『クワイエット・プレイス』のプロデューサーが仕掛ける問題作。全米トップ10入りのサバイバルホラー、『エレベーション 絶滅ライン』
大抵のホラー映画がオーケストラ編成によるスペクタクル・サウンドだとすれば、この作品には室内楽的な静けさがある。そもそも、人間がごく少数しか登場しない。それもそのはず、“リーパー”と呼ばれる謎のモンスターが人類の95パーセントを死滅させてしまったからだ。
つまり残りの人類は5パーセントということになるが、これはそこから3年後の物語であり、サヴァイヴァーの数はさらに減少している。リーパーは死滅していないものの、標高2500メートル以上には来ないことが判明しており、生き残った者は山岳地帯の孤立したコミュニティでつつましく暮らしている。主人公のウィルは、肺の病気を患っている息子と暮らしている。だ...