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予想を遙かに上回る個性的な大劇場。池袋の「グランドシネマサンシャイン」が映画ファンの注目を集める秘密を支配人に聞いた。IMAX版『ブレードランナー ファイナル・カット』も絶対見るべし
池袋の「グランドシネマサンシャイン」がオープンして約2ヵ月が過ぎた。スクリーンサイズなどの規模が大きいことはもちろんだが、実際の画質・音質についての評判も高い。加えてIMAXシアターでの『ダンケルク』や『ブレードランナー』のリバイバル上映と映画ファンの心をくすぐる企画も続いている。今回はそんなグランドシネマサンシャインにお邪魔して、支配人の下井一洋さんと、営業主任で映写担当の菊池 元さんにインタビューをお願いした。インタビュアーは映画館が大好きな久保田明さんだ。(編集部)
久保田 今日はお時間をいただき、ありがとうございます。まずはグランドシネマサンシャインさんの概要について教えていただ...
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「放送&配信時代の8Kはどうあるべきか?」 アストロデザインの鈴木茂昭社長に、これからの8Kの展望を聞く:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート22
6月13日〜14日、東京・大田区のアストロデザイン本社において、恒例の「アストロデザインプライベートショー」が開催された。8Kを始めとする超高精細映像技術がずらりと並ぶこの催しには、今年も多くの映像のプロが詰めかけていた。そんなアストロデザインの代表取締役社長 鈴木茂昭さんに、これからの高画質展開についてインタビューを実施した。常に“次”を見つめている鈴木社長の今年の展望とは。
麻倉 今年も「プライベートショー」にお招きいただき、ありがとうございます。アストロデザインさんは、これまでも8K技術の最先端を走っていました。先日開催されたNHK技研公開でも、アストロデザインとLGが技術協力した...
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燃え上がるサラウンドを、ぜひ劇場で体験して下さい! 〜劇場作『プロメア』の、怒濤のサウンドはこうして生まれた〜
スタジオ・TRIGGER × 製作・XFLAGという日本が誇るトップクリエイターが集結した劇場アニメーション作品『プロメア』が現在絶賛公開中だ。監督は今石洋之氏、脚本が中島かずき氏という布陣で、松山ケンイチ氏、早乙女太一氏、堺雅人氏ら豪華俳優陣が声優を務めていることも話題となっている。そして今回そんなアツい作品の音響監督を担当したのが、熱心なホームシアター愛好家でもある、えびなやすのりさんだ。今回はえびなさんに、本作のサラウンドデザインについて独占インタビューをお願いした。
アニメ作品の音響監督はどんな仕事をしているの?
——今日はよろしくお願いいたします。えびなさんはドルビーアトモスも...
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特撮ファン必見! 4K版『ウルトラQ』が凄い理由〜その4〜 将来を見据えて、最高のデジタルネガティブに仕上げた
昨年12月の新4K8K衛星放送開始以来、『ウルトラQ』の完成度の高さが注目を集めている。50年前のモノクロ作品ながら、4K/HDRのメリットを使いこなした映像が再現出来ているのだ。その陰には、オリジナルに敬意を払いつつ、現代の技術で名作を蘇らせようというスタッフの熱い想いが込められていたのだ。本特集の最後は、隠田雅浩さんと桜井浩子さんに、それぞれが4Kで楽しみたいエピソードについてうかがってみた。(編集部)
――ところで、僕自身もNHK BS4Kの『ウルトラQ』を欠かさず拝見しています。その中でひとつおうかがいしたかったのが、フィルムグレインの扱いでした。放送を拝見していると、フィルムの...
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特撮ファン必見! 4K版『ウルトラQ』が凄い理由〜その3〜 35mmオリジナルネガフィルムを使ったスキャンは今回が初!
