執筆陣
別世界の感動を実感できる、ふたつのハイエンドヘッドホン ZMF headphones『Vérité Closed」、 LB-Acoustics『MYSPHERE 3.1』
時と場所を問わず、好みの音楽が手軽に楽しめるヘッドホンが人気だ。ここでぜひ注目したいのが、音質重視で開発された高級機。ヘッドホンを変えるだけで、ベースの重い響きが体感できたり、演奏会場の空気感に触れられたり、本当の音楽にグッと近づき、感動も深まる。安価なヘッドホンやスピーカーシステムでは到底体験できないような別世界が拡がること請け合いだ。
美しいVérité Closedは繊細かつ力強さが際立つ
ここでは個性が際立つ高級ヘッドホン2モデルを紹介したい。まずは大型の木製ハウジングが特徴的なZMF headphonesのVérité Closed(ヴァリテ・クローズド)から見ていこう。ZMF...
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Bluetoothでも変わらない、透明感に溢れた高鮮度サウンド!HIFIMAN『HE-R10 Dynamic Version』
高精度な木工CNCによって複雑な形状に加工されたという大型の木製ハウジングが特徴的なヘッドホン。一見、重そうだが、本体重量は337g、手にとってみると、その軽さに驚かされる。実際に装着してみても、適度な側圧で、両耳をすっぽりと覆い包み、重さによるストレスはほとんど感じさせない。これなら1時間、2時間の連続再生も苦にならないだろう。
ドライバーは50mm径のダイナミック型で、特殊なナノ粒子コーティングを表面に施したトポロジー振動板が特徴的だ。そのサイズと素材の合わせ技により、ダイアフラム(振動板)の歪みをより細かく制御、除去し、理想に近い音響特性を獲得している。
その恩恵はもちろんワイヤー...
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その差歴然。生々しさが違う! スマホ+イヤホンでいい音を楽しむ。Astell & Kern『PEE51 AK USB-C Dual DAC Amplifier Cable』
音楽ストリーミング配信の再生機としては、常時、インターネットに接続しているスマホはもってこいだが、音質重視のヘッドホン出力を備えた機種はほとんどなく、最近はiPhoneのようにヘッドホンジャックを装備しない機種も珍しくない。
「音楽ストリーミング配信を、もっといい音で楽しみたい」。そんな声に応えて開発されたのが、ここで取り上げるアステル&ケルンのPEE51 AK USB-C Dual DAC Amplifier Cable(以下PEE51)だ。準備はスマホのUSB TypeC端子に本機のケーブルを接続するだけ。基本的な使い勝手はスマホに装備されたヘッドホンジャックとまったく一緒だ。
Ac...
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個性派DAC・サンバレーSV192PROⅡは、コストパフォーマンスに優れプロユースにも適したPCM専用機
サンバレーのSV192PROⅡは、好評だった前作の次世代モデル。12AU7を2本使った管球式出力部とアナログVUメーター、そして豊富なサンプリング変換回路が特徴の、プロユースにも適した意欲的なハイレゾ対応機だ。パワード・バイ・M2TECHとあるのは、イタリアのM2TECHによるUSB入力基板(hiFace Two)の搭載を意味している。
豊富なデジタル入出力と外部クロック入力対応など、プロ機らしい装備を誇る本機はDACにTIのPCM1792を採用する。192kHz/24ビットまでのPCMに対応するが、DSDには非対応。DSD音源の再生には、手持ちのUSB接続のパソコン側でPCM変換するな...
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あなたのスマホが<本気のオーディオプレーヤー>に! アステル&ケルンの新発想USB Type C DAC「PEE51」登場
1979年のソニー・ウォークマンの登場以来、音楽を外に持ち出して聴くことが当たり前になった。カセットテープからCD、MDそしてデジタルデータの持ち出しを可能にしたiPod、そして、現代のDAP(デジタル・オーディオ・プレーヤー)など「音楽を聴くためだけに開発された機器」つまり<音楽再生専用携帯機器>が数々提案されてきた。
それとは別に、現代ではスマホなどの通信端末で音楽を聴く機会が増えている。特に通信環境の飛躍的な進歩と音楽流通方法の変化を背景に、「サブスク」と呼ばれる音楽ストリーミングサービスを利用しつつ、スマホで音楽リスニングを楽しむ人が大多数なのではないだろうか。
ご多分に漏れず記...