『レッドクリフ』のチャン・チェンが『青春18×2』で初の製作総指揮に。根底に流れる“台湾青春映画の息吹”はエドワード・ヤン監督からのバトン【映画スターに恋して:第35回】
チャン・チェンが『新聞記者』の藤井道人監督とタッグを組む
『青春18×2 君へと続く道』は、台湾のスター俳優チャン・チェンが初めてエグゼクティブ・プロデューサーを務め、日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した『新聞記者』(19年)や大ヒット作『余命10年』(21年)で知られる藤井道人監督が自ら脚本も担当した、日本・台湾合作映画。藤井監督にとっても、これが初めての国際プロジェクトとなる。
聞けば、台湾出身の祖父を持つ藤井監督は、「いつか台湾で撮りたい」と願い、台湾の映画人にも働きかけていたのだとか。その思いが、当時ジミー・ライの紀行エッセイ『青春18×2 日本慢車流浪記』の映画化に奔走してい...