執筆陣
「ドルビー」がエンタテインメント体験に更なる変革を。CES 2020 で「ドルビービジョン IQ」や「ドルビーアトモス」の新展開を紹介
ドルビーラボラトリーズは、「CES 2020」において、同社が提案する映像・音響技術である「Dolby Vision(ドルビービジョン)」や「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」の新展開について紹介した。
その概要は以下の通り。
HDR映像にとどまらない「ドルビービジョン」
ドルビーが提唱するHDR(ハイダイナミックレンジ)方式のドルビービジョンは、明るさ、コントラスト、色、ディテイル再現で優れたスペックを備え、多くの家庭用テレビで採用されている。加えて今回は、「LG」「パナソニック」と共に、HDRにとどまらないドルビービジョンの魅力を実現する「ドルビービジョンIQ」が紹介された...
執筆陣
都内初のドルビーシネマ専用館丸の内ピカデリーで、『ジョーカー』を最速体験。作品の内面にまで描き出す“絵”と“音”のクォリティに、思わず……
思わず息を呑んだ。
映画の幕切れに3秒間ほどフェイドアウト(暗転)をする場面がある。映画全体の構成を占う主人公アーサー・フレック(ホアキン・フェニックス)の独白へつづく重要なショットなのだが、その暗転で場内が完全に闇に支配されるのだ。
明度が完全に沈み、スクリーンから漆黒という「色」が滲み出ている感覚! 今回の丸の内ピカデリーDolby Cinemaでの鑑賞の前に、他誌の原稿執筆もあり試写(2K上映)を2度観させてもらった。テーマ、演技、デザイン共にすばらしい作品なのだが、改めてドルビーシネマで接すると伝わってくる情報量がそうとう、いや正直に言えばまるでちがうのだ。ドルビービジョンとは何...
執筆陣
“究極の映画体験を可能にする”「丸の内ピカデリーDolby Cinema」が10月4日にオープン。ゆとりを持って作品に没入できる空間が実現できている
東京都内で初となるドルビーシネマ対応館が、10月4日(金)に銀座の丸の内ピカデリーにオープンする。そのお披露目が、本日午後開催された。
丸の内ピカデリーDolby Cinemaは有楽町マリオン新館5Fをリニューアルして誕生した、(シネコンではない)単館劇場として初めてのドルビーシネマ専用館となる。
専用館を謳うだけあって、エレベーターを降りると目の前には落ち着いた空間が広がる。壁面や天井もシックなトーンで統一され、発券機まで同様だ。その左手にはドルビーシネマのロゴに並んでAVP(オーディオ・ビジュアル・パスウェイ)と呼ばれるディスプレイが設置されている。ここには作品に関連したビジュアルが...
執筆陣
“ドルビーシネマは観客と作り手双方にとって本当に夢の到来であることを痛感した”久保田明さんが観た、「MOVIXさいたま」の『インフィニティ・ウォー』
この2ヵ月、麻倉怜士さんの『ボヘミアン・ラプソディ』鑑賞記を読んでは溜め息をもらすばかり。博多まで行くしかないか、と考えていた関東圏の人間(ぼくのことですが)も、ついにドルビーシネマとの遭遇が可能になった!4月24日に「MOVIXさいたま」で開かれた先行内覧会と、そこで感じたことをレポートしたい。
冒頭では、ハリウッド映画人のドルビーシネマ推薦のコメント映像が上映された。プロモーションだもんなと流すことも可能なのだけれど、登場したそうそうたる面々が全員ドルビーシネマ(=ドルビービジョン+ドルビーアトモス)の環境下で自作を作ってきたので説得力がある。
リドリー・スコット(『エイリアン:コヴ...
執筆陣
関西の映画ファンに朗報! 2019年夏に、梅田ブルク7内に「ドルビーシネマ」対応スクリーンがオープン。いい絵といい音が、大阪で楽しめる
株式会社ティ・ジョイは、 今年夏に、大阪・梅田ブルク7に「ドルビーシネマ」を導入すると発表した。
ドルビーシネマは、最先端の映像技術であるDolby Vision(ドルビービジョン)と立体音響技術のDolby Atmos(ドルビーアトモス)を採用し、さらにシネマ体験に最適化されたシアターデザイン(インテリアカラー、空間デザイン、座席アレンジメント)などが一体となって、アクションやストーリーをより豊かに観客に届けてくれるシステムだ。
先にオープンした「T・ジョイ博多」についても、その画質・音質の素晴らしさには定評があり、聞くところでは大阪から映画を観るためにT・ジョイ博多まで足を運ぶ人もい...
執筆陣
『ボヘミアン・ラプソディ』に感激。ドルビーシネマは、上映される映画の作品性にも大きな影響を与える:麻倉怜士のいいもの研究所 レポート12
数年前から海外で話題となっていた映画館の新提案「ドルビーシネマ」が、ようやく日本に登場した。場所は「T・ジョイ博多」、JR博多駅上の絶好のポジションだ。今回麻倉さんは福岡まで足を運び、日本初となるドルビーシネマのクォリティを体験してきた。さっそくインプレッションを語っていただこう。(編集部)
ついに日本にドルビーシネマがオープンしました。私も1月中旬に現地まで出かけてクォリティをチェックしてきましたので、その印象を紹介しましょう。
世界の映画館の潮流は、プレミアムシアターに向かっています。つまり、単純に映画を上映するだけではなく、いかに付加価値を上げるか(儲けるか)を興行サイドが考え始め...
執筆陣
【麻倉怜士のCES2019レポート11】Dolby Visionが、ハリウッドコミュニティで高い評価を集めている。その最新動向が分かった
パナソニックが新型有機ELテレビ「GZ2000」シリーズにDolby Visionを採用したことで、HDRの元祖、Dolby Visionに対して再度、注目が集まっている。
ドルビー研究所は例年、CES季節に別会場でプレス向けのイベントを開催しているのだが、今年は見送られた。そこでドルビー研究所に直撃し、ドルビービジョンの最新動向を聞き出した。
まず話題のパナソニックだが、昨2018年のCESでは、Dolby Vision入りのUHDブルーレイプレーヤーを発表しておきながら、テレビにはDolby Visionを入れず、自らが開発に携わったHDR10+のみを採用していた。
今回のGZ200...
執筆陣
【麻倉怜士のCES2019レポート8】2018年度 アメリカのDEG大賞、決定。Dolby、ワーナー・ブラザース、ソニーが受賞
毎年の年明けの恒例はDEG(The Digital Entertainment Group Japan)ブルーレイ大賞の選定だ。私はDEGジャパンの審査委員長だが、同時にクォリティ部門の審査員でもあり、コンテンツメーカーが自薦した作品を今、精査している。2月中旬の発表を楽しみに待たれよ。
アメリカの2018年度DEG大賞は1月9日、ラスベガス・コスモポリタンホテルで開催されたDEG主宰の年次パーティで、発表された。製品評論家、業界紙記者、専門誌編集者などによって選ばれた賞には、3つの部門がある。
まずもっとも名誉あるDEGの創設者の名前を取ったEmiel N. Petrone Innov...