執筆陣
「NHK技研公開2023」で見つけた、これからの映像収録やディスプレイの進むべき可能性。基礎研究開発のあるべき姿を再確認する(後):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート105
NHK放送技術研究所では6月初旬に「NHK技研公開2023」を実施した。今回は「メディアを支え、未来を創る」をテーマに、昨年に引き続き東京・砧の同研究所にてリアル開催された。今回は本連載恒例の、麻倉怜士さんが注目したテーマについての深掘りインタビューをお届けする。今年の展示で麻倉さんが注目した4つのテーマについて、前後編にわけて紹介したい。(編集部)
<テーマ3>イマーシブコンテンツ体験に向けたディスプレー技術
「色鮮やかな量子ドットEL素子」
粒子状の半導体結晶である量子ドットを使ったディスプレイの研究成果も展示されていた。量子ドットは液体に溶かしてインクのように塗ることもでき、色純度...
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遂に日本上陸決定! ハイレゾ音楽ストリーミング&ダウンロードプラットフォーム「Qobuz」が12月にプレオープン
フランスの高音質音楽ストリーミング&ダウンロードプラットフォーム「Qobuz」(コバズ)が今年12月、日本でプレオープンする。Qubozについては今年1月にe-onkyo musicとの統合を発表、より豊かな音楽体験の提供を目指すと宣言していた。
e-onkyo musicは2005年にサービスを開始、日本のハイレゾダウンロードサービスの先駆けとして支持を集めてきた。日本市場を熟知したe-onkyo musicのノウハウはQobuzに受け継がれ、ユーザーに新たな音楽体験を届けていくとのことだ。
そのQobuzは2007年に設立された音楽配信サービスで、すべての音楽ファンやオーディオファン...
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『オズの魔法使』を、ドルビーシネマの大スクリーンで体験。84年の時を越えて蘇ったテクニカラーの美しい色と、ドロシーの歌声に魅了された
先週まで開催されていた「第36回 東京国際映画祭」。その一環として1939年公開の『オズの魔法使』ドルビーシネマ版が特別上映された(有楽町の丸の内ピカデリーにて。現在は上映終了)。ワーナー・ブラザースの創立100周年を記念したもので、ドルビーシネマ版が上映されるのは日本初だったそうだ。
物語の内容はもはや説明不要だろう。カンザスに住む少女、ドロシーが巨大竜巻に巻き込まれてオズの国にたどり着き、カカシ、ブリキ男、ライオンといった面々と冒険を繰り広げる……その様子がテクニカラーの映像とジュディ・ガーランドを始めとする芸達者な出演者の歌声で綴られていく。
今回は、2019年に本作の公開80周年...
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「空間のナチュラルさがアメイジングだ!」 ボブ・ジェームスさんが、自作のAuro-3DイマーシブサウンドをWOWOWのオムニクロス・スタジオで体験。その驚きを語った
WOWOWは、辰巳放送センターのオムニクロス・スタジオにピアニストのボブ・ジェームスさんを迎え、先に発売されたボブさんのUHDブルーレイ『Fell like makin’ live』(フィール・ライク・メイキング・ライブ!)のイマーシブオーディオ体験会を開催した。
『フィール・ライク・メイキング・ライブ!』は2022年に発売された作品で、様々なフォーマットのメディアでリリースされている。その中のUHDブルーレイにはイマーシブフォーマットのAuro-3D音声も収録されており、没入感たっぷりのサウンドも楽しめる。
実はそのAuro-3D音声はWOWOWの入交英雄さんがミックス作業を手掛けてお...
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100インチ液晶レグザの購入者に、プレミアムなカタログギフトをプレゼント。「100v誕生記念スペシャルキャンペーン」が、12月8日にスタート
昨日お知らせした通り、TVS REGZAからレグザ史上最大サイズとなる100V型の4K液晶レグザ「100Z970M」が発売される。これにより、Z970Mシリーズは、100V型、85V型、75V型、65V型の4サイズ展開となるわけだ。
そして同社では、100Z970Mの発売を記念して、「100v誕生記念スペシャルキャンペーン」をスタートする。12月に発売される100Z970Mを購入した方を対象に、お好きな賞品を選べるプレミアムなカタログギフトをプレゼントするというものだ。カタログは「バラエティ」「選べる体験」「食を堪能」の3種類から選択可能。キャンペーンの応募は12月8日から応募受付を開始...
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レグザ史上最大サイズ、100インチの4K液晶レグザ「100Z970M」が12月に発売! 「レグザエンジンZRα」や「Mini LEDバックライト」の搭載で、大画面に相応しい画質を獲得
TVS REGZAから、同社史上最大サイズとなる4K液晶レグザ「100Z970M」が発表された。市場想定価格¥1,375,000(税込)で、12月の発売を予定している。
型番からも分かる通り画面サイズは100インチ、家庭用としては過去数例しかない巨大サイズを実現している。同社では“映画館のような大画面がある上質なリビング”を手に入れることができる製品だとアピールしている。
このサイズでレグザらしい高画質を実現するために、映像エンジンには「レグザエンジンZRα」を搭載。ミリ波レーザーによるセンシング機能で視聴者の位置を認識したり、ディープニューラルネットワークを駆使したコンテンツ解析機能を...
