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ポスト・コロナの傘の下であぶりだされる「食の問題」。話題のドキュメンタリーの続編が登場、『フード・インク ポスト・コロナ』
2011年に日本公開された話題作『フード・インク』の続編。『フード・インク ポスト・コロナ』という邦題通り、パンデミック以降の「食」とそれをとりまく事象が大きなテーマとなっている。
内容は非常に重厚で、人生で一度でも何かを嚥下した経験のある者なら、知らず知らずのうちに姿勢を正して見てしまうことだろう。とりあげられている国は基本的に「アメリカ」だが、けっして「よそ」の話で片づけきれないのはいうまでもない。とどまることを知らない巨大企業のはびこり(その背後には超格安で雇われた移民たちの過酷な労働がある)、児童糖尿病の増加、脳に「おいしい」と感じさせるであろうさまざまなエフェクトが加えられた菓...
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Qobuz ハイレゾランキング[2024.11.28 - 12.4]サー・サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィル『Mozart : Symphonies Nos. 39, 40, 41』が第1位にランクイン!
【Qobuz Japan ダウンロードストア人気ランキング・トップ10】Qobuz Japan ダウンロードストアの今週の人気ランキング・トップ10は以下の通りです。第1位にはサー・サイモン・ラトル指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の『Mozart : Symphonies Nos. 39, 40, 41』がランクイン。第2位には柴田淳の『901号室のおばけ』、第3位にはフランク・シナトラの『BD Music Presents Frank Sinatra, Capitol Years』が続きます。その他、クラシック作品では、サー・サイモン・ラトル指揮による『Mahler : Sym...
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『BEST SOUND SELECTION ノンサッチ編』CD/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る71
ノンサッチらしい多様なアーティストの12曲を収録。聴き応えのあるオーディオリファレンスCD
2009年8月のリリースだから、すでに15年前のコンピレーション盤ということになる。それでも本作に収められたアメリカ・ノンサッチの音源12曲はまったく古びていないし、オーディオリファレンスCDとしての聴きどころも満載だ。ノンサッチの音楽を長く聴き続け、いまもご自身の試聴取材ではこのレーベルの音源をよく使われている和田博巳さんならではの選曲が光る作品集である。
アメリカのルーツミュージックを中心に、ジャズや現代音楽、ワールドミュージックなど多様な音楽性のアーティストが集うノンサッチ。1964年設立の...
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「僕らはリヴァプールで生まれ、ハンブルクで育った」というジョン・レノンの発言が、ドキュメンタリーで実感できる『NO ハンブルク NO ビートルズ』
英国リヴァプール出身のロックバンド、ザ・ビートルズの“ハンブルク・デイズ”を追った一作。彼らは60年8月に初めてこの地にやってきて、相当に狭く薄汚いクラブのステージでロックンロールを響かせ、以降、来るたびに会場を大きくしていって、女性のファンも増やした。時には12時間続けて歌い演奏したこともあった、ともきく。バンドの基礎体力が思いっきりついた時期であったはずだ。なぜ彼らがハンブルクに行ったのか、どんな人や物と出会って刺激を受けたのか、歌手トニー・シェリダンの伴奏バンドとしてのレコーディングに至る経緯などが、当時のハンブルクの風俗や音楽シーンの描写も交えながらテンポよく描かれる。ドラマ映画...