代は “ブラックスクリーン”! Screen InnovationsのSlateなら、明るい場所でも高コントラストな映像が楽しめる
明るい場所で投写できる喜び
米国テキサス州オースティンに本拠を置くスクリーンイノベーションズ社は、灯を残した部屋でもコントラストが維持できるALR(Ambient Light Rejection)スクリーン開発に定評がある。今般HiViグランプリのペリフェラル部門賞を受賞したキクチSPA-UTと同系統の製品も展開している。
SPA-UTは上方からの光を遮り下からの光を反射させるレンチキュラー・タイプだったが、本製品「Slate(スレート)」はそうではない。塩化ビニール素材の幕面に、黒の顔料を混ぜ合わせたコーティング材を塗布して耐外光性能を持たせたスクリーンである。同社には「スレート」の他...
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スタイリッシュなだけじゃない。最先端ルームチューン機能も搭載したBang & Olufsenの最新シアターシステムで、2chからサラウンドまで、唯一無二の魅力を堪能する
完全ワイヤレスイヤホンから本格アクティブスピーカー、有機ELテレビまで幅広いラインナップを展開するデンマークのBang & Olufsen(B&O)。1925年の創業以来95年にわたって、美しいサウンドとデザインを備えた高品位なライフスタイル製品を送り出してきた。今回は山本浩司さんと一緒に、B&Oの最新モデルを体験できるBang & Olufsen 銀座店にお邪魔して、同社のフラッグシップスピーカー「Beolab 90」と有機ELテレビ「Beovision Harmony」を核にしたシステムで映画や音楽を体験させてもらった。さらにB&O音響責任者のGeoff Martin(ジェフ・マーテ...
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リンのパッシブ型4ウェイ・スピーカー「MAJIK 140 SE」が驚異の進化。従来品から台座の変更のみで、低域の音質はまるで別物に
リン(スコットランド)のパッシブ型4ウェイ・スピーカーMAJIK 140がSEヴァージョンに進化した。輸入元によると、台座(スタンド)部分の変更のみということだが、実際に聴いてみてその音質向上ぶりにビックリ。「いやいやこの音の違いは台座だけじゃないでしょ。ユニットやキャビネットにも手が加わっているんじゃ?」と訝しく思ったが、「いえ、台座のみの変更と聞いております」と輸入元の社長は素っ気ない。
さて、その台座部分だが、従来は木質のMDF製で今回のSEはアルミ製。幅と奥行がそれぞれ1cmほど大きくなっており、質量はMDFの1.4kgにたいして5.9kg。なんと4倍以上の重さだ。たしかにこの重...