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「インディ・ジョーンズ」シリーズ4作品が、ディズニープラス「スター」で5月31日(水)より見放題配信決定! 最新作『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』につながる冒険を見逃すな
スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスがタッグを組んで送り出した「インディ・ジョーンズ」シリーズ。ハリソン・フォードが演じる、考古学者のインディ・ジョーンズが秘宝を求めて世界中を飛び回りながら、様々な危険や謎に立ち向かい冒険を繰り広げていく本シリーズは、第1作公開から40年以上たった今でも高い人気を誇っている。
そして来る6月30日(金)には、待望のシリーズ最新作にして、ハリソン・フォードがインディを演じる最後の作品となる『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』が世界同時公開される。そんな最新作の公開を目前に控える中、配信サービスのディズニープラス「スター」で『インディ・ジョーン...
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映画『ストレージマン』、満員の観客の中初日舞台挨拶を開催。「初日からたくさんの方にこの作品が届いたことが嬉しいです」(瀬戸かほ)
コロナショックによる派遣切りによって職を失い、住む家も家族も失った男が、「居住禁止」であるはずのトランクルームでの生活へと追い詰められていく……。
池袋シネマ・ロサにて5月20日から2週間上映中。現代の閉塞感を描いた萬野達郎監督作品『ストレージマン』の舞台挨拶が、初日の20日(土)に行なわれた。萬野監督のほか、主人公・森下に扮した連下浩隆(プロデューサーも兼任)、一人二役に取り組んだ瀬戸かほ、渡部直也、立野沙紀、宮崎翔太、米本学仁、森恵美が、超満員の観客の前に登壇した。
瀬戸かほ 入り口で“こんばんは、今日ありがとうございます”と(観客に)お声掛けさせていただいたんですけど、ああ、こんな...
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あのSXSWイベントでも反響を呼んだ一作。ある種の「リアル」をつきつけてくる体感型クライム・スリラー『ソフト/クワイエット』
自分がどの人種に生まれたか、さらにいえば手の甲と手のひらが同じ色に生まれついたか否かで、感じ方は大きく変わるかもしれない。観ていて私はおじけづいた。だがこれがアジアの一国である日本で公開されることは、意義のあることではあると思うし、このようなむごい事柄も世界のどこかに現実として存在する。
ブラジルと米国の2つの国籍を有するベス・デ・アラウージョ監督・脚本の体感型クライム・スリラー『ソフト/クワイエット』が5月19日からヒューマントラスト渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次公開される。
主人公は、とある田舎町の幼稚園教師のエミリー。白人たちにとっては「やさしい先生」なのだろうが、簡単に言えば有色...
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もし自分の家族が物騒な事件に巻き込まれたら? 迫真のシチュエーション・スリラー『デスパレート・ラン』
日本に住んでいる限り「発砲」という事態に巻き込まれる確率は、ゼロではないにせよ米国よりは少ないはずだ。が、自分の家族が物騒な事件に巻き込まれていたら、無差別殺人の現場にいたら――そう思うと、決して他人事ではないはずだ。
エイミーは夫を交通事故で亡くし、シングルマザーとして高校生の息子と小学生の娘を育てている。娘はスクールバスに乗り、息子は「学校に行かない」とだだをこねた。エイミーは日課であろうジョギングに出たが、そのとき、スマホに緊急の電話がかかってくる。ここから、事態を把握するまでの数十分は彼女にとって何時間にも感じられたことだろう。行かないと言っていた息子が実は登校していて、暴漢の立...
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映画『ストレージマン』が待望の公開。一人二役に初挑戦した「瀬戸かほ」は、「悩んでいる人の元に届いてほしい」
映画『ストレージマン』が5月20日(土)より池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開される。監督は経済済情報メディア「NewsPicks」やNHKワールドの経済番組で演出を担当した萬野達郎。主役の自動車工場の派遣社員・森下には連下浩隆が扮し(プロデューサーも兼任)、瀬戸かほはその妻・晶子と、彼女と瓜二つの由美子の“一人二役”に取り組んだ。ここでは、新境地を開き続ける瀬戸かほに話を聞いた。
――一人二役を演じたのは今回が初めてですか?
