【HiVi冬のベストバイ2021】スピーカー部門（1）〈ペア10万円未満 [税込11万円未満]〉

価格的にもっとも広範囲で、かつ細分化された製品を取り扱うのがスピーカー部門。税抜価格ペア10万円未満から200万円以上のモデルが、それぞれの価格帯で推奨される。9月号でレビューを掲載した新製品も多数ランクイン。エステロンのYB MK2はペア200万円以上の部門でベストワンを獲得した

第1位：イクリプス TD307MK3

¥55,000（ペア）税込

世界にはさまざまなスピーカーが存在するが、イクリプスの持つコンセプトは不変の価値がある。インパルス応答性向上のため、エッグコンストラクションやフルレンジユニットを採用、さらに幅広い価格レンジに製品を投入していることも評価できる。そんなイクリプスの新作がエントリークラスのTD307MK3だ。上位モデル同等のテクノロジーを採用し、位相特性に素晴らしく優れている。低域の再生能力が格段に向上したことも特筆点だ。（土方）

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第1位：ソナス・ファベール Lumina Ⅰ

¥108,900（ペア）税込

Luminaはラテン語で「光」。生命の源のエネルギーのように輝く音を目指したという。いかにもイタリアのスピーカーらしい音の煌めきと濃い音楽性が堪能できるスピーカーだ。ジェニファー・ウォーンズの「Rock You Gently」では躍動感に溢れ、音の進行がスマートだ。本ヴォーカル特有の「清涼なグロッシーさ」が堪能できた。クルレンツィス指揮ムジカエテルナ「フィガロの結婚」はこの指揮者ならではの疾走感と伸びやかな質感再現に感動。ソナス・ファベールの音技に脱帽した。（麻倉）

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第3位：エラック DBR62

¥88,000（ペア）税込

世界の名門スピーカーブランドで名を馳せたアンドリュー・ジョーンズが手がけたDebut Reference LINEの2ウェイ、ブックシェルフ型モデル。ウォルナット模様のエンクロージャーはなかなかお洒落だが、実際に手にとるとズシリと重い（1本で8.2kg!）。躍動感に富んだ軽快なリズム感が特徴的で、その造りのよさは実際の音からもしっかりと感じ取れる。（藤原）

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第4位：モニターオーディオ Bronze 50-6G

¥66,000（ペア）税込

第6世代となったモニターオーディオのエントリーラインBronzeシリーズの小型2ウェイ機。同社独自の表面を硬化処理したアルミ・マグネシウム合金のC-CAM振動板をウーファー、トゥイーターともに採用、まとまりのよいウェルメイドなサウンドを聴かせる。値段が信じられないハイコストパフォーマンスモデル。日本メーカーはもうこんなスピーカーがつくれないのだろうか。（山本）

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第5位：KEF Q350

¥79,200（ペア）税込

KEFのスピーカーは、同軸2ウェイのUni-Qを核としながら主に低域側のエネルギーを充実させる方向で音づくりをしている。それをUni-Q単体でやってのけた小柄な入門機がQ350。基音帯域の手綱をすこし緩めた感じのチューニングで明るくゆったり、開放感たっぷりな音質を実現した。持ち前のクリアーな音像定位も健在だ。（高津）

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