第1位:テクニクス EAH-TZ700
¥120,000+税
直径10mmのダイナミック型ドライバーの搭載は、ごく平凡な印象だが、ボイスコイル部に充填された磁性流体が大きなミソ。PEEK樹脂製エッジのハイコンプライアンス性能と相まって、振動板の正確な保持とリニアなピストニックモーションを実現した。チタン製ポートハウジングやマグネシウム・ダイカストのボディがその後ろ盾となり、たっぷりとしたエネルギー感と分解能の高さを両立。イヤホン新時代の代表格になるだろう。(小原)
第2位:ビクター HA-FW10000
オープン価格(実勢価格17万5,000円前後)
振動板素材に“木”を採用したWOODシリーズイヤホンの最上位モデル。無垢の楓材を漆塗りで仕上げたハウジングに、複数の金属を組み合わせて響きを制御。吸音材として阿波和紙、絹綿を採用するなど贅を尽くした内容となっている。シリーズの美点である美しい響きを持ちながらも、高解像度でクセのない澄んだ音に仕上がっており、実になめらかで自然な音を聴かせてくれる。躍動感のある低音の鳴りっぷりのよさも好ましい。(鳥居)
第3位:オーディオテクニカ ATH-IEX1
オープン価格(実勢価格15万円前後)
特許取得のハイブリッド型ドライバーは、プッシュプル方式のダイナミック型とバランスド・アーマチュア型を組み合わせ、これらをまっすぐに配置、あたかもひとつのドライバーのごとく動作させるというもの。切れ味鋭い高域と、実体感に優れた中域が好ましい。低域が若干ブーミーだが、エージングが進めば素直な特性になると思われる。(小原)
第4位:ゼンハイザー IE 500 PRO
オープン価格(実勢価格7万8,000円前後)
ゼンハイザーが満を持して送り出してきた新世代イヤーモニターのトップモデル。7mm径のダイナミック型ドライバーIE 800 Sの流れをくむもので、本体はスリム、耳掛け型の着脱式ケーブルを採用している。全帯域にわたって、気持ちよく吹き上がる正攻法の音作り。長時間の試聴でも苦にならない落ち着きのあるサウンドが持ち味。(藤原)
第4位:アステル&ケルン/ JHオーディオ Layla AION
オープン価格(実勢価格40万円前後)
アステル&ケルンとJHオーディオによるコラボ製品の第3世代モデルで、ドライバーは合計12個にも及ぶ。その音はさすがのもので、スペックを超えた感動的なレベルで格の違いを感じさせる。高価格も納得の音だ。(鳥居)
第4位:ビクター HA-FW1500
オープン価格(実勢価格6万円前後)
ウッドの響きが加味された美しい音色と広大なサウンドステージ表現で、多くのファンを持つビクターのウッドシリーズ。HA-FW1500はミドルクラスに位置するシリーズ最新モデルだ。上級機譲りのドライバーとハウジングを搭載し、ケーブルやイヤーピースもこだわり抜かれている。精密な音像表現力を備えており印象がよかった1台だ。(土方)
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