執筆陣
3種の交換針で愉しめるMM型カートリッジ 音楽に合わせて付け替えて楽しみたい オルトフォン「VNL」
大オーケストラの重厚な響きも想定した本格志向
針交換できるのがMM型フォノカートリッジの利点であり、このVNLは3種の交換針と組み合わせたセットで販売される。
アルミニウムカンチレバーに取り付けられた針の先端部=スタイラスチップの違いでⅠ、Ⅱ、Ⅲのタイプで分けられている。いずれもチップの曲率半径は18㎛であり、接合部先端の高さや水平コンプライアンスの違いが記されているが、ねらった音質傾向については不明。自重は6.5gと軽い。
ヘッドシェルはオルトフォンのSH4を起用して試聴した。まず「Ⅰ」は重厚さより軽快な表現向き。美空ひばりの「リンゴ追分」(ドーナツ盤)は日本人離れしたアクセントと声色...
執筆陣
チタン製スケルトンボディのモノ専用カートリッジとルンダール製トランス採用のMC昇圧トランス。先鋭的モノーラル再生 オルトフォン MC A Mono,ST-70
モノーラル用フォノカートリッジには2種類がある。ひとつはモノーラル装置で聴く1回路出力の製品だ。現行機ではデノンDL102がそれにあたる。もうひとつは、ステレオ装置で再生する2回路の独立出力を備えた製品。ここで紹介するオルトフォンのMC A Monoは後者の新製品である。
情報量の豊かさが印象的な、新鮮で現代的な音を聴かせる製品だ。無垢ダイア針は独自の「レプリカント100」。標準的な丸針とは対照的な、攻めている設計といえよう。カンチレバー素材はボロンで、配線材は6N高純度銅線に金メッキを施したオーキュラム(Aucur-um)である。筐体は精密な3D金属プリンターでチタニウム粉末から成型(...
執筆陣
オルトフォン、ヘッドシェル取付済みのMCカートリッジ「MCQ5-SH4R」を300台限定で発売。情熱のレッド仕上げ
オルトフォンから、ヘッドシェル付きのMCカートリッジ「MCQ5-SH4R」が限定300台で発売された。価格はオープンで、想定市場価格は¥27,500前後。
MCQ5-SH4Rは、MCカートリッジ「MC-Q5」と、ヘッドシェル「SH-4」がセットになったリミテッドモデル。カートリッジがヘッドシェルに取付けられた状態で販売されるので、購入後は、本製品をそのままユニバーサル型アームのコネクターへ装着可能。初心者にも購入しやすい仕様としているのが特徴だ。
MC-Q5は、アルミカンチレバーと楕円針を採用した仕様で、エントリークラスの製品ながら、アナログレコードのエネルギー感や味わいを十二分に楽しめ...
執筆陣
オルトフォン MC Anna Diamond 極めつけの解像感と繊細な表現力を両立した空芯MC型フォノカートリッジの最高峰。
MCアンナは、オルトフォンの高度技術を結集した空芯MC型フォノカートリッジの最高峰である。このたび、ダイアモンド製カンチレバーが奢られたMCアンナ・ダイアモンドが上位に加わった。創立100周年記念として世界限定100個がすぐに完売した、ザMCセンチュリーのカンチレバーが与えられたのだ。ボロン製カンチレバーを搭載するオリジナル機の音質も素晴らしいけれども、単結晶の無垢ダイアモンド製カンチレバーの物性が効いて音の品位は一変している。内部インピーダンスは6Ωで出力は0.2mV。ダンパーゴムの最適化に伴い、MCアンナよりも0.2グラム軽い2.4グラムの適正針圧になっている。
テクニクスSL100...