執筆陣
PIEGA ピエガの新エントリーラインはシャープなキャビネット、豊かな音
AMT(エアー・モーション・トランスフォーマー)トゥイーターとMDS(マキシマム・ディスプレイスメント・サスペンション)コーン型ウーファーによる組合せ。ピエガの新エントリーラインを形成するAceシリーズは、これら熟成されたドライバーユニットを採用した優美なアルミ製キャビネットをまとっている。それはほぼシームレス構造の、同社の伝統といってよいアルミ押出し材によるスリムなフォルムで、フロントバッフルをウーファーのフレームのギリギリまで絞り込むことで回折現象(ディフラクション)の悪影響を回避し、楕円形断面のフォルムと相まって理想的な音波の放射を実現している。
通常の使用状態ならば、前方から見え...
執筆陣
スペンドール「Classic 4/5」 英国BBCモニターを受け継ぐ小型2ウェイ、 実体感があり現代的な鮮度や解像感を表す
艶やかなプレスリーの声音が自然に前に出て音像となるのが好印象
英国のBBCモニターの設計を受け継ぐスペンドール「LS 3/5a」は1982年に登場し、ウーファーは11㎝径だった。1998年にはユニットを一新させたモデルとして「S 3/5」が登場。ウーファーは14㎝径となり、低域のゆとりが増し、力強い音を放射できるようになった次第。2017年には「Classic 3/5」として、さらに新開発したユニットを採用。ウーファーは15㎝径のEP77ポリマーコーンとなり、ダンプ剤の厚塗りは見られない。ソフトドームトゥイーターは、2.2㎝径のワイドエッジ型である。
それと同じユニット構成を採り、バッフ...
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映画と音楽再生のためのスピーカー選び【TAD】映像とリンクしてその世界に引き込む圧倒的リアリティ
TADスピーカーの本質は、「正確なトランスデューサーであれ」というものだ。それは、ドライバーユニットの開発からスタートしたことと無縁でない。加えて、そのルーツであるパイオニアが、ドライバーユニット(フルレンジスピーカー)の独自開発・製造を足掛かりに誕生(1937年)したメーカーという点も無視できないところだ。
アメリカから招聘されたスピーカーエンジニアBart Locanthiのリーダーシップの元で開発されたドライバーユニットは、入力信号にいかに忠実な反応をするかという点に特化し、世界の著名な音楽製作現場のハイレベルな要求にいかに応えていくかということを二人三脚で進めていった成果だ。結果...