プレーヤーとBluetoothで接続して音楽を聴くワイヤレスイヤホンは、現在各メーカーがもっとも力を入れて開発している分野といえる。盛況な製品リリースを反映して、今回から2万円を境にスタンダードモデルと上位モデルを区別した。HiViでは「音質のよさ」に重きを置いて評価している。
第1位:アニマ ANW01
¥16,980 税込
専用に開発された6mm径ダイナミック型ドライバーを搭載した完全ワイヤレス。小型、軽量化を追求しつつ、音質にもこだわったモデルで、ノイズキャンセル機能はない。実際のサウンドは気張りのない端正な仕上がりで、ストレスのない聴き心地のよさが魅力的。専用アプリを使えば「MIDNIGHT」(標準)、「NIGHT」、「DAY」の音質選択が可能。(藤原)
第1位:ビクター HA-FX100T
オープン価格(実勢価格1万5,000円前後)
ビクターの犬のマークが印象的な完全ワイヤレスイヤホン。ビクタースタジオのエンジニアが試聴・監修を行なっている。コンパクトなボディサイズとしながらも、ドライバーユニットの後方には音響空間を確保するなど、長年の音響設計技術が惜しみなく盛り込まれている。素直な音質と明瞭な音像定位で気持ちよく音楽を楽しめる。(鳥居)
第3位:JBL JBL LIVE PRO+TWS
オープン価格(実勢価格1万7,800円前後)
ハイブリッド・ノイズキャンセリング方式で定評のあるJBL。本機は低価格を実現しながら、最大28時間の連続再生を可能としたタフネスぶりも嬉しい。低音がやや厚めに感じられるものの、アコースティック楽器の質感再現も優秀。ノイズキャンセリング機能の効き具合にも不自然さがない。付属ケースのサイズ感もいい具合だ。(小原)
第3位:ヤマハ TW-E3B
オープン価格(実勢価格1万円前後)
6mm径のダイナミック型ドライバーを搭載し、IPX5相当の生活防水に対応した完全ワイヤレス。ワイドレンジ志向ではないが、楽器、声ともに、力みのない自然体の聴かせ方が持ち味で、響きがスムーズな拡がり、荒っぽさがない。スマホ用アプリ「Headphones Controller」で、音量に応じて音のバランスを整える「リスニングケア」が利用可能。(藤原)
第5位:デノン AH-C630W
オープン価格(実勢価格9,900円前後)
デノン初の完全ワイヤレスイヤホン。10mm径ダイナミック型ドライバーを採用し、エネルギーバランスが整っている。リモートワークでの使用も考慮され、使い勝手がよく、軽量さもあってフィット感は良好。同時発売の兄貴分も優れたパフォーマンスだが、ノイズキャンセリング機能不要という方にはこちらを強く推したい。(小原)
第5位:デノン AH-C830NCW
オープン価格(実勢価格1万9,800円前後)
デノンとしては初の完全ワイヤレス型イヤホンで、11×10mmという楕円形振動板を採用するのがユニーク。デノンのサウンドマスターによる試聴と調整で仕上げられた音は、音域の広さ、情報量の豊かさを持ちながらも、聴き心地のよいサウンドに仕上がっている。ノイズキャンセルも不自然さがなく、快適に使えるのが好ましい。(鳥居)
第5位:テクニクス EAH-AZ40
オープン価格(実勢価格1万6,000円前後)
完全ワイヤレスイヤホンは音質以外に接続安定性や通話品質などが要求されるが、これらの要素は購入後、実際の使用中に判明するケースも多い(だから我々評価側の責任は重大)。開発には高い技術力が求められるが、その意味においてもテクニクスのモデルには絶対的な安心感がある。本モデルも全方位的に完成度が高い。(土方)
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