※ 選考対象は5機種まで
前回同様、選者全員からの得票となったテクニクスのアナログプレーヤー、SL-1500Cが圧倒的なベストワン。カートリッジやフォノイコライザーも含めた優れた製品仕様が評価された。ヤマハ期待のアナログプレーヤーGT-5000が同点3位を獲得したのがトピックだが、それ以外の上位入賞製品の顔ぶれの変化は少ない。
第1位:テクニクス SL-1500C
¥100,000+税
テクニクス最新にして最安値のDDアナログプレーヤー。SL-1200GRをベースに、ストロボや回転スピード調整機構を廃止する等でコストダウンを図っている。しかしトーンアームはSL-1200GR搭載のものと同じで、さらにオートリフトアップ機能を追加。MMカートリッジ(オルトフォン2M Red)も付属して、MM用フォノイコライザーまで内蔵。つまりこのままアンプにつなげば、即音が出てしまう。それを考えると価格破壊的に安い。(和田)
第2位:シャープ AN-SX7A
オープン価格(実勢価格3万円前後)
この肩載せ型の無線スピーカーシステムはオーディオ史上の傑作だ。ストロー状のバスレフポートを蛇腹状のパッシブラジエーターが包み込む形状はエイリアンののど笛風。しかも鎖骨付近を振動が伝わることで胸郭を、そして肺を共鳴体として活用することで「胸のすく」共振共感型再生を達成。つまり音のバイオメカノイドなのだ!(吉田)
第3位:クリプトン KS-55
¥92,500+税
アルミ押出材によるゴージャスなキャビネットを採用したアクティブ2ウェイスピーカー。USB入力の他に高音質を訴求するaptX HD/Bluetoothに対応、スマートフォンとの連携でちょっと信じられないほどのハイフィデリティ・サウンドが楽しめる。PCオーディオ用スピーカーとしてのみならずさまざまな用途で活躍が期待できる。(山本)
第3位:ヤマハ GT-5000
¥600,000+税(ブラック)
楽器メーカーが腰を据えてつかまえた音はやっぱりちがう。そう思わずにいられないサウンドを聴かせる、ベルトドライブプレーヤーの逸品である。骨格のしっかりした基音帯域。倍音の並びの美しさ。あるいは物理的なS/Nを突破して奥の深い空間表現。マルチトラック録音がなかった時代のレコードを聴くと、容易にそれらが分かる。(高津)
第3位:ヴェクロス SSB-380S
オープン価格(実勢価格15万円前後)
サーモス社の真空ステンレス二重構造の技術が活かされた本機は、コンパクトなデスクトップスピーカーという体裁だが、驚くほどしっかりとした鳴りを聴かせるモデル。そのパフォーマンスは箱庭的な世界観で、音場イメージがクリアーに浮かび上がる。ハイレゾ対応デジタルアンプと本格的なヘッドホンアンプを内蔵している。(小原)
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