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驚くほどすばらしい音! ViennaAcousticsより、限定200台のブランド30周年記念モデル 「Haydon Jubilee」を試聴
日本国内では限定200セットの30周年記念モデル
オーストリアのスピーカーメーカー、ウィーンアコースティクスの創業は1989年。その30周年記念モデルとして登場したのが、Haydon JUBILEE(ハイドン・ジュビリー)である。140㎜の樹脂系ウーファーと25㎜シルクドーム・トゥイーターを組み合わせた2ウェイ・バスレフ型のコンパクト・スピーカーで、邦貨ペア18万円、我が国では200セットの限定発売となる。
ウィーンアコースティクスの製品は、リスト、ベートーヴェン、モーツァルトなどクラシックの名作曲家の名前を記したものが多い。ウィーン・フィルとその本拠・楽友協会を有する音楽の都で生れたス...
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発売直前、ソニー8Kブラビア「KJ-85Z9H」の実力をチェック!(後) 8K映像に負けないサウンドで、<画音一致>のイリュージョンを見事に再現してみせた
ソニー8Kブラビア「KJ-85Z9H」徹底チェックの後編をお届けする。前回は8Kの画質について山本浩司さんにご紹介いただいたが、今回は音質について。KJ-85Z9Hは85インチの8K映像にふさわしい音質を求めて、様々な工夫も施されているのだ。月刊HiVi誌上でも、昨今の薄型テレビの音質に苦言を呈してきた山本さんは、Z9Hの音をどうジャッジしたのだろうか。(編集部)。
※前編はこちら →
8K超絶画質と並んで、KJ-85Z9Hで注目すべきは独自構成のスピーカーシステム「アコースティック マルチオーディオ」だろう。
上下のフレームにL/Rそれぞれ2基合計4基の2ウェイ・システムをビルトイン...
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発売直前、ソニー8Kブラビア「KJ-85Z9H」の実力をチェック!(前) 8Kならではの、目の覚めるような超高精細映像に脳内快楽物質がとめどなく分泌された
今週末の3月7日に、ソニーの8Kブラビア「KJ-85Z9H」が発売される。同社初の8Kチューナー内蔵液晶テレビであり、去る2月7日のリリース以来、オーディオビジュアルファンの注目を集めている製品だ。今回はそんなKJ-85Z9Hの実力を、山本浩司さんに確認してもらった。山本さんには以前、日本未発売のチューナーレス8K液晶テレビ「Z9G」シリーズを取材していただいたこともあり、そこからの進化を含めて、厳しいチェックをお願いしている。(編集部)。
※関連記事 →
昨年8月、StereoSound ONLINEに海外(欧・米・中)で発売されたソニー製8K液晶ディスプレイ「Z9G」(98型と85...
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HiViグランプリで「アンプ部門賞」を獲得した8チャンネル・パワーアンプ TRINNOV AUDIO AMPLITUDE8
今般のHiViグランプリで「アンプ部門賞」を獲得したトリノフオーディオ(仏)の8チャンネル・パワーアンプ。2Ω負荷で1200W出力を保証するハイペックス社のクラスDアンプモジュール「Nコア」を、8ch搭載した最新設計の一体型マルチパワーアンプで、電源部はスイッチング方式ではなく、アナログ・リニア回路。4ch×2の巨大なトロイダルトランスを2基搭載し、質量約40㎏を誇る重量級アンプである。入力端子はXLRバランス(×8)と同社製コントロールAVセンターとの連携を想定した8ch一括接続が可能なDB25のみ。RCAアンバランス入力は用意されていないので、注意が必要だ。
デノン製一体型AVセンタ...
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ソナス・ファベール ELECTA AMATORⅢのスケールの大きさを実感
このリッチな音にただ揺られていたい
映画の再生でも抜群のパフォーマンス
イギリスのB&Wと並んでわが国でもっとも人気の高いスピーカーメーカーといえば、イタリアのソナス・ファベールだろう。本誌ベストバイでもSonettoシリーズを中心に同社製スピーカーが常に上位を占めているのはご承知の通り。ここでご紹介するエレクタ・アマトールⅢもスピーカー部門6(ペア100〜200万円) で単独1位を獲得し、今般のHi Viグランプリでも「スピーカー部門賞」の栄誉に浴している。
エレクタ・アマトールのオリジナル機の誕生は1988年。日本で人気に火がつき、世界中のオーディファイルから注目を浴びたコンパクトス...
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デノンPMA-SX1 LIMITED & DCD-SX1 LIMITED。実力は従来機を大きく超える!
オーディオ・エンジニアリングの本質とは何か。それは「設計者が自ら目指す音を明確にし、その目標に向けて徹底的に聴き込み、判断すること」にある。その見事な事例として称揚したいのが、デノンSX1 LIMITED(リミテッド)シリーズだ。
そもそもこのシリーズは、製品化を目的に開発されたものではない。2015年にデノンのサウンドマネージャーに就任した山内慎一さんが、自身が掲げる音の指標「Vivid & Spacious(ヴィヴィッド&スペイシャス)」とは具体的にどういうことか、それを経営陣に示すために同社フラッグシップ機DCD-SX1(SACD/CDプレーヤー)とPMA-SX1(プリメインアンプ...
