執筆陣
『安全地帯ベスト 第2弾』33 1/3回転アナログレコード2枚組/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る77
唯一無二の音世界に誘う安全地帯ベスト第2弾。時代を超えてフレッシュに蘇る名曲の数々
A面1曲目の「Julieth」の冒頭、物憂げなストリングスが鳴り出した瞬間に、唯一無二の安全地帯の音世界に取り込まれてしまう。ステレオサウンドでは安全地帯/玉置浩二関連のオリジナルソフトがいくつもリリースされているが、本作は安全地帯のベスト選曲によるLP第2弾である。
2019年9月に10曲収録の最初のLP『安全地帯ベスト』、同年10月に8曲を追加した18曲入りのSACD/CDハイブリッド盤『Stereo Sound ORIGINAL SELECTION Vol.3 安全地帯』が登場。両作の好評を受け、L...
執筆陣
『BEST SOUND SELECTION ノンサッチ編』CD/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る71
ノンサッチらしい多様なアーティストの12曲を収録。聴き応えのあるオーディオリファレンスCD
2009年8月のリリースだから、すでに15年前のコンピレーション盤ということになる。それでも本作に収められたアメリカ・ノンサッチの音源12曲はまったく古びていないし、オーディオリファレンスCDとしての聴きどころも満載だ。ノンサッチの音楽を長く聴き続け、いまもご自身の試聴取材ではこのレーベルの音源をよく使われている和田博巳さんならではの選曲が光る作品集である。
アメリカのルーツミュージックを中心に、ジャズや現代音楽、ワールドミュージックなど多様な音楽性のアーティストが集うノンサッチ。1964年設立の...
執筆陣
TM NETWORK『Gift for Fanks』『CAROL ~A DAY IN A GIRL'S LIFE 1991~』SACD/CDハイブリッド盤/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る59
鮮度の高いトラックダウンマスターをベースに、音像の光沢感と音場の奥行感が極めて豊かに響く
TM NETWORKの80年代を代表する2タイトルのSACD/CDハイブリッド盤がステレオサウンド社より登場した。作品のSACD化は、小室哲哉らメンバーの関連作を含めても今回が初めて。鮮度の高い「オリジナル・トラックダウンマスターからのマスタリング」がポイントである。
1987年7月発売の『Gift for Fanks』は、ブレイクのきっかけとなった10枚目のシングル「Get Wild」を収録した編集盤。デビューから4年間の軌跡をまとめたセレクション・アルバムという位置付けだ。LPやカセットの併売が...
執筆陣
オフコース『I LOVE YOU』SACD/CD、45回転アナログレコード/ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る 名盤ソフト 聴きどころ紹介56
オフコースらしい幅広い音楽性と多様なサウンドを気分によって聴き分けることができる贅沢なディスク
ステレオサウンドの独自制作による、オフコースのオリジナルアルバム復刻シリーズ。2023年4月に1980年の8thアルバム『We are』および1981年の9thアルバム『over』の45回転2枚組LPとSACD/CDハイブリッドがリリースされたが、このたび1982年の10thアルバム『I LOVE YOU』が同じ2フォーマットで登場した。グループにとっては『We are』と『over』に続いてチャート1位を記録した黄金期の一枚であり、小田和正、鈴木康博、松尾一彦、清水仁、大間ジローの5人体制の...
執筆陣
ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る 名盤ソフト 聴きどころ紹介52/夏川りみ『夏風』アナログレコード
リリースから21年を経ても癒しの効力が失なわれない 人生のあらゆる局面でそっと寄り添う珠玉の1枚
夏川りみの代表曲として、沖縄の歌の定番として多くの人に聴き継がれている「涙そうそう」。
オリジナルは作詞者の森山良子によるバージョンで、1998年のアルバム『TIME IS LONELY』に収録されている。続いて作曲者のBEGINによるバージョンも2000年にシングル曲として登場し、これを聴いた夏川りみがカバーを熱望。2001年3月に自身の3枚目のシングルとしてリリースした。SMAPの「青いイナズマ」や「セロリ」、鈴木あみの「BE TOGETHER」、Whiteberryの「夏祭り」など、9...
