第1位:デノン AH-D9200
¥195,000+税
軽くて、適度な剛性と吸音性を備え、固有のキャラクターが少ないといわれる「竹」(孟宗竹)をハウジングの素材に採用したデノンヘッドホンの最高峰。50mm径のナノファイバー・フリーエッジ・ドライバーは姉妹機のAHD7200と変わらないが、その再現性はまったく別物。雑みを感じさせない鮮度の高いサウンドが特徴的で、ウッドベースが軽やかに躍動し、清々しい響きがストレスなく空間に拡がっていく。耳を包み込む装着感も良好。(藤原)
第1位:フォーカル STELLIA
¥330,000+税
以前は開放型が多かったハイエンドヘッドホンの世界だが、近年では密閉型の製品も増えている。そんな中、フランスの大手スピーカーメーカーのフォーカルが持てる技術をすべて投入した密閉型フラッグシップヘッドホンが本機である。ハウジングやヘッドバンドなど細部の品質が高く、さすがはデザインにこだわるフォーカルだと感心した。音は艶やかで音楽性に溢れており、数ある新製品の中でも出色の仕上がりだ。(土方)
第3位:ゼンハイザー HD 820
オープン価格(実勢価格25万円前後)
密閉型デザインで生まれ変わった新たなハイエンドモデル。外観上の特徴でもある「ガラストランスデューサーカバー」がハウジング内の反響音を最小限とし、オープン型の従来機と遜色のない音場の広さと、濁りのない澄み切った音を実現している。また、密閉型となったことで低音域の力感が増し、ビートの聴いた音楽も存分に楽しめる。(鳥居)
第4位:MrSpeakers ETHER 2
オープン価格(実勢価格29万円前後)
米MrSpeakers社の開放型平面駆動ヘッドホン、ETHERシリーズの最高峰。ダイヤフラムの追従性を高め、同時にハウジング内の音の回折・反射を抑える新構造を採用することで、平面駆動の優位性がより明確になった。大型のフロアー型スピーカーを聴いているかのような、実に堂々としたサウンド。ジャズ、ロック、クラシックと、苦手分野はない。(藤原)
第5位:ビクター HA-WM90
オープン価格(実勢価格35万円前後)
ウッドコーン素材を採用したスピーカーやヘッドホンが人気のJVCから誕生した超弩級ヘッドホン。北アメリカの水底に160年間保存されたヴィンテージウッド「アクアティンバー」をハウジングに採用し、ドライバーユニットをダイレクト固定。柔らかく音色が美しい、独特の音楽性を持つ。(土方)
第5位:オーディオテクニカ ATH-ADX5000
オープン価格(実勢価格25万円前後)
同社の開放型ヘッドホンの最高峰となるモデル。58mmの振動板にはタングステンコーティングを施し、ドイツ製パーメンジュール磁気回路を組み合わせ、さらに同社の独自技術をフルに結集して完成した。広々とした空間の広がりには驚かされる。中低域の芯の通った力強い鳴り方も、ダイナミック型らしいエネルギー感に溢れている。(鳥居)
第5位:オーディオテクニカ ATH-AP2000Ti
オープン価格(実勢価格14万円前後)
同社伝統のチタニウム製ハウジングを採用した同社密閉型の最高峰モデル。パーメンジュール採用の磁気回路と、DLC(ダイヤモンドライクカーボン)コーティング振動板とが相まって、克明かつワイドレンジな再生音が楽しめる。付けていることを忘れてしまうようなフィッティングのよさも特筆したい。(小原)
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