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【麻倉怜士のCES2023レポート03】LGディスプレイから、第3世代有機ELパネルがお披露目された。マイクロレンズアレイ+META Boosterで圧倒的な高輝度を実現
LGディスプレイの有機EL・画質改善の第2弾が明らかになった。昨年の2022年の第2世代パネル「OLED.EX」がその第1弾(EXとはEvolution=進化とeXperience=体験の頭文字)。寿命を長期化させる重水素効果により、ピーク輝度を30%高めたることに成功したものだ。2022年の各社の有機ELテレビは、その前年モデルより格段のクォリティアップを実現していたが、それはOLED.EXの力に支えられていたことは、疑問の余地がない。
それに続く第2弾が、2023CESで発表された、マイクロレンズアレイ技術を採用した第3世代の有機ELパネルという位置づけだ。極小のレンズ群を有機EL発...
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【麻倉怜士のCES2023レポート01】3年ぶりに“リアルCES”に来た! 以前の活気を取り戻した会場から、最前線情報をお届けします。乞うご期待
2020年以来、3年ぶりのCESだ。1998年から毎年通っているのは、その年のオーディオ・ビジュアル、デジタルの動向が予見的に分かるイベントとして欠かせないからだ。
2021年と22年はコロナで渡航が叶わなかった。3年ぶりのCESは、元気だ。今日は開催前日のプレスデイだが、活気があちこちで感じられた。CTAの発表によると 今回は173の国や地域から3100社が参加、4,700社を超えるメディアが取材するとのことだ。
4日(現地時間)のメディア・デイも、いつもの活気を感じた。マンダリンベイ・ホテルで朝8時のLGエレクトロニクスの会見から始まり、5時のコンベンションセンターのソニー会見まで、...
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パナソニックの「ウォールフィットテレビ」は、テレビに革命を起こす! 4K無線伝送が拓くライフスタイルの変革に期待する:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート85
9月上旬にドイツ、ベルリンで開催されたIFA 2022のパナソニックブースで注目を集めた展示が、部屋のレイアウトに縛られないコンセプトを提案した「ウォールディスプレイ」だ。同社が培ってきた4K無線伝送技術を活用し、テレビを様々な制約から解放する提案という。そして先般、そのコンセプトが、ウォールフィットテレビ「LW1」シリーズとして日本で正式にリリースされた。
今回の連載では、ウォールフィットテレビの開発担当者であるパナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社 副社長執行役員ビジュアル・サウンドビジネスユニット長 阿南康成さんと同 技術センター 中澤 攝(おさむ)さん、同...