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【麻倉怜士の新製品速攻レビュー】 MPOWの完全ワイヤレスイヤホン「X3 ANC」は、くっきり・しゃっきりと音の輪郭を立てたソリッドなサウンドだ
MPOW JAPANから、アクティブノイズキャンセル(ANC)機能付きの完全ワイヤレスイヤホン「X3 ANC」が発売された。価格は¥9,980(税別)と、最近人気のANC付きながら1万を切るという値ごろ感を打ち出している。搭載するドライバーはイヤホンとしては大型となる10mm径ダイナミック型なので、量感のある低域が期待できる。オーディオ評論家の麻倉怜士氏による製品インプレッションをお届けしたい。(ステレオサウンドONLINE編集部)
今回は、MPOW JAPANの第一弾製品となる完全ワイヤレスイヤホン「X3 ANC」です。初めに本製品を聴いての結論的な感想を述べると、よくある「低価格=低...
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ニアフィールドでのハイエンド体験という新たな価値を提案した、ソニー「SA-Z1」に注目。デスクトップに広がる濃密でリアルなイメージングに魅了された:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート33
昨年のIFAで出品されたソニー「SA-Z1」。USB DAC機能を内蔵したハイエンドアクティブスピーカーで、ニアフィールド試聴のための最新技術が満載された唯一無二の製品だ。IFAの出品から、国内の発売までに時間がかかったが、6月20にようやく発売された。今回はIFA会場でそのコンセプトに感動したという麻倉さんが、SA-Z1誕生のいきさつを開発陣にインタビューする。対応いただいたのは、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ(株)V&S事業本部 商品技術1部 加来欣志さん、同ホームプロダクト事業部 ホーム商品設計部 塩原秀明さん、ホーム商品企画部 尾木加奈子さんの3名だ。(編集部...
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8K時代の必須アイテム、HDMI 2.1ケーブルの最新事情をエイム電子に聞く! LS3を使ったら、4Kでも予想以上のハイクォリティな絵と音が再生できた:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート32
4K8K放送がスタートして2年弱が過ぎ、視聴可能な機器も充実してきている。このうち8K機器は現時点ではチューナー内蔵テレビが中心だが、今後は8Kプロジェクターや8Kレコーダーの登場も期待される。そこで必要になるのが8K信号を1本で伝送できるHDMI2.1規格に対応したケーブルだ。しかしHDMI2.1の詳細はこれまでいまひとつ明確ではない。HDMI2.1とは、いったい何なのか。そこで今回は高品位なHDMIケーブルを多く手がけるエイム電子に、HDMI2.1ケーブルの詳細についてインタビューした。対応いただいたのは同社代表取締役社長 中山栄志さんと、開発技術部の向 真喜男さんだ。(編集部)
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22.2chから変換したドルビーアトモスは、ホームシアター環境でより魅力を発揮する! これはすべての家庭で楽しめるようにすべきである:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート31
前回の連載では、一般社団法人 映像配信高度化機構(Nex CDi-F)の事業展開委員会による検証実験を紹介した。4K8Kの高品位映像に組み合わせるにはどんな音声が相応しいのかを探る実験で、NHKの22.2ch音源から変換したドルビーアトモス音声を映画館規模の空間で再生するという内容だった。実はその後場所を変えて、ホームシアター環境ではどう聴こえるかという検証も行われている。後編となる今回は、市販のAV機器を使って再生したドルビーアトモスの印象について、麻倉怜士さんにリポートしていただく。(編集部)
——前回は映像配信高度化機構 事業展開委員会による4K8K映像に組み合わせるサラウンド音声...
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4K8Kの高精細映像は、いいサウンドと一緒に楽しむべきだ。映像配信高度化機構の検証実験に参加して、そのことを痛感した:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート30
3月上旬、一般社団法人 映像配信高度化機構(Nex CDi-F)の事業展開委員会による、関係者向けの試聴体験会が東京・大泉学園の東映デジタルセンターにて開催された。映像配信高度化機構とは、4K8Kや3D、多チャンネル立体音響などの送受信に関する規定、仕様の検討や実証・開発等を進め、大画面上映の普及推進を支援することを目的にした団体だ。今回の試聴会は、そんな4K8K映像を配信する場合に、マルチチャンネルサラウンドをどのように組み合わせたらよいのかをテーマにした実験だという。そこではどんな検証が行われていたのか、麻倉怜士さんによる現場潜入リポートをお届けする。(編集部)
麻倉 今日は映像配信...
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今こそじっくり観たい・聴きたい! 麻倉怜士さんが選ぶ“元気が出るハイレゾ”お薦め6タイトルは『ペッパー警部』『ニューイヤー』『ガルパン』……!
新型コロナウィルス感染拡大という想定外の出来事もあり、この春はいつものように盛り上がらないと感じている方も多いだろう。周りを見渡しても、イベントの中止や外出自粛など、すっきりしない出来事ばかりだ。でも、せっかくお気に入りオーディオシステムやホームシアターを持っているのだから、こんな時こそこそいい絵やいい音に触れて気分をあげていきたいもの。ということで、これから数回に渡って、StereoSound ONLINE筆者陣が選んだお薦めコンテンツを紹介する。第一回は麻倉怜士さんが選ぶ“元気が出るハイレゾ”だ。(編集部)
新型コロナウィルス感染拡大対策もあり、私も予定されていた試聴イベントや講演会...
