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エアパルス「A80」「A300Pro」は万能、小型、そして強力サウンドのスピーカー
〝デスクトップスピーカー〟と聞いて、貴方はどんなシチュエーションを思い浮べるだろうか。PCとの組合せ?パーソナルなサブシステム?メインシステムとは傾向の違う気分転換用?私の場合はそのすべてが該当する。とはいえ、サウンドクォリティや機能に妥協はしたくなく、最新フォーマットに対応したフィーチャーにも期待して、先頃私はエアパルスA80を新たに迎え入れた。
Active Speaker System
AIRPULSE
A80
オープン価格(実勢価格¥77,000前後)
●型式:デジタル入力対応アンプ内蔵スピーカーシステム
●使用ユニット:リボン型トゥイーター、115mmコーン型ウーファー
●アン...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介22/『歌姫 -Stereo Sound Selection-/中森明菜』Stereo Sound REFERENCE RECORD
同世代ということもあり、ハイティーンの頃の私の周囲には中森明菜の歌が常に流れていた。テレビの歌番組、あるいはバラエティで彼女の歌声はよく耳にし、その歌唱力の高さに感心したものだ。かつてはLPも何枚か所持していたが、現在手元に残っているのは86年リリースの『CRIMSON』のみ(シングルバージョンとは異なる『駅』の素晴らしい歌唱が収録されているから)。そのいっぽうで、カバーアルバム『歌姫』シリーズは、バリエーションである『艶華−Enka−』も含めて5枚のCDを所持。中でも02年発表のセルフカバー集『歌姫〜ダブル・ディケイド』は、マスタリングの際にセシウムクロックを用いて高音質化を図った盤だ...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介20/『スペクトラム(+4)/スペクトラム』『オプティカル・サンライズ(+3)/スペクトラム2』 Stereo Sound REFERENCE RECORD
音楽に対してもっとも多感だった中学から高校にかけて、ほぼ同時にオーディオにも関心を持った私が盛んに聴いていたのが、YMO、そしてスペクトラムである。スペクトラムの音楽は、歌謡曲にブラス・ロックを持ち込んだとも形容できるし、当時勃興し始めたクロスオーバー(今日のフュージョン)と和製ロックの懸け橋と捉えることもできた。解散から40年ほど経った今も、中高生ブラスバンドやアマチュア吹奏楽ファン等から伝説のバンドとして神格化されている。
今回彼らが残したアルバム5枚がビクターエンタテインメントとステレオサウンドの協力の下、最新機材を駆使してリマスタリングされ、SACDハイブリッド盤としてタワーレコ...
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SHUREのイヤホン「AONIC 215 True Wireless」はワイヤレスでも“シュア掛け”できる、MMCXタイプユーザー必見モデル
矢継ぎ早に市場投入される完全(トゥルー)ワイヤレスイヤホン。価格も数千円から数万円までと幅広いが、その大半はハウジング本体にアンテナやレシーバーを内蔵したものだ。そうしたモデルと比較した時、このシュアAONIC(エオニック)215のデザインは少々特異に映るかもしれない。
本機は人気モデルSE215をトゥルーワイヤレス仕様にしたものと理解してよい。私が注目したのは、トゥルーワイヤレスを実現しながら外れにくい(落ちにくい)形状を提案したことで、しかもそれが伝統の耳掛け、いわゆる“シュア掛け”のスタイルを踏襲しているのがユニークだ。この耳に引っ掛ける後ろ部分にアンプやアンテナが仕込まれているの...
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【HiVi名作選】スピーカーシステム MORDAUNT-SHORT「Performance 6」(2011年7月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
ユニット間の位相管理が秀逸
抜群の追従性能でセリフをシャープに結ぶ
<PROFILE>
昨年(編注2010年)9月に日本再上陸を果して以降、英国モダンショート社のスピーカーは続々と日本市場に紹介されているが、いよいよフラッグシップ機の登場だ。
前面から見たそのフォルムは、スリムなトールボー...
