執筆陣
ジェントルなトーンは不変。ウィーン・アコースティックスHaydn JUBILEEが奏でる美質
ウィーン生まれのウィーン・アコースティクスは、クラシック系作曲家の名を愛称に採り入れたスピーカー製品が多い。このハイドン・ジュビリーは創立30周年記念として限定生産されたもので、「価格には製造コストしか含まれていません」ということで、立派な黒艶塗装に仕上がっている。
小型の2ウェイ、リアバスレフでありスピーカー端子はシングル。代表機種にも通じる自社オリジナルのスピーカーユニットを使っている。14cm径ウーファーは独自の透明なポリプロピレン振動板が目を引く。上位機種のベートーベンCGSEの152mm径のものをアレンジしたものだ。25mmシルクドームトゥイーターはSEAS社と共同開発されたカ...
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「今ホームシアターを構築するならば、一番の有力候補」。パラダイム プレミアシリーズでサラウンドを聴く
カナダのスピーカーメーカーであるパラダイムから、ハイエンドのペルソナシリーズに加えて、ミッドレンジクラスとなるプレミアシリーズが発売された。見た目の美しさや色づけのない澄み切った音で絶賛されたペルソナシリーズを印象強く覚えている人は多いと思うが、今回発表されたプレミアシリーズは、その数多くの技術を継承。最大の特徴であるベリリウム製振動板の採用こそないが、手頃な価格を実現したコストパフォーマンスを訴求するシリーズだ。
SPEAKER SYSTEM
Paradigm
Premier 800F
¥320,000(ペア)+税
●型式:3ウェイ4スピーカー・バスレフ型 ●使用ユニット:165mmコ...
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ソニー、ユニットを一新し、より大きく、より響く低音が楽しめるワイヤレススピーカー「SRS-XB43」「SRS-XB33」「SRS-XB23」を7月3日に発売
ソニーからワイヤレススピーカーの新製品3モデル「SRS-XB43」「SRS-XB33」「SRS-XB23」が、7月3日に発売される。価格はオープンで、それぞれの想定市場価格はSRS-XB43が¥23,000前後、SRS-XB33は¥18,000前後、SRS-XB23は¥12,000前後となる。
今回発表の3モデルは、XBという型番から分かる通り、迫力の重低音と音圧が楽しめる「EXTRA BASS」に対応したワイヤレススピーカー。現行「SRS-XB41」「SRS-XB32」「SRS-XB22」の後継となるシリーズだ。
新シリーズでは、従来モデルに採用されていたユニットを一新。新たに「X-B...
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フォステクス、業務用アクティブ・スピーカーに、Danteオーディオ・ネットワーク規格対応モデル「6301DT」をラインナップ。8月下旬に発売
フォスター電機フォステクスカンパニーは、業務用アクティブ・スピーカー6301シリーズに、Danteオーディオ・ネットワーク規格対応モデル「6301DT」を追加。8月下旬より発売する。価格は¥60,000(1台、税別)。
6301シリーズは、放送設備業界などにおいて30年以上に渡って使用されている人気の小型アクティブ・スピーカー。幅120×高さ189×奥行120mmというコンパクトなボディに、20Wのパワーアンプを内蔵し、出力音圧レベル85dBを実現したパワフルな製品だ。
今回、Danteオーディオ・ネットワークを内蔵することで、ネットワークを通じて送られてくる非圧縮のデジタルオーディオ信...
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JBL、鮮やかなイルミネーションと360度全方位に広がるサウンドが楽しめるポータブルBluetoothスピーカー「JBL PULSE4」を発売
ハーマンインターナショナルから、JBLブランドのポータブルBluetoothスピーカー「JBL PULSE4」が、6月19日に発売される。価格はオープンで、直販価格は¥19,800(税抜)。
JBL PULSE4は、LEDライティング機能と、サウンドが360度全方位に広がるプロダクトデザインを採用したポータブルタイプのスピーカー。
カクテルグラスのようなボディには、130個ものLEDライトが内蔵され、前モデルに対して発光部は35%拡大されているそうで、よりライティング映えするようになっているのが特徴だ。
発光(イルミネーション)のテーマはプリセットで4種類が用意され、さらに好みに合わせた...