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【麻倉怜士のCES2020レポート18】表示機器の進化が、コンテンツの作り方にも変化を与える。“クリエイターの創造力を解き放つ技術”をソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社の小倉敏之氏が語る
CES2020でのソニーブースでは、モビリティ分野以外でも注目の展示が行なわれていた。それが“クリエイターの創造力を解き放つ3D空間映像技術・3D空間ディスプレイ技術”で、具体的には「3D空間キャプチャーによるバーチャル制作技術」「4K Crystal LEDディスプレイ」「3D空間映像技術・3D空間ディスプレイ技術」などだ。CESインタビューの最後は、それらコンテンツ制作者に向けた新しい提案について、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社TV事業本部 技術戦略室 小倉敏之氏のお話を紹介する。(編集部)
麻倉 今年のソニーブースでは、コンテンツクリエイターに向けた新提...
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【麻倉怜士のCES2020レポート17】「8K」や「AIoT」への取り組みを進めるシャープ。その詳細を、取締役 副社長執行役員 ICTグループ長の石田佳久さんが語る
昨年に続いてCES出展を果たしたシャープ。昨年同様に「8K+5GエコシステムとAIoTで世界を変える」というビジョンの下、「8K+5G」や「AIoT」に関連した様々な展示を行なった。ここでは昨年からさらに具体化が進んだ同社の取り組みについて、シャープ株式会社 取締役 副社長執行役員 ICTグループ長の石田佳久さんにお話をうかがっている。(編集部)
麻倉 今日はよろしくお願いいたします。CES2020のプレスカンファレンスも拝見しましたが、今回はリアライズというか、これまで示されていた計画図が具体化してきたように感じています。
石田 プレスの皆さんからは、ここ数年ずっと同じ事を言われていま...
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【麻倉怜士のCES2020レポート16】日本メーカーは、アメリカや中国でどのようにテレビを売っているのだろう? ソニーの世界販売戦略を、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社の川村 基さんが語る
日本のテレビメーカーは世界でどのようにテレビを売っているのだろうか。ソニーを例に取り、検証する。まず昨年のIFAでソニー・ヨーロッパでテレビマーケティングを担当する上杉孝仁VP(バイス・プレジデント)に、ヨーロッパでの売り方を解説してもらった。今回のCESでは、中国、アメリカ、そして日本での売り方を、川村 基氏(かわむら もとい、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社 TV事業本部 マーケティング部門 マーケティング企画部 担当部長)に訊いた。(編集部)
麻倉 まず、中国です。
川村 市場の特徴としてはオンラインでの販売の比率が高く、中国ブランドが大勢います。ただし、...
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【麻倉怜士のCES2020レポート15】8Kはオリンピックまでに出します。もちろん8Kチューナー内蔵で! ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ社長の高木一郎さんに聞く
「CES2020」ソニーブースで話題を集めたのは、モビリティ・コンセプトカーの「VISION-S(ビジョン エス)」だった。車における安心・安全や快適さ、エンタテインメントなどを追求する取り組みを具現化したもので、ソニーのイメージング・センシング技術やAI、クラウド技術が凝縮されている。さらにVISION-Sには、没入感のある立体音場を実現する「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」も搭載されている。その360 Reality Audioを始めとするソニーのオーディオビジュアルの取り組みについて、麻倉さんがソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダ...
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【麻倉怜士のCES2020レポート14】なんと、カーブドディスプレイが有機ELで大復活。「BENDABLE」テレビは用途によってフラットとカーブドの切り替えが可能
かつて大流行し、いまではまったく見られなくなった(一部、ゲーム用のディスプレイには細々とある)カーブドディスプレイが、来年から有機ELテレビで復活する可能性が大だ。コンベンションセンターのセンター館のLGディスプレイ・スウィートで、筆者は目撃したのである。
LGディスプレイが有機EL採用メーカーに提案する「スクリーン可動有機ELテレビ」。有機ELは、巻き上げができるほど、バネル自体にフレキシビリティがある。カーブド・復活・ディスプレイは、フラットと1000Rのカーブドがリモコンで切り替えられる。その名も「BENDABLE」という。
家族で観る時にはフラット画面で、一人で映画を耽溺鑑賞する...
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【麻倉怜士のCES2020レポート13】横のつながりを強化して、ユーザーに価値のある体験を届ける。パナソニック アプライアンス社 副社長、小川理子さんにインタビュー
CESリポート恒例の、麻倉怜士さんによるメーカーインタビューをお届けする。その第一弾は、パナソニック株式会社 アプライアンス社 副社長の小川理子さん。テクニクスブランドの復活から5年、昨年発売されたイヤホンも好評な同社は2020年にどんな新しい提案をするのか? またパナソニックとしての展開は?(編集部)
麻倉 今日はお時間をいただき、ありがとうございます。小川さんのご担当はかつてはオーディオだけでしたが、いまはかなり拡がっています。まずは今の小川さんのお仕事の内容から教えて下さい。
小川 私の現職は、パナソニック株式会社 アプライアンス社の副社長で、コンシューマー向け家電すべての技術担当...