「スマホと接続して外で聴く」というニーズを考えると、当然ワイヤレス製品はイヤホンが主体となる。だがワイヤレスヘッドホンの接続安定性、音質面の優位性を支持する声も依然として高い。ここ1〜2年はデザインに凝った製品も続々と誕生し、目の離せないカテゴリーとなっている。
第1位:パナソニック RP-HD610N
オープン価格(実勢価格3万3,000円前後)
Googleアシスタントへの対応、LDACおよびaptX HDコーデックのサポート、専用アプリ連携、ノイズキャンセリング機能の装備と、高度な技術・機能をこれでもかとばかりに投入したパナソニックの意欲作だ。どうしても機能的な先進性が注目されがちだが、本機の最大の魅力はそのサウンドにある。メリハリの効いた勢いのある聴かせ方で、スネアドラムが気持ちよく張り出し、重みのあるバスドラの響きが心地いい。(藤原)
第2位:ソニー WH-1000XM3
オープン価格(実勢価格4万円前後)
独自の高音質プロセッサー「QN1」を搭載し、ノイズキャンセリング(NC)性能をさらに向上させたモデル。NC使用時の静寂感と違和感のない心地よさがきちんと両立されており、しかもさまざまな場所の騒音に幅広く対応する。この完成度の高さは見事。音質の点でも聴き心地のよさと情報量の豊かさを兼ね備え、上質な音を楽しませてくれる。(鳥居)
第3位:マスター&ダイナミック MW65
オープン価格(実勢価格6万円前後)
プレミアムレザーをふんだんに使用した高級感漂う仕上げが好印象な本機は、40mm口径のベリリウムドライバーの搭載がセールスポイント。フィードバック方式とフィードフォワード方式を組み合わせたノイズキャンセリング機能の効き目も過度でなく、自然な遮蔽感。ワイドレンジで、とりわけ高域のなめらかさとしなやかさが好ましい。(小原)
第3位:ベイヤーダイナミック Amiron Wireless JP
オープン価格(実勢価格8万円前後)
ドイツの老舗ヘッドホンメーカーが提案する密閉型のワイヤレスヘッドホン。強力な磁力を持つ「テスラテクノロジードライバー」を搭載して音質を担保した上、高音質な「aptX」と低遅延を実現する「aptX LL (LowLatency)」という昨今注目されているふたつのBluetoothコーデックに対応する。(土方)
第3位:ゼンハイザー MOMENTUM Wireless
オープン価格(実勢価格4万8,000円前後)
42mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載したアラウンドイヤータイプ。Bluetoothとノイズキャンセリング(NC)機能は同時に適用される仕様だが、ケーブル接続も可能で、その場合もNC機能を有効にできる。どっしりとした重みを感じさせる骨太の低音が特徴的で、陰影に富んだコクのあるサウンドを楽しませる。NC効果も明確で、副作用も少ない。(藤原)
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