第1位:ソナス・ファベール Sonetto VIII
¥900,000(ペア)+税
この価格帯ではVenere Signatureを高く評価してきたが、昨年秋登場の本機はVenere Signature以上の魅力を実感させ、選者を感激させた。ソフトドームとリングラジエーターを融合させたトゥイーターは超高域まで素直に伸びた印象で、3基のウーファーによってもたらされる低域の伸びと量感の豊かさにも驚かされた。威風堂々のエネルギーバランスを誇る本機は、大画面スクリーンの両脇に置くに相応しい本格派といえる。(山本)
第2位:エラック VELA FS409
¥980,000(ペア)+税
“アメリカ城”のアンドリュー・ジョーンズの革新と対抗して、“本丸”のドイツ・キール(本社所在地)のエンジニアが斬新なアイデアを打ち出したのが、VELA。やはりJETトゥイーターの音はいい。伝統の稠密かつハイスピードな音調に、さらに精密な音楽描写力、正確な空間再現性が加わった。レスポンスが敏捷で、空気感が美しく、明快、明晰な音だ。(麻倉)
第3位:クリプトン KX-1000P
¥950,000(ペア)+税
3ウェイ4スピーカーの密閉、フロアー型スピーカーとして根強い人気を誇るクリプトンの最高峰。ユニット、エンクロージャー、ネットワーク回路に至るまで、「メイド・イン・ジャパン」にこだわり、 とにかく細部まで品質を突き詰めている。透明感に富んだギターの響きといい、清々しい空間の拡がりといい、実におおらかでストレスがない。(藤原)
第4位:ピエガ Premium701
¥780,000(ペア)+税
アルミニウムのエンクロージャーを用いた、プレミアムシリーズのトップモデルである。スタガー動作による2基の140mmウーファーと新開発のリボン型トゥイーターを組み合わせ、クリアネスが高く浸透力に富んだサウンドを再現する。本体を支える堅牢な脚部が一体化され、安定した動作を実現していることも大きな特徴だ。(潮)
第5位:リン AKUDORIK passive
¥700,000(ペア)+税
4ウェイドライバーを独自の手法で近接配列。点音源に近い濃密な集中エネルギーと、開放感にあふれて悠々広大な空間表現を巧みに融合させた異色のブックシェルフスピーカーだ。そして、パッシブネットワークを介さないEXAKTシステムへの発展にも対応。リンが目指す孤高のハイクォリティDSサウンドに挑戦できる。(高津)
第5位:ダヴォン Solo HR
¥960,000(ペア)+税
現在日本に輸入されているダヴォンのスピーカーの中では最大級のものとなる。ディメンションは先代と変わりないが、中域・高域のドライバーユニットが見直され、併せてクロスオーバーネットワークも改善された模様。“HR”という型番は「ハイ・レゾリューション」を標榜したものと思われ、解像感とワイドレンジ感が向上した。(小原)
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