NHK 4Kで毎週水曜日に放送中の『ウルトラQ』で、驚きの事実が判明した。なんと今回の放送用マスターは35mmオリジナルネガフィルムをスキャンして制作されていたのだ。これは同作としては初めてのことであり、円谷プロとNHKがどれほど4K化に真剣に取り組んでいたかがうかがえる。今回は、その取り組みについて詳しくご紹介したい。(編集部)
――先ほどのお話では、『ウルトラQ』をオリジナルネガからスキャンしたのは今回が初めてとのことでしたが、そうだとすると本作のファンにとっては大ニュースです。
隠田 ネガからスキャンして、ネガの情報量を最大限活かすのは初めてですね。その情報量をどうするかも、すごく...
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特撮ファン必見! 4K版『ウルトラQ』が凄い理由〜その2〜 桜井浩子さんも驚いた、4K映像ならではの“本物感”
NHK BS4Kで放送されている円谷プロの名作『ウルトラQ』の完成度が素晴らしい。毎週水曜にそのクォリティに感動している人は多いはずだ。StereoSound ONLINEではその高品質の秘密を探るべく、円谷プロダクション・製作本部エグゼクティブマネージャー隠田雅浩さんと、『ウルトラQ』江戸川由利子役・桜井浩子さんにインタビューを実施した。すると今回の4K化に際しては、作品映像に込められた演出意図まで考慮されていることがわかったのだった。(編集部)
――隠田さんは『ウルトラQ』のグレーディングについて、HDRを使って黒の表現を豊かにするように工夫されたとおっしゃっていましたが、具体的はど...
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特撮ファン必見! 4K版『ウルトラQ』が凄い理由〜その1〜 モノクロ作品をより活かすために、HDRが活用されていた
NHK BS4Kで毎週水曜に放送されている連続ドラマが見逃せない。特に40代後半〜50代のオーディオビジュアルファンの中には、『ウルトラQ』や『刑事コロンボ』のために4K受信システムを構築した人も多いはずだ。今回はそんな日本特撮の歴史的名作がいかにして4Kレストアされたのか、円谷プロにうかがってお話を聞いた。対応いただいたのは円谷プロダクション・製作本部エグゼクティブマネージャー隠田雅浩さんと、『ウルトラQ』江戸川由利子役の桜井浩子さんのおふたり。インタビュアーは『ウルトラQ』ファン代表として竹之内円さんにお願いした。(編集部)
――NHK BS4Kで放送されている『ウルトラQ』の画質が...
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今春のNHK BS4Kには、映画ファン待望の人気作が揃った。4月の『スティング』『ジョーズ』に続いて、5月には『レオン』『ニュー・シネマ・パラダイス』も4Kでオンエア!
新4K8K衛星放送がスタートして早や4ヵ月。ここのところ毎月毎週の番組表をチェックするのが楽しみになっている映画ファンも少なくないだろう。なかでもクォリティ、作品のラインナップともに満足度が高いのはやはりNHK BS4Kだ。ウチでも映画を中心にせっせとチェックしている。
NHK BS4Kで映画が放送されるのは毎週土曜日の「4Kシアター」。4月のラインナップをチェックして思わず目を疑った。なんと開局から半年を待たずして『ジョーズ』のオンエアが予定されているではないか。いきなりの真打登場である。見れば『スティング』に始まりゴールデンウィークの『ジュラシック・パーク』まで、この機会を逃すわけに...
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「8Kの次は『絵画』である」 伝説の映像処理エンジニアが開発した、新アナログ技術が凄かった:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート15
近藤哲二郎氏が率いるI3(アイキューブド)研究所が、また大胆で画期的な画質技術を開発した。近藤氏は、1990年代にソニーでデータベース型超解像技術DRC(デジタル・リアリティ・クリエーション)をつくった、伝説のエンジニアだ。その後2009年にI3研究所を設立し、以後ICC、ISVC、ICSC、I3C、S-Visionといった数々の高画質技術を送りだしてきた。その集大成となるのが、新提案の「動絵画」(Animated Painting)だ。「8Kの次は『絵画』である」と語る近藤氏に、新技術の詳細を聞いた。
麻倉 今日は久しぶりに近藤さんの新技術を拝見できるとのことで、とても楽しみです。
近...