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全国のNHKが総力を挙げて開発した便利機器・手法を一堂に展示する「第48回NHK番組技術展」開催。最優秀賞は松江放送局の「クロマキーレスの合成システム」
全国のNHKが、放送の現場で得たノウハウやアイデアを生かして開発した機器や取り組みなどを展示・紹介する「第48回NHK番組技術展」がNHK放送センターで開催された(2月10日~13日)。
今回の展示は全部で23項目。NHKが総力を挙げて開発・運用している8K関連の展示から、近年話題のAIを活用した番組制作技術まで多彩な内容となっていた。ここでは、編集部が気になった展示、受賞展示などをメインに紹介したい。
国際宇宙ステーションからの8K映像
国際宇宙ステーション「ISS」に滞在している宇宙飛行士が撮影された8K映像が、8Kディスプレイで上映されていた。収録カメラはREDの「WEAPON H...
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【麻倉怜士のCES2019レポート23】2019年のテレビシーンは、3つのテーマで進化していくだろう。“最新技術の発表の場”であるCES2を取材してわかったこと
多くの話題を集めたCES2019。StereoSound ONLINEでは麻倉怜士さんによる詳細リポートを22回に渡ってご紹介いただいた。それらはいずれもオーディオビジュアルファンにとって興味深い内容ばかりで、たいへん多くのアクセスもいただいている。今回はそのCES2019の総括を、麻倉さんにじっくり語っていただいた。(編集部)
CESは“技術展示の場”になってきた
私が毎年CESの取材をするようになって、既に20年以上が過ぎました。その前にも何回も足を運んでいますので、通算ではもっと多く取材していることになります。
さて、世界の3大エレクトロニクスショウというと、アメリカのCESとドイ...
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深海の風景を、こんなに鮮明に捉えたのは世界初! 8Kドキュメンタリー「深海の大絶景 8Kが見た海底1300mの秘境」が、2月10日にNHK BS 8Kでオンエア。深海にいるような“体験”をしてきた
NHKでは、来る2月10日(日)午後7時〜午後7時40分に、BS 8Kのドキュメンタリー「深海の大絶景 8Kが見た海底1300mの秘境」を放送する。
これは、NHKと国立研究開発法人 海洋研究開発機構(JAMSTEC)が協業した、世界初の8Kによる深海撮影プロジェクトで実現したものという。その放映に先立って、1月末にマスコミ向け試写会が開催された。
当日は、8K放送用の素材を使い、NHK放送センターの421オーディションルームのシステムで8K+22.2chの環境で再生された。
プロジェクターはパナソニックの4K DLP機を4台使ったブレンディング方式で、スクリーン上に8K映像を再現してい...
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8K放送には、魅力的な番組が本当に沢山ある! シャープの80インチ8Kテレビで観た、インプレッションを紹介する:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート9
前回の本連載では、麻倉怜士さんが8K放送をどんなシステムで、どんな風に楽しんでいるかについてご紹介した。しかし麻倉さんによると、8K放送には、まだまだ語り尽くせないくらいの注目作品があるという。そこで今回は麻倉さんが気になった番組について、さらに具体的に解説していただくことにした。究極の8K映像で観る作品の魅力とは、いったいどれほどのものなのだろうか。
時々刻々と姿を変える富士山に感動する
私が8K放送で感動したのはまずは『富士山 森羅万象 大山行男が撮る神秘の素顔』でした。大山行男さんは富士山を30年に渡って撮影しており、今は富士山の麓に住んでいる富士山専門カメラマンです。
8K/HD...
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NHK、8Kならではの超高精細映像と22.2ch音響を体験できるパブリックビューイングを1月24日から実施。「大相撲初場所 & クラシックシアター “世界三大オーケストラの響き”」
NHKは、現在行なわれている「大相撲初場所」を8K独自で制作、BS8Kで生中継しているが、その8K映像と22.2ch音声によるライブパブリックビューイングを1月24日(木)〜27日(日)まで、NHKみんなの広場 ふれあいホールで実施する。
合わせて、1月26日(土)と27日(日)には、BS8Kで放送中のクラシック音楽番組「世界三大オーケストラの響き」を、こちらも8K映像と22.2chの立体音響で楽しめる8K上映イベントも行なう。こちらは、世界三大オーケストラと言われるベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の演奏会を8K収...
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【麻倉怜士のCES2019レポート16】「SHARP is Back」 4年ぶりにブース展示を行なったシャープの石田副社長に、アメリカ展開の今後を聞いた
CES2019では、シャープが4年ぶりにブースを出展、事業ビジョンの「8KとAIoTで世界を変える」を掲げ、「8K」「AIoT」「Smart Home」「Business」の4つのエリアで様々な展示を行なった。そんなシャープの取締役 副社長執行役員AIoT戦略推進室長 石田佳久氏を、麻倉さんがインタビューした。以下でその詳細を報告しよう。(編集部)
アメリカの皆さんにシャープの取組を知ってもらいたい
麻倉 「SHARP is Back」ですね。まずは、今回CESに出展した狙いからお聞かせください。
石田 CESには4年ぶりのブース出展になります。去年は別会場のプライベートブースで展示をし...
