執筆陣
【コレミヨ映画館vol.41】 『その手に触れるまで』分断と寛容。思春期の風。ベルギーの名匠ダルデンヌ兄弟が描く、ムスリム少年のアイデンティティ
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第41回をお送りします。今回取り上げるのは、思春期の真っただ中に、ある一つの想いに囚われてしまった少年の姿を描く『その手に触れるまで』。果たして、少年は成長し、寛容を育めるのか? とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『その手に触れるまで』
6月12日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
育児放棄された男の子のさすらいのドラマ『少年と自転車』、突然の解雇通達を覆すため、...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.40】 『デッド・ドント・ダイ』田舎町で、死人が墓から這い出てきた! 常連俳優と一緒にジム・ジャームッシュ監督が挑むゾンビ映画
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第40回をお送りします。今回取り上げるのは、由緒正しき(?)ゾンビ映画『デッド・ドント・ダイ』。ハリウッドの名優たちが繰り広げるコメディタッチに仕上げられた一作。歩き回るゾンビにも注目でしょう。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『デッド・ドント・ダイ』
6月5日(金)より全国公開
うわ。すごいメンツだな、これ。『ゴーストバスターズ』のビル・マーレイ、『マリッジ・ストーリー』のアダム・ドライヴァー...
執筆陣
【コレミヨ映画館vol.39】 『ポップスター』人気アーティスト、シーアの書き下ろし曲が爆発! 傷だらけでステージに立つ女性シンガーの物語
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第39回をお送りします。今回取り上げるのは、N・ポートマンが渾身の芝居を見せる『ポップスター』。栄光からの挫折…。その出口を求めるかのような鬼気迫るステージを再現。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『ポップスター』
6月5日(金)より、全国順次ロードショー
その昔は人気作『レオン』の、膝を抱えた孤独な少女。そして『スター・ウォーズ』エピソード1~3のアミダラ女王。母親やライバル、演出家からのプレ...
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帝王チョウ・ユンファが臆病者!? 自粛生活で香港映画を堪能し、会見時の柔和な笑顔を思い出して思わず感涙【映画スターに恋して:第11回】
憧れの“亜州影帝”と対面。緊張で身を固くしたが……
“おこもり生活”にも飽き飽きしたところで、久しぶりに古い香港映画を再チェック。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』『男たちの挽歌』『インファナル・アフェア』など、傑作シリーズを堪能した。いやー、面白い!
とりわけ懐かしさにウルウルしたのはチョウ・ユンファ。何しろユンファの出世作『男たちの挽歌』(86年)がきっかけで80年代の日本は<香港ノワール・ブーム>が勃発。裏社会を舞台にした香港映画が雪崩のように公開され、スターも続々と来日した。華やかな時代だったなぁ。
憧れのチョウ・ユンファと初めて会ったのは、『男たちの挽歌 II』(8...
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世界中で愛される不朽の名作『AKIRA』がIMAXで上映(4月3日~)! これまでの劇場公開を遥かに超える「映像」と「音」の衝撃をその身で体感しよう!
1988年に公開された超大作アニメーション『AKIRA』。原作者である大友克洋自らが監督を務め、今や世界中で多くのファンに愛され、さまざまなクリエイターにも影響を与えた作品だ。その『AKIRA』が4Kスキャン&4Kリマスター、しかも、音響は音楽監督である山城祥二により新規に5.1chリミックスされて蘇った。そんなまったく新しい『AKIRA』が、全国のIMAXシアターの大スクリーンで上映されることが決定した(4月3日~)。
1988年、初めての劇場公開された時の衝撃を覚えている人は多いはず。その大作が劇中の時代とほぼ同じ、2020年の現代に蘇る。しかもただの再上映ではなく、オリジナルの35...
