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「北大西洋上のUボートを、英国軍にもナチスにも見つからずに無力化」できるのか? ガイ・リッチー監督が「特殊部隊」を描き出す『アンジェントルメン』
まるで劇画のような映画、といっていいだろう。血がドバドバ溢れて、武器からタマが出まくって、超人的なアクションが炸裂したりするのが大好きなひとであれば、脳内でドーパミンが炸裂するに違いない。しかも役者の体が鍛え抜かれているから、動きのひとつひとつが引き締まっている。個人的に、内容のエンターテインメント性をさらに高めているように感じられたのは、いざというときに挿入されるマカロニ・ウェスタン的な音楽の数々。1940年代の物語設定ではあるものの、だからといって画像をセピア色にするなどの趣向はなく、シャープな色合いとカット、迫力たっぷりの音質、圧倒的なスピード感の三拍子で物語が進行していく。
モチ...
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あの『セッション』が、10年ぶりにデジタル映像とドルビーアトモスで蘇った。緊迫感とテンション漲る106分の劇場体験をぜひ!
映像のデジタルリマスターと音声のドルビーアトモス化により、映画『セッション』は見事に甦った。 作品の内容については改めて触れるまでもないが、音楽学校でドラムを専攻する学生のニーマン(マイルズ・テラー)と、完璧を求める教師役のフレッチャー(J・Kシモンズ)の鬼気迫るレッスンが描かれている。
この作品が劇場公開された2014年の時点ではドルビーシネマでの上映環境はなく、ドルビーアトモスもようやくスタートしたばかりだった。それから10年、今回の『セッション』はハイコントラストな映像とイマーシブオーディオを得て、より一層気迫に溢れる作品に仕上がっている。監督のデイミアン・チャゼルが、なぜ映像のリ...
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ベルリン国際映画祭で初披露された話題作、2021年に英国アカデミー賞にノミネートされた同名短編を基に長編映画化、『FEMME フェム』
この時代だからこそ鑑賞されるべき、観終わってから考えるべき一作との印象を受けた。主人公となるのはアフリカ系男性のジュールズ。彼はドラァグクイーンとしてナイトクラブでダンスを踊ることを職業としているが、その姿のまま街中に出ることもある。ジュールズは雑貨屋の中で、マチズモ第一主義的な集団からヤジを浴び、店を出たところで暴力の標的となる。踊ることをあきらめなければならないほどの重傷だ。
が、回復していくにつれて、彼の心の中には、なにかメラメラと燃えるものが起き始めたようだ。それが「情念」なのか「復讐」なのかは見る者の考えにゆだねられているようにも感じられたが、ある日、同性愛者用のサウナでジュー...
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定額でハイレゾ&ロスレス音源が楽しめる夢の配信サービスとして大きな注目を集めているQobuz(コバズ)の全貌を121ページで大特集。さらに昨年からシステム変更を遂げたHiVi視聴室を通して考える新リファレンスシステムの意義について考察した二大企画でお届けするHiVi2025年春号は3月17日発売。
どうやって、どんな機器を使って、どう楽しめばよいのか。
「Qobuzのすべて」を明らかにします!
音にこだわる音楽ファン待望の音楽ストリーミングサービスとして、「Qobuz(コバズ)」が、2024年10月に満を持してスタート。1億曲以上の楽曲が、スマートフォン、タブレット、パソコンでの再生はもちろんのこと、ネットワークプレーヤーを始めとした各種オーディオ機器にも対応が進み、様々なスタイルで膨大な音楽を高音質で楽しめることでも、注目を集めています。
本特集では8つの再生手法を8つのパターンに整理。まずはスマホ&タブレット、パソコンなど、手軽に始められる方法から、ネットワークプレーヤーやトラ...