執筆陣
ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る 名盤ソフト 聴きどころ紹介51/『恋すれど廃盤シリーズ Vol.1 艶夢十二変』アナログレコード
アナログ全盛期の日本コロムビアの名曲12曲が時代性から解放されたエヴァーグリーンな響きで復活
『恋すれど廃盤シリーズVol.1 艶夢十二変』のオリジナルリリースは1983年。1960〜1970年代に日本コロムビアが世に送り出した数多くの歌謡曲のシングルから、女性ヴォーカルのヒット曲を中心に集めたコンピレーション盤である。1983年といえば、アナログレコードが全盛の時代。あらゆる時代の音楽に容易にアクセスできるサブスク全盛の現代とは違い、いくら一世を風靡した曲でも数年が経てば廃盤になってしまうことが少なくなかった。
そんなわけで、聴き馴染みはあるけれど微妙に手に入れにくいヒット曲を集めたこ...
執筆陣
Stereo Sound Selection Item シンプルで高品位な音量調整に最適。N2factoryの高精度ボリュウムコントローラーに注目
季刊HiVi編集部から自宅に、ステレオサウンドストアで販売されているN2factoryの高精度アッテネーターNM-26.2が送られてきた。同時に、オッポデジタルのUHDブルーレイプレーヤーUDP-205とジェネレックのアクティブスピーカーG ONEも到着。この3アイテムを組み合わせてミニマムなディスク再生対応ステレオAVシステムを試す、というのが今回のミッションだ。
パッシブ・アッテネーター
N2factory
NM-26.2 ¥27,500 税込
NM-26.2は、24ステップのボリュウム機構とアナログRCA入出力パーツを幅94×高さ114×奥行114mmのアルミケースに収めたシンプル...
執筆陣
ステレオサウンド オリジナルソフトの魅力を語る 名盤ソフト 聴きどころ紹介48/尾崎亜美『HOT BABY』『Air Kiss』『Shot』『POINTS-2』SACD/CDハイブリッド盤
緩急自在の尾崎亜美の歌声と凄腕演者による名演を4人の敏腕エンジニアが収めた名盤たち
1976年にシングル「冥想」でデビューした尾崎亜美。同年リリースのファーストアルバム『SHADY』は、冒頭の「プロローグ」を除く全曲が自身の作詞・作曲、松任谷正隆の編曲によるもので、バッキングには鈴木茂(ギター)、林立夫(ドラム)らが参加。「ポスト・ユーミン」「ニューミュージックの新星」といった呼び声で歓迎され、近年はシティポップの文脈でも再評価が進む名盤だ。
ステレオサウンド社からリリースされている4枚のSACD/CDハイブリッド盤ー『HOTBABY』『Air Kiss』『Shot』『POINTS-2』...
執筆陣
Stereo Sound Selection Item 劇的効果あり! アナログレコードのみならず CD、BDにも確かに効く除電ブラシ
静電気の影響を受け、表面にチリやホコリが付着しやすいアナログレコード。2018年に発売されたユキムSAA(スーパー・オーディオ・アクセサリー)のASB-1は、最先端の芯鞘構造アクリル繊維を伝統的な製法で国内生産したオーディオ用除電ブラシで、アナログレコードの表面だけでなく、CDやBDの表面、あるいはオーディオ/AV機器の端子部をさっと拭くだけで確かなクリーニング効果と除電効果が得られると評判になった。
2020年発売のASB-2ionはその進化版で、ブラッシングでチリやホコリを除去する際にどうしても発生してしまう新たな静電気を取り去る「イオナイザー」が柄の部分に装備されているのが画期的な...