執筆陣
限りなくロマンティックでスリリングな150分。呪いにかかった二人は再会できるのか?
第22回東京フィルメックス最優秀作品賞を受賞した仮邦題『見上げた空に何が見える?』が、『ジョージア、白い橋のカフェで逢いましょう』という正式邦題で4月7日から全国公開される。
とてもロマンティックな、胸の奥がせつなくもなりくすぐったくもなり、という作品だが、描き方(画面、セリフともに)は決してストレートではなく、むしろ「ベタ的描写を遠ざけること」を強く意識しているようにも感じられ、つまり、目をしっかり開いて一つ一つの場面を見て、脳裏に刻みこみ、同時に想像を働かすことが求められる。そうしてゆくと、あの場面とあの場面が実は結びついていたとか、伏線がここで回収されたとか、いろんな発見で胸をふく...