この部門の価格帯は2段階。エントリー〜ミドルクラスはソニーのウォークマンシリーズと個性派輸入ブランドが得点を分け合っている。いっぽう10万円以上のハイエンドクラスは、多彩なラインナップを誇るアステル&ケルンがリード。これを追うのが内外のブランドが送り出すフラッグシップたちだ。
第1位:ソニー NW-ZX507
オープン価格(実勢価格8万8,000円前後)
Android搭載となった新しいZXシリーズ。銅ブロックを切削したサブシャーシでCPUなどを囲いノイズを遮断、グラウンドとしても機能させるアイデアで、ノイズ低減と音質のさらなる向上を果たしている。こうした作り込みによって、前作を超える音質を実現した。特に低域のエネルギー感が向上し、躍動感のある音になっていることが大きな特徴。ハイレゾはもちろんだが、ストリーミングサービスの音のよさにも驚くはず。(鳥居)
第2位:アステル&ケルン A&norma SR15
オープン価格(実勢価格9万円前後)
エントリー/ミドルクラスの定番モデルになりつつある本機は、斜めにレイアウトされたディスプレイが斬新なイメージを醸し出す。シーラスロジック製DACチップをデュアルで搭載し、Quad-Core CPUによって高精度かつハイスピードな処理能力を実現している点も頼もしい。192kHz/24ビットPCM、2.8MHz DSDのネイティブ再生に対応し、パフォーマンスは必要充分。ワイドレンジで高分解能なサウンドは、まごうことなきアステル&ケルンクォリティ。(小原)
第3位:フィーオ M11 PRO
オープン価格(実勢価格7万5,000円前後)
毎年多くのメーカーの参入や新製品の投入があるDAPの世界でも、フィーオ製品は優れたデザイン力や隙のないスペックを備え、評価とブランドイメージを確立してきた。M11 PROはOSにAndroidを搭載し、DACチップ「AK4497EQ」をデュアルで積むフラッグシップモデル。一聴して情報量に優れ、ヘッドホン/イヤホンの駆動力も高い。(土方)
第4位:ハイディズ AP80
オープン価格(実勢価格1万7,000円前後)
エントリークラスのコンパクトなプレーヤーながら、タッチパネル操作に対応し、使い勝手は良好。BluetoothやFMラジオ機能など、機能性も充分だ。なにより驚くのが音のよさ。情報量の豊かな再現をはじめ、声の自然な感触や堂々としたスケールを感じる低域のエネルギー感など、トータルバランスに優れた音に仕上がっている。(鳥居)
第5位:ソニー NW-A105
オープン価格(実勢価格3万2,000円前後)
上級機のZX507と同様にAndroid対応となったエントリーモデル。これまで培ってきた高音質技術を駆使し、ハイレゾ、ストリーミングを問わず、良質な音で音楽を楽しめる。小型・軽量で価格も手頃、実にウォークマンらしいモデル。(鳥居)
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