映画『チャップリン』、チャップリン家が公認した唯一のドキュメンタリー。名ギタリスト、ストーケロ・ローゼンバーグも登場
不世出の才人、チャーリー(チャールズ)・チャップリンを題材にしたドキュメンタリー映画。あれほどスケールの大きな人物をくまなくドキュメントしようとしたら数十時間あっても足りないのではと感じるが、ここでは的を絞って約90分にまとめられている。ポイントとなるのは「彼がロマ(ジプシー)の血を引いていたこと」、そして「家族から見たチャーリー像」だ。劇中で父親の足跡を辿るのは、息子マイケル・チャップリンや娘のジェラルディン・チャップリン。華やかな女性関係のあったチャーリーだけに、家庭の内部はさぞドロドロだったのではないか。「父親とはどこか距離を置いていた」的な発言もあるが、マイケルにしても今では相当...