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【麻倉怜士のCES2023レポート02】 “SHARP is Back AGAIN” シャープが「AQUOS XLED」でアメリカに再参入。ミニLEDバックライト搭載液晶テレビで高級イメージをアピール
4年前のCES2019では、シャープがブースを出展、アメリカ再参入を訴えた。当時、副社長だった石田佳久氏にインタビューした。石田氏は「CESには4年ぶりのブース出展になります。弊社はアメリカのビジネスではB to Bが中心ですが、商品も揃ってきましたので、このあたりできちんとアメリカの皆様にも、シャープがどんなことをやっているかを訴求しようと思いました」と言っていた。
ところがこの試みはその後、コロナ禍などもあり、実際にはわずかな試験販売で終わっていた。盛りあがったテレビ需要も急減し、なかなか入るタイミングを失っていた。でも、アメリカ市場を担当する吉田宏之氏(シャープ スマートディスプレ...
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進化したMini LED+QLED液晶!TCLから2022年同社最高峰テレビ「55C835」登場
世界の液晶テレビ市場において、韓国サムスンに次ぐ市場シェアを誇るTCL。同社の最大の強みは、液晶パネル、LEDバックライトはもとより、本体キャビネット、スピーカーのドライバーユニットについても、自社グループ内で賄えること。テレビの主要な部品はほとんど自前で製造・調達することが可能で、新技術への取組みも実に意欲的だ。
たとえば液晶パネルはTCL-CSOT(Shenzhen China Star Optoelectronics Technology/華星光電技術有限公司)で開発、製造を手がけるが、昨今、高級液晶の必須技術となりつつあるQuantum Dots(量子ドット。以下、QLED)技術...