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超弩級オールホーン型スピーカー、エアーパルス3.1設計者の最新小型機 『A80』【Stereo Sound・SOUND SCOPE】
フィル・ジョーンズ氏によるハイレゾ対応アクティヴスピーカー、A80が登場した。彼の名前とブランドで、ピンとくる本誌読者も多いのではないだろうか? そう、伝説的なアコースティックエナジーAE1の設計者にしてステレオサウンドの表紙を飾った巨大なホーン型スピーカー、Air Pulse 3.1を造りあげた、サウンドデザイナーのフィル・ジョーンズ氏だ。ベース奏者としても知られる彼は、PJB(フィル・ジョーンズ・ベース)というベースアンプ群を展開して楽器業界でも成功を収めている。もちろん、オーディオの世界を忘れたわけではなく、自身が得意とする小型モニタースピーカー中心に開発を続けてきた。
ここで紹介...
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マーティン・ローガン、静電式スピーカーのハイエンドモデル「Classic ESL 9」を6月11日に発売。価格は130万円(ペア)
PDNは、マーティン・ローガンの静電式スピーカー「Classic ESL 9」を6月11日に発売する。価格は¥1,300,000(ペア、税別)。外装のフィニッシュで、ウォルナット、グロスブラック、ダークチェリーの3色をラインナップする。
Classic ESL 9は、同社Masterpieceシリーズのスピーカーで、幅23cmの静電パネルと、20cm径のデュアル・アルミコーン・ウーファーを組み合わせたハイブリッドモデル。
静電式スピーカーの肝とも言える静電パネルは、緩やかな曲面を作り出す「CLS技術」によってカタチ作られ、「MicroPerf固定子技術」にて広大な振動板の表面積を獲得して...
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エントリーシリーズとは思えない!想像を上回る艶やかな音が鳴り響く ELAC 「DBR62」
エラック・スピーカーのベーシックライン Debutシリーズの新しい上位機
エラックはもともとアナログプレーヤによって名をなしたドイツのメーカーで、実はMM型ステレオカートリッジのオリジネーターでもある老舗ブランドだ。その特許を買ってモディファイを加えた米国のシュア製品が大ヒットし、世の中にMM型が定着したのだが、1950年代の末期、本家エラックのMM型はとても高価な天下の一流品だった。
スピーカーを手がけはじめたのはずっと後年、CDが生まれて急成長する1980年代のことだったと思う。鍛え上げた電磁変換器の技術を駆使することで、デジタル時代への脱皮を果たしたのだ。日本市場では1997年に登...
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サンワサプライ、テレビの音を手元で聴けるテレビ用スピーカー「400-SP087」を発売。乾電池、USB給電の2ウェイ式で、持ち運びも簡単
サンワサプライは、自社の直販サイト サンワダイレクトで、テレビ用スピーカー「400-SP087」を発売した。価格は¥3,618(税別)。
400-SP087は、テレビの音声を手元に置いた本機で楽しめる、乾電池対応のアクティブスピーカー(USB給電にも対応する2ウェイ式)。付属の音声ケーブル(3.5mmステレオミニ、5m)を使ってテレビと本機を接続するだけで、テレビの音声を近くではっきりと聴き取れるようになる。
音量の調整は、フロントの大型ダイヤルで手軽に行なえ、先述のように乾電池での駆動にも対応しているので、電源の取りにくい場所での使用も簡単。持ち運びに便利な、キャリーハンドルも装備して...
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【HiVi名作選】スピーカーシステム TANNOY「Mercury V4」(HiVi2011年4月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
ユニットを一新した第5世代が登場
エネルギー感溢れる鳴りっぷりが魅力だ
<PROFILE>
比較的手頃な価格で人気の高いタンノイのマーキュリーシリーズ。本機は第5世代となる最新モデルだ。視聴したトールボーイ型の「V4」のほか、ブックシェルフ型の「V1」もラインナップする。いずれも新開発とな...
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FYNE AUDIO F701の英国製スピーカーらしい品格と気高さを聴く
スコットランドのグラスゴー近郊に本拠を構えるスピーカー工房、ファイン・オーディオから登場したコンパクト2ウェイ機がF701だ。ファイン・オーディオは2017年に創設された若い会社だが、中心メンバーの多くは英国スピーカーメーカーの老舗タンノイの出身者たち。タンノイ伝統のポイントソース・ドライバー(同軸ユニット)を進化させ、独自の家庭用高級スピーカーを発表し続けている。
本機F701は、4シリーズ展開のラインナップのなかで準トップエンドとなる700シリーズに位置付けられる小型2ウェイ機。同社が「アイソフレアードライバー」と呼ぶ20cm同軸ユニット1基のみがバッフルに装填されている。「アイソフ...