この部門は価格帯をふたつ(エントリー〜ミドルクラスとハイエンドと考えていただければいいだろう)に分けた。どちらにもアステル&ケルンを中心に実力派が揃う。外出時のリスニングにはスマホを用いる人が増えたものの、これらデジタルオーディオプレーヤー(DAP)の人気は根強い。
第1位:アステル&ケルン A&norma SR15
オープン価格(実勢価格9万9,000円前後)
エントリー/ミドルクラスの定番モデルになりつつある本機は、斜めにレイアウトされたディスプレイが斬新なイメージを醸し出す。シーラスロジック製DACチップをデュアルで搭載し、Quad-CoreCPUによって高精度かつハイスピードな処理能力を実現している点も頼もしい。192kHz/24ビットPCM、2.8MHzDSDのネイティブ再生に対応し、パフォーマンスは必要充分。ワイドレンジで高分解能なサウンドは、まごうことなきアステル&ケルンクォリティ。(小原)
第2位:ソニー NW-ZX300
オープン価格(実勢価格6万5,000円前後)
手のひらに無理なくなじむコンパクトなボディに仕上げられたハイレゾ音源対応のウォークマンだ。最大11.2MHzまでのDSDネイティブ再生と、最大384kHz/32ビットまでのWAV再生をサポートして、独自のフルデジタルアンプ「S-MasterHX」で駆動する。全帯域にわたって気持ちよく音が吹き上がり、リズム感が良好。その駆動力に不安はない。(藤原)
第3位:ハイディズ AP80
オープン価格(実勢価格1万7,000円前後)
エントリークラスのコンパクトなプレーヤーながら、タッチパネル操作に対応し、使い勝手は良好。BluetoothやFMラジオ機能など、機能性も充分だ。なにより驚くのが音のよさ。情報量の豊かな再現をはじめ、声の自然な感触や堂々としたスケールを感じる低域のエネルギー感など、トータルバランスに優れた音に仕上がっている。(鳥居)
第4位:パイオニア XDP-20
オープン価格(実勢価格3万6,000円前後)
手に馴染むラウンド型ボディの高品質デザインが嬉しい。老舗オーディオブランドの製品らしく、コンパクトでも音質がいいことも特徴で、解像度、ダイナミックレンジとも秀逸。MQAやaptX HDに対応するなど、現在のDAPに求められるフォーマットにもしっかり対応している。(土方)
第5位:ソニー NW-A55
オープン価格(実勢価格2万2,000円前後)
ハイレゾ対応ウォークマンのエントリーモデル。スリムなサイズは使い勝手がよく、バッテリー駆動時間の長さなど、数々の魅力がある。音質は着実に進歩を果たしており、中低音域の芯の通った力強さ、多彩な音色の再現など、熟成度が高い。語学学習機能やFMラジオなど、利便性の高い機能を備えているのもうれしい。(鳥居)
第5位:アクティヴォ CT10
オープン価格(実勢価格3万4,000円前後)
ハイレゾ音楽配信サイト「groovers Japan(グルーヴァーズジャパン)」が設立したオーディオブランド、アクティヴォのDAP第一弾。重量は約112gと軽く、ラウンドフォルムの本体はジャケットの胸ポケットにすっきり収まる。表示は3.4型、480×854ドットの静電容量式タッチパネルだ。特定の色づけを排除したハイファイ調のサウンドも魅力だ。(藤原)
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