執筆陣
【HiVi名作選】スピーカーシステム MORDAUNT-SHORT「Performance 6」(2011年7月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
ユニット間の位相管理が秀逸
抜群の追従性能でセリフをシャープに結ぶ
<PROFILE>
昨年(編注2010年)9月に日本再上陸を果して以降、英国モダンショート社のスピーカーは続々と日本市場に紹介されているが、いよいよフラッグシップ機の登場だ。
前面から見たそのフォルムは、スリムなトールボー...
執筆陣
デビュー・シリーズを刷新した2ウェイモデル 弦楽楽器や木管を優しく、しなやかな音色で表現する エラック「DBR 62」
克明優美な音色表現に思わず驚く
エラックの新製品で、Debut B6.2(本邦では未発売)をベースにしたスペシャルヴァージョン。ただし台数限定などではないレギュラーモデルである。Debut(デビュー)シリーズは、名称どおりホームオーディオ向けエラック・スピーカーの入門機だ。
スペシャルヴァージョンというと、なにか付加価値をつけたヴァージョンアップ版が思い浮かぶかもしれないが、当機はそうでなく、各部の設計をつぶさに見直した別の製品になっている。共通項は16.5㎝径ウーファーと2.5㎝径ソフトドームトゥイーターによる2ウェイということだけで、それらの仕様もエンクロージュアも異なる新設計。
い...
執筆陣
【HiVi名作選】スピーカーシステム MK Sound「S150MkII L」「S150MkII RC」(2011年7月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
この進化ぶりはもはや別モデル。
生々しい骨太サウンドに興奮した
<PROFILE>
MKサウンドの主力として君臨し続けてきたTHX Ultra2対応モデル、S150がMkIIとして生れ変った。
基本デザインは従来モデルを踏襲。外から分かる変化は、トゥイーターに鋳物成型によるリジッドなプレー...
執筆陣
【HiVi名作選】スピーカーシステム Bowers&Wilkins「CM8」(2011年8月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
女性ヴォーカルが何とも気持ちいい。
音楽、映画ともに見事に鳴らし切る
<PROFILE>
「CM7」の生産終了を受け、B&Wはその後継機として「CM8」を発売した。16cm径のウーファーユニット一基から、13cm径ユニット二基に構成を変えたことが最大の変更点だ。トゥイーターとミッドレンジの...
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【HiVi名作選】スピーカーシステム Raidho Acoustics「X Monitor」(2011年6月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
自社開発ユニット搭載の意欲作。
女性ヴォーカルの透明感を見事に鳴らす
<PROFILE>
ライドーアコースティックは2004年、デンマークで創立された新進気鋭のブランドだ。ユニットに使われている素材やエンクロージャー、そしてスタンドを見ていると、おぼろげながらに彼らの音づくりの姿勢が見えて...
執筆陣
【HiVi名作選】スピーカーシステム LINN「MAJIK ISOBARIK」(2011年8月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
現代に甦ったアイソバリック方式
目に見えるようにリアルな低音だ
<PROFILE>
巨大なエンクロージャーを必要とせず、深々としてパワフルな低音を実現するリンのオリジナル技術、アイソバリック方式が、MAJIK ISOBARIKに採用されて久々に復活した。 このアイソバリック方式は1973年...
執筆陣
スケールの大きな居室空間用の英国モデル 陽春の大河のような、柔らかな空気感を漂わせて聴かせる モニターオーディオ「Monitor300」
おおらかだけれど雑把にあらず。スケールの大きいサウンド
Monitorシリーズは、Platinumをはじめとするホームオーディオ向けモニターオーディオ・スピーカーの新規エントリー製品。そのトップエンドに位置する代表作が当機、Monitor300である。背丈がほぼ1mもあるリアバスレフ型エンクロージュアに、16.5㎝径のダブルウーファーと同径ミッドバス、および2.5㎝口径のC-CAMハードドームトゥイーターを組込んだ大掛かりな2.5ウェイシステムだ。
ウーファーとミッドバスの逆ドーム状コーンは金属粒子を混ぜ込んだポリプロピレンで、オレンジ色に着色されて独自の存在感を放つ。C-CAMトゥイー...
執筆陣
ソナス・ファベール、オリンピカ・ノヴァの見惚れるほどの美しさ。サウンドも鳥肌ものだ。
わが国の高級スピーカー市場で現在もっとも人気の高いブランドといえば、英国のB&Wとイタリアのソナス・ファベールということになるだろうか。プロ用モニタースピーカーを出自とするB&Wと異なり、ソナス・ファベールは80年代半ばの創業以来、楽器的アプローチで「音もすがたも美しい」家庭用スピーカーを専門に開発してきた歴史を持つ。
寄木細工を思わせる見事な木工技術で同社スピーカーの個性を決定づけてきた創業者の故フランコ・セルブリンが2005年に同社を去ったのち、その衣鉢を継いだのは、フランコの薫陶を受けた1976年生れのパオロ・テッツォンだった。年若い彼の双肩にソナス・ファベールの看板を背負わせるの...
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【HiVi名作選】スピーカーシステム DYNAUDIO「DM 3/7」(HiVi2011年4月号)
オーディオやオーディオビジュアルの世界は日進月歩。次々に新しい技術やそれを搭載した新製品が登場し、入れ替わりも早い。だが同時にそれらは、常に時代の最先端を走っているモデル達でもあり、思い出に残る製品ともいえる。このシリーズでは、弊社出版物で紹介してきた名機や名作ソフトに関連した記事を振り返ってみたい。
独自技術を盛り込んだ期待の新星。
映画ソースでのサラウンド感は見事
<PROFILE>
北欧にはユニットを自社で製造するスピーカーメーカーが数多く存在する。オリジナリティの豊かな製品を作り出すには、こうした姿勢は欠かせないのだろう。デンマークのディナウディオもその代表格だが、彼らのユニーク...