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角川大映スタジオがバーチャルプロダクションサービスを開始。幅15×高さ5mのLEDウォールを備えたシー・インフィニティが始動
東京・調布市にある角川大映スタジオでは、4月1日からバーチャルプロダクションサービスを開始すると発表した。同スタジオ内のシー・インフィニティ(旧No.Cスタジオ)に、約6Kサイズのソニー製Crystal LED VERONAを設置し、大型LEDディスプレイを活用したインカメラVFXを中心とするバーチャルプロダクション(VP)、および制作ソリューションを提供する。
そのシー・インフィニティでは、最先端のテクノロジーと歴史ある美術製作技術力を用いてバーチャル空間の美術製作を行い、作品のクォリティを左右するリアル美術とバーチャル美術世界のボーダーレスを実現するという。これにより唯一無二の美術空...
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角川大映スタジオに、幅15m×高さ5.0mのLEDウォールを備えたバーチャルプロダクションスタジオがオープン。リアル美術とバーチャル美術世界のボーダーレスを実現
角川大映スタジオは、2024年3月下旬から角川大映スタジオ内のNo.Cステージに、約6Kサイズのソニー製Crystal LED VERONAを設置、大型LEDディスプレイを活用したインカメラVFXを中心とするバーチャルプロダクション(以下VP)および制作ソリューションを提供すると発表した。
バーチャルプロダクションスタジオは、LEDウォールで背景映像を再生し、その前で俳優が演技を行うことで、あたかもその場でロケをしているかのような映像が撮影できる技術だ。実際の自然映像はもちろん、宇宙空間や架空の都市なども再生できるので、撮影の幅が大きく広がることになる。
今回角川大映スタジオが想定してい...
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「誰かの不幸の上に、誰かの幸せは成り立っている」というテーマを下敷きにした意欲作。下津監督の長編第一弾『みなに幸あれ』
「こんなアプローチもあるのか!」と頻繁に驚かされると共に、「まさに日本の風土を踏みしめている、この国ならではのホラー作品だ」と感服させられた。同時にカメラ・ワークは洗練されていて、こじゃれていると表現したくなるほどだ。
日本ホラー界の重鎮として知られる清水崇が総合プロデュースを務め、監督は、これが商業映画としてはデビューとなる下津優太が担当(2021年に同名タイトルの短編映画で「第1回日本ホラー映画大賞」の大賞を受賞)。つまり、場数を踏んだ者と気鋭がタッグを組んだわけだ。主演の少女は、昨今、目覚ましい活躍をみせている古川琴音。いち早く彼女に注目し、フィーチャーした制作陣の先見の明もたたえ...
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全米で2週連続No.1ヒット! 独裁者「スノー」のルーツに迫る必見の長編『ハンガー・ゲーム0』
『ハンガー・ゲーム』シリーズの第5弾にして最新作。それだけで胸が高鳴るファンも多いことだろう。ハンガー・ゲームとは、国家パネムの首都キャピトルに反乱を起こした12の地区を戒めるための催しで、毎年各地区から少年少女が1名ずつ選ばれ、最後の1人になるまで殺しあう。パネムは長年、老獪なスノー大統領によって支配されており、いうまでもなく、彼は独裁者だ。
そこでこの『ハンガー・ゲーム0』(原題;The Hunger Games:The Ballad of Songbirds & amp;Snakes)なのだが、私が勝手に副題をつけるなら「スノー青年、汚れへの道程」ということになる。誰だっていきなり...
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<角川映画UHDプロジェクト>の新作情報! 2024年3月22日に『人間の証明』と『探偵物語』という松田優作出演作2タイトルが当時リリースされる
KADOKAWAでは、2026年の角川映画50周年に向けて、映像、音声、特典、すべてのクォリティを追求した “究極にして最終形態” の仕様で、名作の数々をUHD化する<角川映画UHDプロジェクト>を展開している。
そして2024年の第1弾として、3月22日(金)に『人間の証明』(1977)と『探偵物語』(1983)のUHDブルーレイが発売される。
『人間の証明』は、岡田茉莉子、松田優作、鶴田浩二、ジョージ・ケネディと豪華スターの競演と大規模なNYロケが話題となったサスペンス大作。『探偵物語』は、薬師丸ひろ子&松田優作の初共演が話題となった赤川次郎原作ラブ・ミステリーだ。2022年に発売さ...
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「まるで1本の映画を観ているようだ」と高く評価された漫画が、豪華ラインナップで実写映画化。『アンダーカレント』公開
「漫画界におけるカンヌ映画祭」ことフランス・アングレーム国際漫画祭(来年で50周年を迎える)のオフィシャルセレクションに選出された作品が、満を持して実写映画化された。豊田徹也・原作の長編漫画『アンダーカレント』の世界が、果たしてどのように、生身の人間によって浮かび上がるのか。これは身を乗り出さずにはいられない。
家業の銭湯を継ぐ主婦・かなえ(真木よう子)が主人公。平和な毎日を過ごしていたはずなのに、突如、夫の悟(永山瑛太)が失踪する。だが、かなえは銭湯を続行する。数日後、堀と名乗る男(井浦新)が、自分を雇ってくれないかと銭湯に訪ねてくる。資格も持っていて、湯沸かしのノウハウも知っている。...
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『汚れた英雄』Dolby Atmos 2023 Remixは、「現代的な音のトーン」「情報量」「迫力」がキーワード! 制作当時の素材にまで遡った、渾身のサウンドデザインの裏側を聞いた
10月にリリースを控える「角川映画UHDプロジェクト」の最新作『汚れた英雄』。新たにドルビーアトモス音声として甦ったイマーシブサウンドを試聴したインプレッションを前回のリポートでお伝えした。このドルビーアトモス音声を制作したサウンドデザイナーであり、劇場公開当時は録音技師としても本作に携わられた瀬川徹夫氏にお話をうかがう機会を得た。
「汚れた英雄 4Kデジタル修復 Ultra HD Blu-ray【HDR版】」(4K Ultra HD Blu-ray+Blu-ray+CD 計3枚組)¥22,440(税込、DAXA-5905) 発売・販売:KADOKAWA
●本編112分●3層ディスク(U...
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ドルビーアトモス化されたサラウンド音声が、各シークエンスの持つ意味や描かれている雰囲気を雄弁に物語る。UHDブルーレイ『汚れた英雄』は、HDR&イマーシブで見るべき作品だ
『戦国自衛隊』『蘇える金狼』『野獣死すべし』『化石の荒野』『友よ、静かに瞑れ』『伊賀忍法帖』『キャバレー』……。『犬神家の一族』を皮切りにスタートした「角川映画UHDプロジェクト」に新たな人気作が加わる。御存知、『汚れた英雄』の登場だ。
劇場公開されたのは1982年。ミュージックビデオ風の演出が大胆に採り入れられた、角川映画を率いる角川春樹氏の初監督作品である。当時は映画ファンのみならず、レースシーンに魅かれたバイク少年の多くが劇場に足を運んだ。いまでもローズマリー・バトラーの歌う主題歌を耳にすると、ウォークマンで聴きながらバイクを飛ばしていたあの時代の気分を思い出す方も少なくないだろう...