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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その04 ハーマン・カードン「Citation」は、本格高音質Google Assistantスピーカー
いわゆるスマートスピーカーは、声でのやり取りを通じて生活を便利する「情報スピーカー」なのだが、声機能が、本格的なハイファイスピーカーに入ってはいけないという決まりはない。
IFAのハーマンブースの奥深くに展示されているのが、「Citation」シリーズのハイレゾ対応ワイヤレススピーカーだ。
Citationは数多くのスピーカー製品を抱えるHarman Kardon(ハーマン・カードン)の中で、ミドルハイクラスのステイタスを持つシリーズ。液晶のタッチスクリーン、クロームキャスト、Google Assistant(グーグルアシスタント)と、IoT的な機能が満載なスピーカーで、卓上のモノーラル...
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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その03 ベルリン・フィルハーモニーとの協業で開発されたテクニクス・ワイヤレススピーカー「SC-C50」
音場がきわめて広く、低音の塊感が充分に感じられる
昨年のIFAではテクニクスブランドのCDドライブ一体型スピーカー内蔵/一体型ステレオシステムの「SC-C70」が話題だったが、今年は、その弟分の「SC-C50」が登場。ペットネームは“OTTAVA S”だ。CDドライブは省かれたが、技術的には音場再生、低音再生に特にこだわった構造設計、ユニット設計、音づくりがなされている。
特に注目は「ベルリン・フィルモデル」。パナソニック(テクニクス)が、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と協業を開始し2年になる。ベルリン・フィルのコンサートライブ・ストリーミングサービス「デジタルコンサートホール」収録...
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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その02 テクニクスから登場したSACDプレーヤーは、なんとMQA-CDも再生可能な多機能機
遂にパナソニックが「テクニクス」ブランドでSACDに進出。
20年近く前、ポストCDフォーマットとしてパナソニック(当時は松下電器)が押すDVDオーディオと、ソニーが押すSACDが争い、結局、DVDオーディオは敗退し、SACDが勝った。とはいえ、SACDがポストCDのメインフォーマットになったのかというと、実情はそれほどのことでもない。
がしかし、ハイエンドなユーザーはSACDが好きで、着実にSACDは新譜でもリリースされている。IFA開催地のベルリンがらみの話をすると、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のプライベートレーベルは当初、SACDなしのCDのみでアルバムをリリースしていたが、...
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【麻倉怜士のIFAリポート 2018】その01 ピニンファリーナがデザインした、シャープの4Kテレビがかっこいい
「シャープの製品デザインは少しコンサバ。もっとスタイリッシュにしたい」。
SHARP UMC(シャープのヨーロッパ子会社)のバイス・プレジデントSascha Lange氏が、8月29日に開催されたシャープのプレス・カンファレンスで言及した。その心はイタリアの有名なデザインハウス「ピニンファリーナ(Pininfarina)」との提携だ。
会見会場では、ピニンファリーナがデザインを手掛けたテレビ、オーディオ製品が展示され、通常のシャープ・デザインとは違う異彩を放っていた。ピニンファリーナはフェラーリ、アルファ・ロメオ、マセラッティなどの名デザインを手掛けたカロッツェリアとして有名(実は私の愛...
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“なんて雄大な低音なんだ” 最強のブルートゥーススピーカー、「IA-BT7」の音質の秘密
今回は、オラソニックのIA-BT7を試聴した。オラソニックは、もともと2010年に東和電子のオーディオブランドとして誕生し、2017年10月に東和電子からインターアクションへ事業移管された。IA-BT7は、そんな新生オラソニックを代表する高音質ブルートゥーススピーカーだ。
フォーマットの成熟、製品の成熟は意外なところからやってくる。カセットはもともと事務用のメモマシンとして誕生した。しかし日本メーカーの手にかかるとそれがハイファイになり、最後にはナカミチの1000番のような超弩級な製品まで発展している。
ブルートゥースもそれに近く、最初はお手軽な、スマホからの通信手段として使われた。通信...
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【特別企画】Auro-3Dに対応すべくマランツAV8805を導入!
マランツのコントロールAVセンターAV8805が、待望のソフトウェアアップデートを施された。最新のファームウェアで、かねてから予告されていたAuro-3Dのデコードに対応したのだ。そのクォリティを測るべく、Auro-3Dを聴いたのは本機の自宅導入を決めたという麻倉怜士さんだ。(編集部)
ここ数年、Auro(オーロ)3Dにたいへん注目してきた。水平+垂直方向のイマーシブサウンド・フォーマットでは、日本においてはドルビーアトモスとDTS:Xが先行していたが、「第3のイマーシブサウンド」として導入されたオーロ3Dを各所で体験すると、ドルビーアトモスやDTS:Xとはかなり異なる体験が得られたから...
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89回 Auro-3Dの秘密を訪ねてベルギー取材を敢行。ギャラクシースタジオは夢のような空間だった(前)
演奏家の思いから生まれたサラウンドフォーマット
弊社月刊HiVi2018年2月号で開催した「HiViグランプリ2017」で技術特別賞に輝いた「Auro-3D」(オーロ3D)。デノンのAVアンプ「AVC-X8500H」といった製品群がバージョンアップでAuro-3Dのデコードに対応することが発表され、いちやく注目を集めている。そんなAuro-3Dが誕生したベルギー、ギャラクシースタジオを麻倉怜士さんが表敬訪問。そこで目にしたAuro-3Dの魅力についてお話いただいた。(編集部)
昨年末から、日本メーカーのAVセンターにもAuro-3D対応モデルが登場しています。皆さんご存知のように、Aur...