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【麻倉怜士のCES2019レポート13】ソニーの8K液晶テレビ「Z9G」は、大型テレビの未来を具現化している。アップコンバートから音質改善まで、その完成度に感心する
CES2019会場でのメーカー直撃レポート第二弾をお届けする。今回はソニーブースに展示された8K液晶テレビ「Z9G」シリーズについて。8K解像度を備えたモデルで、液晶式ながら黒再現の向上や視野角拡張など、高品質のための技術が多数盛り込まれている。「MASTER Series」のトップモデルとなるZ9Gはどのようにして企画・開発されたのか。ソニービジュアルプロダクツ株式会社の企画マーケティング部門 部門長(兼商品戦略部長)の長尾和芳氏にうかがった。(編集部)
2019年は大画面化がさらに加速する
麻倉 今日はよろしくお願いいたします。CES2019の展示では、やはりZ9Gが圧巻でしたね。し...
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【麻倉怜士のCES2019レポート12】シャープが一眼デジカメのような8Kカメラを開発。これを機会にこれからの高級デジカメは、8K動画が標準になろう
エコシステムとして8Kワールドを展開するシャープは、8Kカメラ開発にも、熱心に取り組んでいる。なにしろ8Kカメラがなければ、8K作品がつくれないわけで、8Kワールドの、まさに本当の基盤は8Kカメラなのだ。
まず、昨年に放送局、プロダクション向けにプロフェッショナル・カムコーダー「8C-B60A」を発売。実質的にはアストロデザインのOEMだ。名古屋のメーテレ(名古屋テレビ)が、民放第一号として購入してくれた。
でも低価格と言っても小売価格880万円とあっては、なかなか広範には拡がらない。そこで自社にて、プロシューマー向けの8Kカメラを開発した。CESのシャープブース(4年振りにCES出展)...
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「8Kこそ、人類が手にいれた最高の映像ソースである」 シャープの80インチ8Kテレビで、驚愕の映像美に日々酔いしれている 麻倉怜士のいいもの研究所 レポート8
新4K8K衛星放送がスタートして1ヵ月半が過ぎ、その高品質な映像を自宅で楽しんでみたいと考えている方は多いだろう。そこで悩ましいのは4K放送だけ視聴するか、それとも8K放送まで視聴するかだ。実際4K放送と8K放送でどんな違いがあるのかも、なかなかわかりにくい。しかし8Kには、他に替えられない魅力があるのだ。そこで今回はいち早く8K受信システムを導入し、日々その映像に感動しているという麻倉さんに、8Kの魅力について語ってもらった。(編集部)
8Kチューナー内蔵テレビ
シャープ8T-C80AX1 オープン価格(市場想定価格200万円前後)
●パネル方式:VA方式(視野角176度)●画面解像度...
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【麻倉怜士のCES2019レポート6】ソニーが、8K液晶テレビ「MASTER Series Z9G」シリーズを展示。このアップコンバートは超絶的だ!
ソニーはCES2019で、8Kテレビ「Z9G」を発表。有機ELではなく液晶だ。98/85型で展開する。注目すべきポイントは、①大画面での8K展開、②HDRをさらにインプレッシブにする白ピークの伸び、③8Kへのアップコンバート技術だ。
詳しくは近日公開予定の、長尾和芳・ソニービジュアルプロダクツ企画マーケティング部門
部門長のインタビュー記事を参照いただきたいが、私的に、ひじょうに注目したのが、③のアップコンバートだ。
昨秋のIFAのインタビューで、高木一郎・ソニービジュアルプロダクツ/ソニービデオ&サウンドプロダクツ社長が、こう言っていたからだ。「まだ8Kは早いです。現実には4Kが中心で...
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4KチューナーをHDMI CECで使いこなせるか? ソニーKJ-65A1と東芝TT-4K100で試してみた <新4K8K衛星放送、まるわかり!:その12>
遅くなりましたが、皆様新年明けましておめでとうございます。今年もStereoSound ONLINEをよろしくお願いいたします。
さて、大晦日の「紅白歌合戦」は4K/8Kでご覧になりましたか? ぼくは帰省していたため、リアルタイムは実家の2K(正確にはワイドXGA)テレビで観ていました。
しかし実家のテレビはサイズも37インチと小型のため、迫力のかけらもなし。ツイッターで送られてくる麻倉怜士さんによる「8K紅白歌合戦」のコメントを読みながら、なんとも物足りなさを感じていたのです。
で、帰宅後に録画しておいた4K版をチェックしたところ、やっぱり桁違い。画面サイズが37インチから110インチ...
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【麻倉怜士のCES2019レポート01】世界最大級の国際家電見本市、今年もいよいよスタート。8Kテレビ&放送や5Gの話題を麻倉さんがお届けします!
今年も現地時間1月8日〜11日の4日間、アメリカ・ラスベガスで「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショウ)2019」が開催される。それに先駆けて、記者会見や基調講演がスタート、既に各社から力の入った製品や技術の発表が行なわれている。StereoSound ONLINEでは、今年もCES2019リポートをお届けする。リポーターはもちろん、麻倉怜士さんだ。(編集部)
麻倉怜士がCES2019のみどころを大指南!
正月はCESで明ける。1月7日、オープニング1日前の恒例のプレス・カンファレンスデイ。LGエレクトロニクス、パナソニック、サムスンエレクトロニクス、ハイセンス、TCLなどのC...