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“音楽に浸る快感”を素直に楽しめる。ZMFのオープンエア型ヘッドホン「Auteur」とFeliksオーディオの真空管式ヘッドホンアンプ「Euforia」は、実に魅力的な組合せだ
世界的なヘッドホン・ブームは、そのファッション性も相まって主にアウトドアでのニーズが高く、インドアではやはりスピーカーで音楽に接するケースがまだ大多数だろう。しかし中には、住環境やスペースなど、さまざまな条件や制約から屋内でのヘッドホンリスニングに注力している人も少なくない。とりわけオープンエア型の愛好家には、そうしたこだわり派が多いようだ。
ここに紹介するZMFヘッドホンは、熱狂的な支持者が多いメーカー。しかも今回組み合わせたヘッドホンアンプは、相性がよいとメーカーが推すFeliksオーディオの管球式アンプである。このひじょうにマニアックなペアリングでの音の印象を報告しよう。
ヘッドホ...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介11/High Resolution MASTER SOUND Stereo Sound REFERENCE RECORD
前回に引き続き、ステレオサウンドの「Stereo Soundリファレンスレコード」シリーズ〈オーディオ名盤コレクション〉から11.2MHzパッケージの最新ラインナップを紹介しよう。前回でも記したが、このシリーズの最大の特徴は、英国デッカが管理・保管するオリジナル・アナログマスターテープをダイレクトにDSD11.2MHz変換している点だ。いわばスタジオマスターの音そのものが聴けるといっても過言でなく、既発のSACD(2.8MHz)に比べていっそうリアルな音色と生々しいプレゼンスが堪能できるシリーズなのである。
はじめに、前回でのレビュー時とは拙宅の再生環境が少し異なっているので説明しておき...
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重量感たっぷりでキレのある低音、KEF KF92の実力
本機は、KEF Rシリーズ等との組合せに最適なコンパクトな新型サブウーファー。キュービック・スタイルのエンクロージャーに23cm口径のハイブリッド・アルミニウムウーファーを背中合わせに搭載。それは大口径ボイスコイルと大型フェライト磁石を採用し、放熱や背圧にも配慮した設計だ。それぞれを500WのクラスDアンプ2基が駆動するという仕様である。型番は同社伝統のKubeシリーズを継承する意味から、その頭文字の“K”に、背中合わせ構造の「Force Canceling」の“F”、9インチドライバーを2基、という由来だ。
独自のDSP技術「Music Integrity Engine」の搭載にも注目...
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英国 Q Acousticスピーカーシステム Concept 500/300。独自構造で実現した音像の広がり、躍動感も静謐さもきっちり描き出す
英国Qアコースティクスのスピーカーといえば、コンパクトで洒落た佇まいながら、エンクロージャーの部材に独自のメソッドを採り入れるなど、ユニークなアプローチで知られる。今回試聴したConcept 500/300の2機種とて例外でなく、非硬化性ゲルによる3層構造の板材が用いられており、振動を熱に変換・吸収するシステムが継承されている。また、新たに導入された「Point 2 Point」技術による内部の振動解析で適材適所のブレーシングを施し、より効果的な補強法が確立された点にも注目したい。
両機種のドライバーユニットは共通だ。28mmのソフトドーム型トゥイーターは、ラバー製ガスケットに取り付けら...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介10/High Resolution MASTER SOUND Stereo Sound REFERENCE RECORD
ステレオサウンド社が積極的に推進する「Stereo Soundリファレンスレコード」シリーズの中の〈オーディオ名盤コレクション〉は、シングルレイヤーSACD+CDの2枚組の他に、BD-ROMによる11.2MHzのパッケージもリリースしている。2.8MHzのSACDと比べてその情報量は圧倒的で、再生環境があれば、より高品位な音楽鑑賞が可能となる。これらコンテンツは、英国デッカに保管されているオリジナル・アナログマスターテープをダイレクトに11.2MHz DSD信号に変換したもので、現在望み得る最高のマスター音源といえよう。今回は2019年秋に発売された4タイトルを取り上げる。
今回は、DE...
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名盤ソフト 聴きどころ紹介8/『安全地帯』 Stereo Sound REFERENCE RECORD
現在のJポップ/ニューミュージック界隈を見渡した時、歌の上手いベテランシンガーとなると、玉置浩二が真っ先に思い浮かぶ。バンド〈安全地帯〉でデビューした彼の歌唱を初めて聴いた時、その豊かな表現力と底なしにさえ思える声量に圧倒されたことをよく覚えている。彼らのLPを私は高校生時分に購入し、当時自作したスピーカーとアンプで楽しんでいた。あの頃の純粋無垢な感動が、今回ステレオサウンド社よりリリースされた「ステレオサウンド オリジナルセレクションVol.3『安全地帯』」、「ステレオサウンド アナログレコード コレクション『安全地帯ベスト』」を聴いて鮮明に蘇ってきたのである。
北海道・旭川市で誕生し...