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「僕らはリヴァプールで生まれ、ハンブルクで育った」というジョン・レノンの発言が、ドキュメンタリーで実感できる『NO ハンブルク NO ビートルズ』
英国リヴァプール出身のロックバンド、ザ・ビートルズの“ハンブルク・デイズ”を追った一作。彼らは60年8月に初めてこの地にやってきて、相当に狭く薄汚いクラブのステージでロックンロールを響かせ、以降、来るたびに会場を大きくしていって、女性のファンも増やした。時には12時間続けて歌い演奏したこともあった、ともきく。バンドの基礎体力が思いっきりついた時期であったはずだ。なぜ彼らがハンブルクに行ったのか、どんな人や物と出会って刺激を受けたのか、歌手トニー・シェリダンの伴奏バンドとしてのレコーディングに至る経緯などが、当時のハンブルクの風俗や音楽シーンの描写も交えながらテンポよく描かれる。ドラマ映画...