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山崎 貴監督が、ドルビーシネマで見る『ゴジラ-1.0』の魅力を熱弁! “肉眼でゴジラを見たときと同じような感覚を、スクリーンの上で体感できると思います”
山崎 貴監督最新作『ゴジラ-1.0』(ゴジラマイナスワン)が、11月3日のゴジラの日(1954年の同日に『ゴジラ』第1作が公開されたことを記念して制定)に公開される。さらに本作は通常上映に加えて、ドルビーシネマやIMAXなどのプレミアム・ラージ・フォーマットでも公開されることも話題だ。
その公開に先駆け、山崎監督と音響効果の井上奈津子さんによる、ドルビーシネマを使った作品制作に関するトークショウが開催された。ドルビーシネマとは、HDR(ハイ・ダイナミックレンジ)映像のドルビービジョンと、3D立体音響のドルビーアトモスを採用し、専用にデザインされた劇場で上映するシステムを指す。
「ゴジラ-...
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「NHK技研公開2023」で見つけた、これからの映像収録やディスプレイの進むべき可能性。基礎研究開発のあるべき姿を再確認する(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート104
NHK放送技術研究所では6月初旬に「NHK技研公開2023」を実施した。今回は「メディアを支え、未来を創る」をテーマに、昨年に引き続き東京・砧の同研究所にてリアル開催された。今回は本連載恒例の、麻倉怜士さんが注目したテーマについての深掘りインタビューをお届けする。今年の展示で麻倉さんが注目した4つのテーマについて、前後編にわけて紹介したい。(編集部)
<テーマ1>シーン適応型イメージング技術
NHKでは、様々な動きや明るさの被写体がひとつの画面内に存在する360度映像に対応するため、その内容に応じて異なる方式で撮影できるイメージング技術の研究を進めている。画面を細かい領域(ブロック)に分...
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コルグの「Live Extreme」がハイレゾリューション配信プラットフォーム「Artist Connection」に対応。アメリカでのサービス提供を開始
コルグは、同社の「Live Extreme」がStreamsoft Inc.によるハイレゾリューション配信プラットフォーム「Artist Connection」に対応し、アメリカでサービス提供を開始したと発表した。
Live Extremeは、オーディオ・クロックを配信システムの軸とした「オーディオ・ファースト思想」や、ロスレス/ハイレゾオーディオに対応した高品質が好評で、これまでに日本国内で120公演以上のコンサートやイベントの配信に採用されてきたという。
今回の新展開は海外向けサービス提供に関するもの。Artist Connectionは、サンフランシスコ・ベイエリアを拠点とするソフ...
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アバック、「Victor D-ILAプロジェクター」ファームウェア無償アップデートに伴う先行視聴会を開催。全国6店舗にて10月28日(土)~順次開催
オーディオ・ビジュアル&ホームシアター専門店のアバックは、「Victor」の「D-ILAプロジェクター」のHDR機能が、11月中旬に最新ファームウェアにアップデート(対象商品のアップデート用ファームウェアはサポートサイトで公開)されることに伴い、先行体験会を、10月28日 (土) より全国6店舗にて順次開催することとなった。
今回のアップデートでは、「Victor D-ILAプロジェクター」に搭載された、UHDブルーレイなどのHDR10コンテンツの映像をフレームごとに解析し最適なトーンマッピングを行なう「Frame Adapt HDR」機能が第二世代に進化、より鮮やかでダイナミックレンジ...
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アバック、Pioneer「VSA-LX805」vs 「VSX-LX305」比較試聴会を開催。10月28日(土)より順次全国6店舗にて
オーディオ・ビジュアル&ホームシアター専門店のアバックは、復活した人気ブランド「Pioneer」のAVアンプ「VSA-LX805」および「VSX-LX305」の比較試聴会を、全国6店舗にて10月28日(土) より11月24日(金) にかけて順次開催する。
この機会にぜひとも店舗を訪れ、伝統のPioneerブランドのDNAを受け継いだAVアンプ最新モデルの実力を確認されてみてはいかがだろうか。
なお試聴会は、新宿本店のみ要予約、定員8名。他の5店舗は終日フリー試聴となっているが予約が推奨されているので、早めのご予約をお勧めする。
イベントの詳細や予約は、下記アバックのWebサイトへ
Pio...
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竹中直人さんに、監督作『零落』について独占インタビュー。“見れば見るほど味わいの深くなる映画だと思うので、ブルーレイで見返してもらいたいですね”【フィジカル万歳14】
竹中直人さんの10作目の監督作品となる『零落』のブルーレイが絶賛発売中だ。漫画家・浅野いにおさんの原作を、斎藤 工さんを主役に迎え、さらに趣里さん、MEGUMIさんといった豪華俳優陣による、美しくも切ない物語として綴っている。今回は竹中さんが本作に込めた思いと、ブルーレイで楽しんでもらいたいポイントについてお話をうかがった。
――『零落』のブルーレイ発売、おめでとうございます。劇場公開10作目とのことですが、これだけの作品を作ってきたことについて、どのようにお感じですか?
竹中 ありがとうございます。気がついたらこんなに沢山の作品を撮らせてもらっていました。細かくいうと忌野清志郎さんのシ...