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【コレミヨ映画館vol.54】『海辺の彼女たち』 雪が残る北の町にたどりついた少女たち。新人監督のすばらしい青春映画!
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第54回をお送りします。今回取り上げるのは、社会の片隅でひっそりと生きている3人の女の子の姿を描いた『海辺の彼女たち』。苦悩の先に未来はあるのか? とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『海辺の彼女たち』
5月1日(土)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開
クリームやポリス、ニルヴァーナ。英国80年代のダブ・パンク・バンドのザ・スリッツ。最近ではリーガルリリーやHump Back、Lucie,Tooと...
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四半世紀が過ぎても忘れられないマット・ディロンの“珍”インタビュー。なぜ彼はあのとき不機嫌だったのか【映画スターに恋して:第16回】
『約束の宇宙(そら)』で懐深いリーダー像を好演!
『約束の宇宙(そら)』は、これまであまり描かれなかった「女性の宇宙飛行士」を主人公にしたところが斬新だ。主人公のサラは、約1年間の国際宇宙ステーション滞在というチャンスに大喜びするが、同時に不安も湧き上がる。チームを組む男性クルーたちから信頼は得られるか? タフな彼らと対等に動けるか?
そして、なにより悩ましいのが、幼いひとり娘を地球に残していくこと。元夫に一時的に預けるものの、「もし、宇宙で私に何かあったら娘は……」。そんな、女性だからこそ、母だからこそ抱える葛藤にスポットを当てたのが、女性監督のアリス・ウィンクールだ。その繊細にして骨...
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【コレミヨ映画館vol.53】『僕が跳びはねる理由』自閉症の僕らは何を見て、何を感じているのか。多くの気づきに満ちた秀作ドキュメンタリー
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第53回をお送りします。今回取り上げるのは、30か国以上で翻訳された世界的ベストセラーを映画化した『僕が跳びはねる理由』。自閉症の子供の生きる世界を描いた感動作です。とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『僕が跳びはねる理由』
4月2日(金)驚きと感動の“体感”ロードショー
いろいろなことに気づかされるドキュメンタリー映画だ。新鮮で、たいへんに面白い。娘はもう大きくなってしまったけれど、中学生くらい...
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アカデミー賞6部門ノミネートの『ノマドランド』は、過酷な状況下で凛と生きる女性に伴走する傑作ロードムービー【先取りシネマ 第14回】
女性監督がふたりノミネートされたのは史上初
日本時間の3月15日に、第93回アカデミー賞のノミネート作品が発表された(授賞式は4月26日の予定)。デイヴィッド・フィンチャー監督の『Mank/マンク』が作品、監督、主演男優、助演女優、撮影など計10部門でトップを走っており、それを『シカゴ7裁判』『ミナリ』『ノマドランド』『ファーザー』などの6部門ノミネート作品が追うという展開。
主だった候補作を見ると、作品賞の『シカゴ7裁判』と『Mank/マンク』はNetflix、『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』がAmazon Prime Videoの作品。監督賞のクロエ・ジャオ(『ノマ...
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【コレミヨ映画館vol.52】『トムとジェリー』 実写と2Dアニメを融合させたNY大騒動。古くて新しい人気TVシリーズの映画化
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第52回をお送りします。今回取り上げるのは、永遠の追いかけっこを続けているトムとジェリーを実写映画化した『トムとジェリー』。実写映像に溶け込んだ2匹の存在感を、とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『トムとジェリー』
3月19日(金)より全国公開
トムとジェリーと言えば、“なかよく喧嘩しな♪”という主題歌を覚えている方も多いかもしれない。日本では1964年(昭和39年)の5月から放映されたTVアニメ...
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【コレミヨ映画館vol.51】『アウトポスト』 50名の米兵が300名のタリバン兵を迎え撃つ! アフガニスタン紛争最悪の戦いを描いた戦争映画
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第51回をお送りします。今回取り上げるのは、アフガニスタンでの米兵の過酷な戦闘を描いた『アウトポスト』。迫りくる恐怖の連続を、とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『アウトポスト』
3月12日(金)より新宿バルト9 ほか全国ロードショー
2009年10月3日の早朝6時前。アフガニスタンでアルカイダ掃討の不朽の自由作戦に参加していた米兵50人が300人以上のタリバン兵の奇襲攻撃を受ける。
アフガニスタ...
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ティム・ロビンス×スーザン・サランドン、名優ふたりの血を引くマイルズ・ロビンスがかつて日本で語ったこととは【映画スターに恋して:第15回】
主演作『ダニエル』は耽美と狂気が混じり合ったスリラー
エキセントリックな母の影響もあって、殺伐とした家庭で育つ少年ルーク。彼の傷ついた心を支えたのは<空想上の親友>ダニエルだったが、ある危うい事件が起こったことからダニエルとの決別を決意する。しかし大学生になったルークは、あまりの孤独に耐えかねて、唯一無二の親友=ダニエルの封印を解き再会を叶えたのだが……。
孤独な少年と空想上の親友のお話は、これまでも作られてきた。だから、『ダニエル』の簡単なシノプシスを読んだときは、「ちょっぴり泣かせる友情のからんだ成長物語」だと思っていた。ところが、観てびっくり。まさに予想を大きく裏切る展開で、狂気の...