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キュー・テックが、オリジナルの8K評価用映像「QT-8000」シリーズの上映会を開催。特別セミナーでは、4K8K時代のマスターモニターはどうあるべきかの白熱した議論も展開された
ポストプロダクションのキュー・テックは、去る10月24日に秋葉原のUDX Gallery NEXT-1で、「キュー・テック4K8K コンテンツプレビュー2019」を開催した。
この催しは、同社が製作したオリジナル業務用4K/8K主観評価用標準動画像集の上映商談会であり、新たに8Kオリジナルイメージビデオとして『QT-8260D/アンティークの館へようこそ』が上映された。
同社は、映像パッケージの製作・発売を手がけていたレーザーディスク株式会社の映像・音響編集部門を前身としている。1989年(平成元年)にレーザーディスク株式会社から分離し、幅広くポストプロダクション業務を手がける会社として...
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【CEATEC2019レポート】ソシオネクストのブースでは、8K/60pのリアルタイム伝送を展示。Bluetoothを迫力充分に再生する提案も
本日からスタートした「CEATEC2019」。ここでは、StereoSound ONLINE編集部が気になったアイテムを紹介する。まずはSoC(System-on-Chip)の設計・開発・販売を手がけるソシオネクストのブースから。
ソシオネクストの製品は業務用のため、一般ユーザーが手にすることはほとんどない。しかしStereoSound ONLINE読者諸氏が愛用しているテレビやレコーダー、ワイヤレス機器などに同社のSoCが搭載されていることが実は多いのだ。
そんな同社ブースでは、8K/60pのリアルタイム伝送のデモが行なわれている。ソシオネクストの本社がある新横浜で撮影した8K/60p...
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【CEATEC2019レポート】120インチの8Kディスプレイは圧巻の存在感! 透明液晶パネルなどなど、シャープブースでは多様な表示デバイスに注目したい
脱・家電見本市を宣言して以来、CEATECではオーディオビジュアル機器に関する展示が減ってしまっている。CEATEC2019も同様で、IT系、通信系の展示は多いが、テレビやプロジェクターといった身近なアイテムをほとんど見かけなくなっているのだ。
しかし今回のシャープブースには、StereoSound ONLINE読者諸氏にぜひ注目して欲しい3つのディスプレイ機器の展示があった。
その第一として、120インチの8K/120p液晶ディスプレイが参考展示されている。これは同社の堺工場で製造されたもので、現状の8Kディスプレイとしては最大サイズとなる。主なスペックは現在発売されている8Kテレビと...
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シャープ、8Kパネルを搭載した「AQUOS 8K」の新製品「8T-C70BW1」「8T-C60BW1」を11月9日に発売。スポーツコンテンツをくっきり見られる「8Kスポーツビュー」モードを新搭載
シャープから、8Kパネルを搭載した8K液晶テレビ「AQUOS 8K」の新製品「8T-C70BW1」、および「8T-C60BW1」の2モデルが11月9日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は8T-C70BW1が¥500,000前後、8T-C60BW1は¥350,000前後となる。
新しいBWシリーズは、新4K8K衛星放送のうち、4Kチューナー(以下新4Kチューナー)をW(2基)で搭載した8K液晶モデル。型番の通り、8T-C70BW1は70型、8T-C60BW1は60型となる。昨年登場の8K液晶テレビ「AW1」シリーズ(こちらは、新4K8K衛星放送用チューナー非搭載)と同じく、あとか...
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【麻倉怜士のIFAリポート2019】その16:遂に揃った8Kエコシステムの全貌……。シャープ喜多村和洋・グローバルTVシステム事業本部長に聞く
シャープは5日のプレス・カンファレンスで、「8K・エコシステム」の完成を高らかに宣言した。しかも120型という1枚パネルのディスプレイとしては世界最大の8Kディスプレイを展示。大いに話題を呼んだ。それらの狙いをシャープ・グローバルTVシステム事業本部長 兼 欧州代表 喜多村和洋氏に聞いた。
麻倉 わが家は8Kの80インチ「8T-C80AX1」を導入させていただき、1.8Hで近接視聴を楽しんでいます。シャープさんは欧州でも8Kテレビを発売されていますが、反響はいかがですか?
喜多村 欧州は日本と同じで、画質に対する要望が強いですね。わたしどもはお客さんを調査して、現地の皆さんが好まれる映像...
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【麻倉怜士のIFAリポート2019 まとめ】ヨーロッパのテレビ市場でも、8Kは着実に認知されている。その最新事情を詳しく紹介する
【麻倉怜士のIFAリポート2019】その1:私の9回目のIFA取材が、いよいよ始まる。先進的で勇ましい、日本のスタートアップ企業の取り組みを含め、最新情報をお届け - Stereo Sound ONLINE
IFA2019が開幕する。
私のみるところ、1月のCESはイノベーションショーだ。世界から注目の新技術が集結する。しかし、それがすべて製品化されるとは限らない。それはIFAに来て初めて分かる。私は今回でIFA取材が9回目。毎年、新しい製品の登場に目を見張っている。今年も大いに期待できよう。
昨年は出展者数が1,814、ビジター総数が245,000人という超特大の国際見本市だ。CESと...