はい、初めてです。萬野監督とは以前映画祭でお会いしたのですが、今回二役出演のご連絡をいただいた時は、驚きと不安を感じながらも挑戦してみたい気持ちもあって色々な感...
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料理で結びついた魂の交流。フランス発、社会派クッキング・コメディの傑作『ウィ、シェフ!』
「努力、友情、勝利」という言葉が浮かぶ明快な一作だ。主人公のカティは、一流レストランに勤める辣腕シェフ。自分の作る料理に誇りを持っているが、なあなあで世渡りできる性分ではなく、結果として上司とまともにぶつかってレストランを飛び出すことになってしまった。
そんな彼女がどうにか見つけたのは、主にアフリカやアジアからの、強制送還もまぬがれないかもしれない移民少年たちが暮らす自立支援施設での仕事。とてもじゃないが厨房も食材も衛生面も、一流レストランのそれとは雲泥の差だ。カティも当初は性格のきつさをダイレクトに出していたが、「少年たちをアシスタントにしてはどうか」という施設長のアイデアを受け入れた...
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宮沢賢治には、こんな父親がいた。直木賞受賞の人気小説を、豪華メンバーで映画化。『銀河鉄道の父』公開へ
天才とて親がいなければ生まれてこない、とはわかっていても、宮沢賢治の軌跡を本人からではなく、その父の側から描くという発想はやはり相当に斬新であり、まず私は着眼点に引きつけられた。そして見る前に――普段はまず、しないのだが――下調べしてしまった。宮沢賢治の父親はかなり裕福な家の育ちで(質屋を継いでいる)、息子が病没してからも40年以上長生きし、宗教活動にも熱心で、政治家にもなった。「あの宮沢賢治の父親」として、相当なヴァリューを誇っていたに違いない。
原作は門井慶喜の第158回直木賞受賞小説。父親・政次郎には、役所広司が扮する。この映画で描かれている賢治は、伝説化されたヒーローではない。不...
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フィリピンの再貧困エリアで暮らす子供たちを捉えた、約8年間の記録。『子どもの瞳をみつめて』公開へ
初版『YIELD(英題)』は、2018年のフィリピン映画芸術科学アカデミー賞で最優秀ドキュメンタリー賞と最優秀編集賞、フィリピン映画批評家協会賞で最優秀ドキュメンタリー賞を受賞。4月29日から新宿 K’s cinemaにてロードショーされる『子どもの瞳をみつめて』は、そこに編集を加えた最終版となる。小川プロにも所属した監督の瓜生敏彦、彼の右腕であり本作が(共同)監督デビューとなるビクター・タガロが撮影してきた8年以上もの映像が注ぎ込まれた一作だ。
クローズアップされるのは、フィリピンの最貧困エリアでゴミ集積所のパヤタス地区に暮らす9人の子供たち。子供と言えばキャッキャキャッキャと飛び回り...
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『TAR/ター』のトッド・フールドが我が家へやってきた! 『フルメタル・ジャケット』出演俳優から聞くキューブリックの演出方法とは【映画スターに恋して:第30回】
ケイト・ブランシェット、惜しくもアカデミー主演女優賞を逃すも迫真の演技!
ケイト・ブランシェットが4度目のゴールデン・グローブ賞主演女優賞に輝いた『TAR/ター』。アカデミー賞はノミネートだけに終わったが、「ミシェル・ヨーとダブル受賞でも、いいんじゃないの?」と思うくらい、独壇場の芝居だった。
演じるのは、世界に名だたるベルリン・フィルの初の女性首席指揮者の座に君臨するリディア・ター。天才的な能力と類まれな自己プロデュース力で成功を手にした彼女だったが、マーラーの交響曲全てをひとつのオーケストラで録音するという、いわばキャリアの頂点に挑もうとしていた。しかし、そんな折り思わぬ落とし穴にハ...