執筆陣
【管球王国 試聴リポート】ウエスギ『U・BROS333OTL Limited Edition』を聴く。血の通った生命感に溢れ、説得力に満ちた美音。弱音部分でも音に力強さが宿っている。色彩が鮮やかでワイドレンジぶりも圧倒的だ
上杉研究所が、オーディオ評論家としても知られた上杉佳郎氏から、ビクター出身の藤原伸夫氏に引き継がれたのは2011年のこと。藤原氏は生粋のオーディオファイルであり、上杉研究所を主宰してからは真空管アンプの可能性を一途に追求している。Bluetooth通信でアナログ的な操作感を実現したリモコンに始まり、プッシュプル動作で出力トランスでの波形合成が必要ないサークロトロン回路の導入や直熱3極管300Bのノイズレス交流点火、最近ではDSオーディオ製の光カートリッジ専用フォノイコライザーアンプなど、話題に事欠かない快進撃を続けている。その藤原氏は、遂に真空管OTLアンプを手掛けてしまった。既に姉妹誌...
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直熱三極管WE300Bを双三極管6SN7でドライブする本格的な真空管プリメインアンプ、フェーズメーション「SA1500」を徹底吟味する。反応の鋭い鮮明な音で、声色の生々しさが印象的だ
ここで紹介するのは、直熱三極管300Bの特質を最大限に活かした本格的な真空管アンプ。昨年5月に独ミュンヘンで開催されたハイエンドショウ(HIGHEND2024)で初披露された、フェーズメーションの「SA1500」インテグレーテッドアンプである。音質に定評のあるプスヴァン(PSVANE)ブランドの直熱三極管WE300Bを双三極管6SN7でドライブする、完全無帰還回路が特徴の注目製品だ。フェーズメーションSA1500は、2024年の「ステレオサウンド・グランプリ」を受賞している。
真空管式ステレオ・インテグレーテッド・アンプ
フェーズメーション SA1500 ¥1,870,000(税込)
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