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ファーストワットの最新パワーアンプ F8。期待に違わぬ鮮烈なサウンドがオーディオマインドを刺激する
独創的なアンプ回路の開発で知られる、アンプ設計の名手ネルソン・パス。そんな同氏のプライベートブランドともいえるファーストワットの最新パワーアンプF8をチェックした。
実は筆者、以前より同ブランドのアンプに強い興味を抱いていた一人。数年前に某所で聴いたSIT1を4台使用したJBLのエベレストDD66000の歪みのない圧倒的なサウンドを今でも鮮明に覚えており、いつかは自分のシステムにファーストワットのアンプを投入したいと考えていた。
話をF8に戻すが、本モデルは、高い評価を得ていたJ2の回路を改良した2ステージ構成のシングルエンドA級パワーアンプで、出力は25W+25W(8Ω)。東芝製の2S...
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ウェストミンスターラボの「Quest」+「Rei」は、“演奏するアンプ” である。演奏家の情念までも濃密に伝える感情表現にたいへん感動した
イギリス、ウェストミンスターラボのプリアンプ「Quest」、モノーラルパワーアンプ「Rei」を試用し、その音楽的表現、演奏家の情念までも濃密に伝える感情表現にたいへん感動したので早速、報告しよう。その前に、プロフィールを簡単に述べよう。
ウェストミンスターラボは2007年にロンドンで設立された、歴史の浅いオーディオメーカーだが、すでに世界的に高い評価を獲得している。まずはオーディオ用USBケーブルでシーンにデビュー。2016年、AB級のステレオ・パワーアンプ「UNUM(ウナム)」をミュンヘンのハイエンドショーで発表し俄然、注目を集めた。その後、Reiが2019年に、Questは2020年...