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LGが、世界初の8K対応有機ELテレビ「OLED 88Z9PJA」を発表! 本日から、市場想定価格¥3,300,000前後で受注を開始する。納期は3ヵ月前後の見込み
LGエレクトロニクス・ジャパンでは、世界初の8K対応有機ELテレビ「OLED 88Z9PJA」を日本で発売する。市場想定価格は¥3,300,000前後で、本日(9月13日)より受注を開始する。納期は受注から3ヵ月前後(受注生産状況によって変動する場合もある)。
88Z9PJAは、同社のプレミアムブランド「LG SIGNATURE」にラインナップされるモデルだ。同社は2013年に初めて大型有機ELテレビを発売して以来、このジャンルを牽引してきた。
今回の「OLED 88Z9PJA」は、技術的に難しいとされてきた、8K有機ELパネルを搭載した製品で、世界で唯一大型有機ELパネルを量産できるL...
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【麻倉怜士のIFAリポート2019】その8:8Kアソシエーションが、8Kディスプレイと入力信号に関するスペックを発表。事務局長Chris Chinnock氏に、8Kの今後を聞いた。
8KアソシエーションはIFAに向けて、8K機器の推奨スペックを発表した。8K AssociationのExecutive Director、Chris Chinnock氏にその狙いを聞いた。
麻倉 まず、8K Associationについて教えてください。
クリス 今年の一月に発足した、8Kのエコシステムの確立を目指した非営利団体です。当初の構成は、創業メンバーのSamsung Electronics,Hisense、TCL、Panasonic and AU Optronicsでした。この5社がボードメンバーとしてスタートしました。CEメーカー、パネルメーカーの集合でした。初めは、まだ8...
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【麻倉怜士のIFAリポート2019】その7:なぜソニーはヨーロッパのプレミアム市場で有機ELナンバーワンになったか。
最近、中国・広州のLGディスプレイ有機EL工場に出張する機会があり、そこで意外な話を聴いた。
中国の有機EL市場には、多くの中国メーカーや韓国メーカーが群がっているが、なかでも日本のソニーと中国のスカイワースの二社が抜きん出ているという。スカイワースは、当初から有機ELにひじょうに力を入れていた深センのメーカーで、そのポジションは当然という気がするが、ソニーの有機ELテレビが高く評価されているのは、誇らしい。
実はヨーロッパ市場でも、ソニーの有機ELテレビはひじょうに評価が高い。55型の1800ユーロ以上の、いわゆるプレミアム市場で30%以上、65型の同じく2500ユーロ以上の市場で40...
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【麻倉怜士のIFAリポート2019】その6:LGの48型4K有機ELディスプレイを見た。リビングだけでなく、すべての部屋に有機ELテレビを置く時代がやってくる
LGディスプレイは、IFAの新パビリオン27館で、ごく限られた関係者向けに新製品を公開。それが48インチの4K有機ELだ。
撮影禁止なので、残念ながらパネル製品の写真はないが、昨秋から話題になっていた小型有機ELディスプレイが、遂に完成したことはいろいろな意味で意義深いことだ。今、4Kは現状は77、65、55インチだが、これに48インチが加わることで、マーケティング的にも、テレビスタイル的にも、有機ELの新しい時代を迎えることになる。
これまでは有機ELはプレミアムテレビとして大型化を追求してきたが、今後は、パーソナル化がテーマになる。一家に一台有機ELテレビから、すべての部屋に有機EL...
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Dynabook、モバイル性を重視したノートパソコン2モデル「dynabook Z」「dynabook S」シリーズを9月20日より順次発売。クリエイター向け8Kパソコンも開発中
Dynabookは、ノートパソコンの新製品となる「dynabook Z」「dynabook S」シリーズを発表。9月20日より順次発売する。型番と価格は下記の通り。
dynabook Zシリーズ
dynabook Z8 オープン価格(想定市場価格¥210,000前後)
dynabook Z7 オープン価格(想定市場価格¥170,000前後)
dynabook Sシリーズ
dynabook S6 オープン価格(想定市場価格¥145,000前後)
dynabook S3 オープン価格(想定市場価格¥110,000前後)
新製品のZおよびSシリーズのいずれも、近年流行の“モダンPC”に対応した...
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【麻倉怜士のIFAリポート2019】その3:技術は出尽くしたと思われた液晶に新画質技術の提案が続いた。“デュアルセル”が液晶技術の新トレンド
昨今、中国の液晶テレビメーカーは、有機ELに対抗し、コストの安い液晶でいかに高画質が獲得できるかに、力を入れている。ハイセンスの液晶2枚重ねディスプレイ「ULED XD」はその一例だ。「デュアルセル」と名付けられたこの新方式は4K液晶パネルとバックライトの間にフルHD液晶パネルを挟むというもの。ベースのフルHDパネルが画素単位で白黒信号を表示する。
考え方としては、LEDバックライトによるローカルディミンングの延長だ。バックライトでは分割ブロック数を無限に増やすことは無理だが、ULED XDでは、ベースパネルの200万画素ひとつひとつの単位で明るさをコントロールできる。小さな面積単位で、...