執筆陣
「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」というテーマを下敷きにした意欲作。下津監督の長編第一弾『みなに幸あれ』
「こんなアプローチもあるのか!」と頻繁に驚かされると共に、「まさに日本の風土を踏みしめている、この国ならではのホラー作品だ」と感服させられた。同時にカメラ・ワークは洗練されていて、こじゃれていると表現したくなるほどだ。
日本ホラー界の重鎮として知られる清水崇が総合プロデュースを務め、監督は、これが商業映画としてはデビューとなる下津優太が担当(2021年に同名タイトルの短編映画で「第1回日本ホラー映画大賞」の大賞を受賞)。つまり、場数を踏んだ者と気鋭がタッグを組んだわけだ。主演の少女は、昨今、目覚ましい活躍をみせている古川琴音。いち早く彼女に注目し、フィーチャーした制作陣の先見の明もたたえ...
執筆陣
呪いの家は実在していた! 大人気ホラーの原点を探る物語。『呪怨:呪いの家』。7月3日からNetflixにて全世界独占配信
日本の大人気ホラーとして、国内はもちろんハリウッドにまで進出した『呪怨』シリーズ。その構想の元となった実在の事件を『呪怨』スタッフがドラマ化。日本発のNetflixオリジナルシリーズとしては初のホラー作品だ。その家に住んだ家族、足を踏み入れた者に呪いをかける“行ってはいけない家”。リアルな時代考証とともに、その呪いの原点に迫っていく。
オリジナルスタッフが結集し、“呪いの家”の正体に迫る
Netflixには膨大な映像作品が配信されているが、アクション作品と並んでタイトルが充実しているのがホラー作品。ハリウッド系のホラー作品だけでなく、海外の国のさまざまな作品もあり、その国の文化や風土に根...