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ソニーが提案する、音楽の新しい体験。「360 Reality Audio」がもたらす、このイマーシブ再生は本当に凄い(後): 麻倉怜士のいいもの研究所 レポート11
CES2019でソニーが発表した「360 Reality Audio」(サンロクマル リアリティーオーディオ)に注目が集まっている。音楽を、あたかも目の前で演奏されているかのようなリアリティでユーザーに体験してもらいたいという提案で、そのために新コーデックMPEG-H 3Dオーディオを採用し、ストリーミングで音源を配信するなど、様々な工夫と配慮がなされている。その360 Reality Audioの詳細に迫るインタビューの後編をお届けする。インタビューに応じていただいたのは、開発メンバーの澤志聡彦氏、知念 徹氏、片岡 大氏の3名だ。(編集部)
麻倉 ところで、360 Reality Au...
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ソニーが提案する、音楽の新しい体験。「360 Reality Audio」がもたらす、このイマーシブ再生は本当に凄い(前):麻倉怜士のいいもの研究所 レポート10
2019年CES会場で麻倉さんが気になった展示のひとつが、ソニーの「360 Reality Audio」(サンロクマル リアリティーオーディオ)だ。いわゆる3Dイマーシブオーディオ再生技術で、従来は2chだった音楽再生をより体験的かつリアリティ豊かに再現する提案だ。そこで今回は、360 Reality Audioの仕組や目指す効果について、開発メンバーの澤志聡彦氏、知念 徹氏、片岡 大氏の3名に詳しくうかがった。(編集部)
麻倉 先日のラスベガスCES会場で360 Reality Audioのデモを拝見しましたが、音楽鑑賞の新しいスタイルとしてたいへん感心しました。
知念 360 Rea...
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すべての方向から音に包まれる、新しい音楽鑑賞テクノロジー「360 Reality Audio」をソニーがCES2019で発表した
ソニーはオブジェクトベースの立体音響再生技術「360 Reality Audio」(サンロクマル リアリティ オーディオ)を、現在開催中のCES2019会場で発表した。
この技術はテクノロジーとアーティストの共創をテーマに、全方位からの音に包まれる「音場」を作り出すもので、ハイレゾによる「高音質」とノイズキャンセリングに代表される「高機能」に加わる、新しい音楽の楽しみ方として提案されている。
先述した通り「360 Reality Audio」は、ソニーが持つオブジェクトベースの空間音響技術を使っている。ヴォーカル、コーラス、楽器などの音源に距離や角度などの位置情報を付加して全方位に配置し...