ランキングの顔ぶれ自体の変化はあまりないが、部門(1)と部門(2)で注目すべき製品がそれぞ れラインクイン。部門(1)ではデジタルファイル再生機能を充実させたエラックのAlchemy DDP-2が、部門(2)はソウリューション325が新顔。部門(2)で上位入賞を果たしたリンのDSM シリーズは単体プレーヤーが生産完了になったいま、とても貴重だ。
※ モノーラルの場合はペア価格
第1位:オクターブ HP300SE
¥940,000+税
この価格帯では長年にわたってトップクラスの評価を堅持する、ドイツ・オクターブの薄型プリアンプ。真空管と半導体によるハイブリッド構成そのものは前作のHP300MKIIと基本的に変わっていないが、SEモデルとなって電源部が別筐体になり、ラインアンプの出力段も改良されて、いっそうの力感としなやかさを身につけた。超ワイドレンジという感じではないが、手元に置いて長期間安心して使える、まことに信頼に足る一台。(和田)
第2位:アキュフェーズ C-2450
¥750,000+税
使っていて安心感のあるオーディオ機器の筆頭に挙げられるのが、アキュフェーズの一連の製品。なかでもプリアンプのそれは格別だ。本機は一見シンプルなコントロール系に映るが、各種機能がいずれも的確。豊富なバランス入出力端子の装備に加え、オプションユニットの追加でアナログレコード再生にも対応する。(小原)
第3位:エラック Alchemy DDP-2
¥400,000+税
往年の名ブランドAudio Alchemyの名(の一部)を製品名に冠した新世代エラックの注目作だ。デジタル入力(光/同軸)、USB入力、ネットワーク入力(有線/無線LAN)と多彩な音源に対応するデジタルプリアンプで、Spotify Connect、AirPlayまでサポートしている。DACとしてのクォリティも高く、ノイズフロアーの低さからもその素性のよさが感じ取れる。(藤原)
第4位:リン SELEKT DSM-K
¥900,000+税
触れる楽しさを訴求するリンの新世代ネットワークアンプ。プリメインアンプ・タイプもラインナップされるが、本機は上位グレードのDACセクションを持つプリアンプ。TIDALやQobuzなどCDクォリティ以上のストリーミングサービスも利用できるが、先頃Amazon Music HDへの対応も発表された。音のよさと洗練された使い勝手が最高。(山本)
第4位:ヤマハ C-5000
¥900,000+税
ついに登場したファン待望のヤマハの本格プリアンプ。低インピーダンス設計とフルバランス伝送により空間表現や静寂感を大切にした製品に仕上げられている。深々としたステージング、ライヴの迸るようなエネルギー感もよく伝える。余韻やホールトーンの美しさも別格である。(潮)
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