サラウンドフォーマットの新提案が落ち着いている状況下で、A Vセンターは新製品導入が極端に減っているのが現状だ。それを反映して、各部門のランキングはほとんど前回同様となっている。新しい動きは、「IMAX Enhanced」や「Amazon Music HD」などファームウェアアップデートで対応できる機能追加の取り組みだ
第1位:デノン AVR-X1600H
¥59,500+税
AVセンターはひじょうに多機能であり、たえず新機能を取り入れなくてはならない。ところが、昨今は大きな革新がなく、そのぶん音質向上に努力を傾けられる。回路、構造、部品それぞれのクォリティアップに取り組んだ成果は、本機のようなベーシック機でも大きく、この価格帯として抜群の音質力を獲得。2ch再生では明確な骨格感に加え、細部のニュアンス再現もいい。サラウンド再生でも、台詞や効果音の実態感再現はクラスを超えている。(麻倉)
第2位:ソニー STR-DH790
¥44,500+税
5.1.2構成のドルビーアトモス/DTS:X再生もできるマルチチャンネル・インテグレーテッドアンプ。USB入力やDSDネイティブ再生には非対応だが、回路基板に吸湿しにくいガラスエポキシ素材をつかうなど、基本をしっかり固めた正攻法の設計によって音質を練磨。驚くほどの高C/P機に仕上がっている。映像ぬきの音楽再生にも好適な1台。(高津)
第3位:ヤマハ RX-V385
¥48,000+税
HDR10/ドルビービジョン/HLGと、最新の4K&HDR映像のパススルーに対応したAVセンターの入門機。MusicCastやUSB入力など省略された機能もあるが、5ch仕様の内蔵アンプはディスクリート構成の本格派。もちろんシアター空間を創出するシネマDSPも健在だ。実際のサウンドも鮮度が高く、艶やかな質感が好ましい。(藤原)
第4位:デノン AVR-X550BT
¥35,000+税
アトモス音声には対応せず、ドルビートゥルーHDやDTS-HD再生に絞った入門機。ではあるものの音質の完成度は高い。無線LAN対応も省略しているが、Bluetoothは対応。5chのパワーアンプ部は上位機ゆずりの技術を投入。出力素子の温度管理の徹底による電流リミッターを省略したり、高音質オペアンプを搭載したりと頼もしい。(吉田)
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