執筆陣
Hugo TT2 & Hugo M Scaler、英国コードならではの美意識に富んだ音世界を魅せる。
優れたアナログ音源のような艶めかしさを聴かせてくれる、
上級機に肉薄するDACとアップサンプラー
英国コードを代表するハイエンドのデジタル再生系は、D/AコンバーターのDAVEに、Mスケーラー機能を内蔵するCDトランスポートのBLU2を組み合わせたもの。ここで紹介するHugo TT2とHugo Mスケーラーは、それに肉薄する音のパフォーマンスを発揮するコンパクトな製品群である。
Hugo TT2は、ポータブル機のHugo 2と同等の信号処理能力を有する据置型DAC。高性能FPGAを使った約9万8千タップによる16倍FSのWTAフィルター回路と、独自のディスクリート構成DACで構成されてい...
執筆陣
マッキントッシュ、SACD/CDトランスポート最新モデル『MCT500』
マッキントッシュは得意とするアンプ群のみならず、デジタルオーディオ機器の開発にも注力している。ここで紹介するMCT500は、SACD/CD再生に対応しUSB入力を備えたハイレゾ対応デジタルトランスポート。本機の試聴にはデジタルプリアンプと呼ばれる同社D/AコンバーターのD150を組み合わせて聴くことにした。信号伝送には、専用のミニDIN端子ケーブルを使用している。
マッキントッシュ MCT500 ¥650,000(税別)
●対応ディスク: SACD、CD、CD-R&CD-RW(MP3、WMA)
●デジタル出力:RCA同軸、TOS光、XLR(SPDIF/PCM)、Digital MCT(S...
執筆陣
リニアモーターでプラッターを非接触回転させるプレーヤー『マグレヴオーディオ ML1』
プラッターが宙に浮くマグレヴオーディオ(スロヴェニア)のML1は、アイキャッチーなアナログプレーヤーだ。非接触で浮くプラッターは約2.2kgの重量があり、ABS樹脂+グラスファイバー製。内部には反発=浮上用の永久磁石が格納されている。そのためMC型フォノカートリッジは不向きであり、本機はオルトフォンのOM10(MM型)を標準搭載している。トーンアームはプロジェクトオーディオの9ccである。
マグレヴオーディオ ML1 オープン価格(税込、実勢価格¥398,000前後)
カートリッジ部(オルトフォンOM10)
●発電方式:MM型●出力電圧:4mV
●針圧:1.25~1.75g(適正1.5g...
執筆陣
DSオーディオから光カートリッジシステムの入門モデル「DS-E1」が登場。
DSオーディオの光カートリッジは、伝統的なMM型やMC型フォノカートリッジとは一線を画した美音を聴かせる。その要因は「圧倒的な振動系の軽さ」と「振幅比例発電による軽微なEQ補正」である。専用のイコライザーアンプが必須になってしまうけれども、一度その音を聴いてしまうと後戻りはできないと語る方々が多いという。かくいう私も、光カートリッジを愛用しているひとりだ。
DSオーディオ DS-E1
¥200,000 (※カートリッジ部¥100,000、専用イコライザー部¥100,000)
スッと軽やかに耳に届ける滑らかさ
生々しい音の描写は実に魅力的
DS-E1システムは、光カートリッジの音を多くのオ...
執筆陣
ミューテックのカートリッジ、RM-KAGAYAKI(耀)試聴。独創のヨークレス・リングマグネット構造をもつMC型。
音の立ち上がりが俊敏で、音像を立体的に構築。
複雑に織りこまれた音の深みが味わえる
ミューテックは神田榮治氏が立ち上げたフォノカートリッジのブランドである。彼はコイルの巻き枠に使われる磁性材のエキスパート(マリックの出身)でもあり、ミューテックではSS-μMという特別な合金を採用している。磁気回路はリング形状のネオジム磁石(なかでも強力なN50)のなかに発電コイルを配置する、一般的に磁石の前後にあるヨークを不要とした独創的な構造が特徴だ。
神田氏がご高齢ということから、このたびイケダのトーンアーム製造でも知られるアイテイ工業が技術を習得して、ミューテックのMC型フォノカートリッジを手掛け...
執筆陣
アナログプレーヤー「プロジェクト Xtension9 S-Shape」 アルミニウム製S字型トーンアームを搭載。 三浦先生が注目の製品を試聴した。
磁気フロート機構搭載で、重量級プラッターを採用した
9インチS字型アーム搭載ベルトドライブ機「プロジェクト Xtension9 S-Shape」
オーストリアのプロジェクト・オーディオシステムズから発売されたエクステンション9・Sシェイプは、9インチ長のアルミニウム製S字タイプ・トーンアームを搭載するアナログプレーヤーである。ブランド名と型番の筐体表面への記載はないが、ベルト駆動で全体がコンパクトにまとめられた本格仕様である。プレーヤーの総重量は16㎏だという。
5・4kgのプラッターは、アルミニウムを主体にサーモ・プラスチック・エラストマーを組み合わせることで制振性を高めている。軸受け...
執筆陣
今、注目の真空管アンプを試聴! CSポート C3PR こだわりの設計思想が随所に表れる意欲作
無帰還2段構成+リレー式アッテネーターのラインプリは
CSポートお家芸のスイッチング電源を採用
超大型3極管212Eアンプとの組合せは相性も抜群
2017年に登場したCSポートの製品群は、いずれもハイエンド指向の豪華な内容で大いに注目されている。重厚長大なアナログプレーヤーを筆頭に、巨大な212E3極管によるモノーラルパワーアンプ、そしてバッテリー駆動方式のフォノイコライザーアンプが同社のファーストリリースだった。
ここで紹介するC3PRは、登場が待たれていたラインレベルのプリアンプ。やはりというか、こだわりの設計思想が随所に表れている意欲作だ。増幅回路はドイツテレコムが開発したC3g真...
執筆陣
真空管アンプ試聴/日本製の真空管を搭載したタカツキ TA-S01
高品質な自社製真空管300B/274B搭載アンプ。
堅牢な筐体に新機軸の音質調整機能を装備して、
新鮮味が溢れる美音で聴き手に迫ってくる
高品質な日本製の300B直熱3極管を造る高槻電器工業から、同社製の特別なTA300Bと整流管のTA274Bを搭載するステレオパワーアンプ タカツキTA-S01が登場した。堅牢な筐体はハンドルを装備しており、重量は約28㎏と重い。また、出力トランスフォーマーにタムラ製F2007Aを採用するほか、細部に至るまで贅沢な内容である。
なによりも特徴的なのは、微細な音質チューニングが可能な3系統のパラメーターの搭載。ユーザーに調整を解放することで、好みの音質を提...
執筆陣
パトスの代表モデル、Twin Towersを聴く
‘94年の創業以来、熟成された代表モデルは真空管A級動作+半導体のハイブリッド構成。
色艶のあるオーケストラ描写と、生々しいヴォーカル表現を聴かせる
Integrated Amplifier
パトス
Twin Towers
980,000円(税抜)
●出力:35W+35W(8Ω)●入力端子:LINE4系統(XLRバランス×1、RCAアンバランス×3)●入力インピーダンス:100kΩ
●スピーカー出力端子:1系統
●使用真空管:12AX7LPS(SOVTEK)×2
●寸法/重量:W480×H300×D450mm/42kg
●問合せ先:(株)タイムロード TEL. 03(6435)5710
...