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繊細で知的なレニー・ゼルウィガー、低迷期を乗り越え『ジュディ 虹の彼方に』で2度目のアカデミー賞を受賞!【映画スターに恋して:第10回】
ジュディ・ガーランドの不安定さと天賦の才能を見事に体現
レニー・ゼルヴィガーがアカデミー賞主演女優賞を受賞した『ジュディ 虹の彼方に』。本作はタイトルからもわかるように、伝説のミュージカル女優であり、天才パフォーマーとしても一世を風靡したジュディ・ガーランドの物語だ。
それも栄光の日々ではなく、ハリウッドから追われ、パフォーマーとしての人気も信用も失いつつあった晩年、47歳で亡くなる半年前のロンドン公演にスポットを当てた脚本に新鮮味がある。経済破綻して、情緒不安定と不眠症に陥り長年にわたり常用している睡眠薬の弊害に悩まされ……。まさに満身創痍のヨレヨレ状態。それでも、ひとたびステージに立...
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【コレミヨ映画館vol.38】『星屑の町』 笑って泣いて、そして歌って。昭和の名歌謡曲が満載の人生応援シネマ!
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第38回をお送りします。今回取り上げるのは、昭和な雰囲気が満載の『星屑の町』。熱き昭和40~50年代の名曲が楽しめる珠玉の一作。ヒロインののんもいい味を出しています。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『星屑の町』
3月6日(金)よりテアトル新宿、丸の内 TOEIほかにて全国公開
笑いとペーソス。昭和ムード歌謡ならではの、セロハン紙みたいなスポットライト。山並みに流れるコーラス。おじさん世代だけで...
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若き天才グザヴィエ・ドラン、錚々たる演者を揃えて初の英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』に挑む【先取りシネマ 第9回】
「恐るべき子ども」と呼ばれた彼が追い続けるテーマとは
2009年、20歳になったばかりのときに、母の愛への渇望と拒絶を描いた第1作『マイ・マザー』を演出、脚本、主演、製作で発表。カンヌ映画祭で評判を呼び、その後も創意に富んだ意欲作を放ってアンファン・テリブル(恐るべき子ども)と呼ばれたグザヴィエ・ドラン7本目の監督作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』が公開される。
1989年3月20日、フランス語文化圏であるカナダのモントリオール生まれ。今年31歳になるドランのキャリアは、1.演出と主演を兼ねたもの(『マイ・マザー』『胸騒ぎの恋人』『トム・アット・ザ・ファーム』)、2.演出のみのもの(...
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特撮映画で描かれなかった疑問に真っ向から挑む! 松竹と東映がタッグを組んだ話題作『大怪獣のあとしまつ』の製作が決定。2020年以降に全国公開
2020年に洋画『GODZILLA VS. KONG(原題)』、2021年に邦画『シン・ウルトラマン』と、大作特撮映画の公開が相次ぐなか、松竹と東映が史上初のタッグを組み、まったく新しい切り口で描く、完全オリジナル脚本の大作特撮映画(しかもコメディ)の製作が決定!
ある日突然、この国を襲う大怪獣が、死んだ。ビックリするほど死体が巨大! ガス爆発も時間の問題!! 片付けられなきゃ国家崩壊!? この尻ぬぐい、誰が、どうやって……。
未曽有の国家的危機の現場指揮の任務を背負わされたのは、首相直属の特殊部隊の帯刀アラタ。そんな彼の前に、環境大臣秘書で、元婚約者の雨音ユキノが現れて……。
誰もが知...
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Netflix独占配信のアカデミー賞受賞作『ROMA/ローマ』が豪華仕様でBD化! ドルビーアトモス音声収録で、6月3日にハピネットから発売
2019年に大きな話題を集めた、Netflix(ネットフリックス)の配給作品『ROMA/ローマ』が、6月3日BDで発売される。本編135分を1080pで収録、音声はスペイン語のドルビーアトモスという仕様だ。ディスクは2層50Gバイト。発売・販売元はハピネットで定価¥5,000(税別)。
『ROMA/ローマ』は、政治的混乱に揺れる1970年代のメキシコで、ひとりの家政婦と雇い主一家の関係を、巨匠アルフォンソ・キュアロンが鮮やかに、かつ感情豊かに描いた作品だ。
第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、最高賞にあたる金獅子賞を受賞。さらに、第91回アカデミー賞でも作品賞を含む同年度最...