カジュアルな製品が市場を席巻しているプロジェクター部門では、中級~高級ゾーンで の新製品は少ない。そうした製品動向を受けて、部門(1)と(2)の価格帯を今回から変更、両 者を40万円で区切ることにした。注目は部門(1)でのJVC、エプソンの新製品群と、部門(2) でのJVCやソニーの高級機が無償アップデートで機能向上を果たすという提案だろう
第1位:エプソン EH-TW8400W
オープン価格(実勢価格33万円前後)
ロングセラーモデルEH-TW8300Wの後継機で、4K/60p/18Gbps伝送に対応したのがスペック上の大きな進化。実用面では、HDRパラメーターの調整範囲が広がり、リモコンのダイレクトキーで簡単に調整できるようになったのが嬉しい。光出力も100ルーメン上がって2600ルーメンを確保。わずかとはいえ、輝度向上が画調に確実に反映されており、前記のHDR調整とも相まっていちだんとスッキリした伸びやかな絵を実現した。まさにベストバイ。(小原)
第2位:JVC LX-NZ3
オープン価格(実勢価格36万2000円前後)
レーザー光源を採用し0.47インチのDMDパネルで4K映像を再現するDLPプロジェクター。オールガラスレンズを搭載して高 画質化に取り組んでいるほか、オートトーンマッピング機能を加えてHDR10映像を最適なダイナミックレンジで楽しめる。暗部の表現力がアップし、色のヌケがよくなったこともポイント。幅広いレンズシフト機能も装備し、入門層にも最適だ。(潮)
第3位:エプソン EH-TW7100
オープン価格(実勢価格20万円前後)
4K&HDR対応の3LCD方式のプロジェクター。光出力も3000ルーメンと高く、リビングで手軽に大画面を楽しめる。豊かな色再現やスムーズでなめらかな映像 は従来モデルの実力を引き継いでおり、ひじょうにコス トパフォーマンスが高い。初めてのプロジェクターとして自信を持っておすすめできるモデル。(鳥居)
第4位:エプソン EH-LS500B/W
オープン価格(実勢価格30万円前後) ※写真はLS500W(ホワイト仕上げ)
スクリーン際に設置して容易に明るい大画面を得る4K & HDRプロ ジェクター。超短焦点投映レンズにより80インチ画面を49c m(※) という投写距離で実現。液晶パネルはフルHDで、画素ずらし方式 にて4Kに対応。レーザー光源により最大4000ルーメンの光出力で あり、明室での壁投映も想定している。Android TV端末付属。(吉田)
※レンズから画面までの距離
第5位:ソニー VPL-HW60
オープン価格(実勢価格35万円前後)
ソニー独自の反射型液晶パネルSXRDを用いたフルHDプロジェクター。同価格帯の3LCD透過型液晶タイプと比べると、まろやかな画調でコントラスト表現に無理がなく、じつにスムーズ。映画系画質モードのモニターライクな画質も頼もしく、洗練された品位の高いデザインも好ましい。ブルーレイ愛好家にはうってつけの存在。(山本)
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