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「恐ろしくスリリングな人物描写」と海外マスコミも称賛。『セッション』のサウンド・クリエイターが実体験をもとに放つ重厚な一作『ノーヴィス』
音(foley)の迫力がすごい。音楽(music)の選択にも耳を奪われる。かなり前衛的なストリングスの音楽と、ブレンダ・リーやコニー・フランシスら“ケネディ大統領暗殺前/ビートルズのアメリカ侵略前”に大人気を集めたシンガーの歌う甘美なアメリカン・ポップ・ソングがほぼ交互に現れてはストーリーにひんやりした感触を加える。主人公の顔は苦痛に歪み、自分も他人もどちらも責める。しかも、すさまじく過酷な練習ぶりでもある。ケガをしたら血が出ることもあるし、怒りがこみあげれば顔に赤みを増すのは人間として当たり前かもしれない。が、この映画の色合いは、しいていえば「薄い蒼」である。
主人公のアレックスは、「...
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「DMP-A6」&「DMP-A6 Master Edition」は、ハイレゾ・サブスク時代を牽引する先端的音楽再生機である! そのサウンドを、ハイレゾファイルや音楽配信サービスで聴き比べた
中国・深センはEversolo(エバーソロ)のミュージックストリーマーが絶好調だ。この春に中核モデル「DMP-A8」がリリースされ、「季刊HiVi」の「夏のベストバイ2024」にて「ネットワークプレーヤー部門1(100万円未満)」で見事、第1位に輝いた。セールスも好調という。その勢いに乗って弟分の「DMP-A6 Master Edition」、さらに最廉価モデルの「DMP-A6」が急遽、発売された。
外観はそっくりな兄弟モデルに、音質の違いはどれくらいある?
<両モデル共通のスペック>
●ディスプレイ:6インチ・タッチスクリーン
●内部メモリー:4GDDR4+32GeMMC
●DAC:E...
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Qobuz ハイレゾランキング[2024.10.24 - 30]クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの『Live At Fillmore East, 1969』が第1位にランクイン!
【ダウンロードストア人気ランキング・トップ10】Qobuz Japan ダウンロードストアの今週の人気ランキング・トップ10は以下の通りです。第1位にはクロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの『Live At Fillmore East, 1969』がランクイン。第2位にはABBAの『The Singles』、第3位にはキング・クリムゾンの『In The Court Of The Crimson King』が続いています。さらに、同じくキング・クリムゾンの『Red (Expanded & Remastered Original Album Mix)』も第9位にランクインしています。また...
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『Stereo Sound REFERENCE RECORD Vol.10 ~ドイツ・グラモフォン・ベスト・レコーディング』LP 2枚組 33 1/3回転 180g重量盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る66
クラシックの名録音・名演奏の醍醐味が満喫できる山中先生厳選の名曲コンピレーションがLP化
1995年に63年の生涯を閉じられた山中敬三先生は、編集者時代ぼくがもっとも敬愛するオーディオ評論家のお一人だった。ステレオサウンド誌創刊間もない頃からの筆者で、HiVi誌においても1985年以降様々な企画に参加されている。初めて先生の杉並のお宅にうかがって、バルコのプロジェクターでユニテル制作のオーケストラ演奏のレーザーディスクを見せていただき、EMT 927Dstでナット・キング・コールのLPを聴かせてもらった、あのときの感激は今なお忘れることはできない。
Stereo Sound ANALOG...
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「玉置浩二」の最新ツアー「玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume ~レジューム 新たな始まり」のファイナル公演の模様が、WOWOWで1月1日に放送・配信決定
音楽に自らの人生を捧げ、四季を通じて歌い続ける玉置浩二。彼の最新全国ツアー「玉置浩二 Concert Tour 2024 Resume ~レジューム 新たな始まり」の中から、東京ガーデンシアターでのファイナル公演の模様が、WOWOWで独占放送・配信されることが決定した。
2024年も恒例のオーケストラとの共演コンサートで幕を開け、現在は8月から11月にまたがる全国27ヵ所36公演に及ぶソロツアーを展開している玉置浩二。
「Resume ~レジューム 新たな始まり」と題された今回のツアー、彼は骨太なミュージシャンたちをバックに歌声を響かせている。優しいぬくもりが伝わるような繊細なメロディー...
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気鋭監督・気鋭俳優による、新時代の会話劇『お祭りの日』。お祭りの日に、お祭りに行かない人たちの5つの物語
ふと、英国のロックバンド“レッド・ツェッペリン”のアルバム『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』を思い出した。この作品には6種類のジャケットがあって、それらはつまり「ひとつの風景」を同時に6つのアングルから撮ったものとなっている。6つの断面を合わせることで、「ほぼ360度となった一瞬」が立ち上がるというわけだ。
この映画で繰り広げられているのは、夏の終わりの一日における、5つの物語。自主映画のヒロインをオリジナリティあふれる表現で説得する監督(あの有名映画『シザーハンズ』をこんな風に口説き文句に使うとは!)、バスを待つ男たち、盗んだ打ち上げ花火を高台で打ち上げようとするヘビースモーカーの青年...
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デノン「AVC-A10H」を持ち込んで、シミュレーションを決行! 右京さんの意外な音の嗜好が明らかになった!? 【片山右京さんの、癒しのホームシアター構築計画:その3】
片山右京さんのホームシアターをリニューアルしようという本連載も、いよいよ終盤に入った。150インチスクリーンに相応しいプロジェクターとスピーカーの候補も決まり、システムの全体像が見えてきたということで、第三回ではシステムの中核となるAVアンプを体験していただく。片山さんのホームシアターにデノン「AVC-A10H」を持ち込んで設置、候補スピーカーと組み合わせたパフォーマンスを体験してもらった。だがそこで意外な展開に……。(StereoSound ONLINE編集部、撮影:嶋津彰夫)
片山右京さんのホームシアター・リニューアル計画も、プロジェクター、スピーカーの意中のモデルがほぼ決まり、最終...