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クリプトン傑作の3代目、KX-5PX登場。現代スピーカーの豊かな資質を訴求する、新世代モデル
クリプトンの密閉型2ウェイ機の傑作KX-5のバリエーション・モデルKX-5PXが登場した。2010年発売のオリジナル機KX-5、2015年のピアノ・フィニッシュ機KX-5Pに続く3代目モデルということになる。
本機最大の注目ポイントは、内部配線材にPCトリプルCが採用されたこと。KX-5、KX-5Pで使われていた内部配線材は音のよさで定評のあったPCOCCだが、1986年に古河電気工業から発売されたこの定番線材は2013年に製造中止に。クリプトンは終了前に大量発注してこの6年間を凌いできたが、ついに在庫が枯渇。2014年に「ポストPCOCC」を標榜して開発されたPCトリプルCを同社製スピ...
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これはモデルチェンジに匹敵する大きな進歩だ! JVCのD-ILAプロジェクターに追加された新機能「Frame Adapt HDR」の真価を、「DLA-V9R」と110インチ大画面で体験した
秋山 真(あきやま まこと)さんは、ロスアンジェルスのPHL(Panasonic Hollywood Lab.)でシニア・コンプレッショニストとして活躍、帰国後も映像制作に携わりながら専門誌等で原稿執筆もこなすオーディオビジュアル界期待の新人だ。HiVi誌で仕事をともにして以来ぼくは親しくさせてもらっており、何度かうちに遊びに来てきてくれたこともある。話してみると、中学生の頃からHiVi誌を愛読していたそうで、映像制作のプロでありながら筋金入りのマニアでもあることもわかった。わが家のJVCプロジェクター「DLA-V9R」に新しいファームウェア「Frame Adapt HDR」を実装してそ...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介2 /『東京・青山骨董通りの思い出』 Stereo Sound REFERENCE RECORD
ぼくが選曲・構成したSACD/CDハイブリッド盤『東京・青山骨董通りの思い出』が、2018年秋に発売された。誰もが首をひねるに違いない謎のタイトルだが、月刊「HiVi」2018年12月号(VSV 39ページ)で伊藤隆剛さんに明かされた通り、本作は、ぼくが大学に通っていた頃(1978〜1982年)、当地にあった輸入レコードショップの名店「パイド・パイパー・ハウス」(1989年に閉店)に捧げたディスクなのである。
音楽が間違いなく若者文化の中心だったあの頃、「パイド・パイパー・ハウス」はそのトレンドセッターとして重要な役割を果たしていた。田中康夫さんのデビュー小説「なんとなく、クリスタル」(...
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『アビイ・ロード』のサラウンドはやっぱり素晴らしかった! 5.1ch&アトモス比較インプレッション
やっぱり気になるビートルズのサラウンド音源
『アビイ・ロード』発売50周年エディション盤のインプレッション・リポート第2弾、DTS HDマスターオーディオ5.1chとドルビーアトモスの印象記をお届けします。
9月27日にアップされた2019年ステレオ・ミックスの試聴記事の最後に「5.1ch ミックスとドルビーアトモス音声が入ったBD(ブルーレイ) オーディオ盤、単売してくれないかな」と書いたところ、なんと「スーパー・デラックス・エディション」を買った音楽仲間の一人が、このディスクをわざわざ送ってくれました。ありがとう! YTくん。
このBDオーディオ盤には、5.1chミックスとドルビーア...
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『アビイ・ロード』2019 ステレオ・ミックスは買い!? ジャイルズ・マーティンの今年の仕事ぶりは……
泣く子も黙る名盤!
しかし、リミックス版の真価はどうなのか……
9月27日、ザ・ビートルズの泣く子も黙る名盤『アビイ・ロード』発売50周年記念エディション盤が 6種類発売された。6種類のなかの最大の目玉は、完全生産限定盤の「スーパー・デラックス・エディション」ということになるだろうか。
ビートルズの育ての親であるジョージ・マーティンの子息ジャイルズ・マーティンが新たにミックスした『アビイ・ロード』の2019年ステレオ・ミックスCDと本作録音時のセッションを収めた2枚のCD、それに2019年ステレオ・ミックスの96kHz/24ビット・ハイレゾ音声とDTS HDマスターオーディオ5.1ch&...
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最新ハードで観る!聴く!『アベンジャーズ/エンドゲーム』×『MONITOR AUDIO』
途方もなく広がる音場空間。このシームレスさは圧倒的
HiVi視聴室のリファレンス・スピーカーは、モニターオーディオ(英国)のプラチナム・シリーズⅡ(以下PLシリーズⅡ)。センタースピーカーを含めて同シリーズでサラウンド・システムが組める態勢だが、この春、同社からプラチナムに次ぐ高級ライン「ゴールド」シリーズが第5世代(5G)となって我が国に上陸した。
まず2Ch再生で基本音質を確認。現代的な音調で映画対応力も高そう
ここでは、このゴールドGシリーズでフロア7.1Chシステムを組み、7.1.6構成で『アベンジャーズ/エンドゲーム』をドルビーアトモス再生してみたい。モニターオーディオには埋め...