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強面ウィレム・デフォーは気さく、では美形ロバート・パティンソンは? 『ライトハウス』怪優2人の素顔に驚いた!【映画スターに恋して:第17回】
ほぼ2人芝居で繰り広げられる壮絶な演技合戦
1890年代、ニューイングランドの離島に赴任した2人の灯台守が体験する<地獄>を描いた『ライトハウス』。新米の若者イーフレイムは、過酷な労働を強いる口うるさいベテランのトーマスにうんざり。しかも、4週間の滞在のはずが、陸に戻る直前に嵐に襲われ、迎えの船影すら見えない……。
閉塞空間に閉じ込められた2人が妄想や幻覚に侵されていくという、人間の<脆い性(さが)>を描いた作品は多い。そんな過去作と比べた本作の新味は、神話的要素を軸に、エドガー・アラン・ポーやハーマン・メルヴィルなど<その世界>に拘り続けた先達の影響を色濃く表した内容と、怖いけど魅入っ...
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マーベルの初TVシリーズ『ワンダヴィジョン』と第2弾『ファルコン&ウィンターソルジャー』、期待を大きく上回る出来栄えに大興奮!【先取りシネマ 第15回】
新型コロナの影響による公開順の変更に初めてのTVシリーズ。不安もあったが……
『マンダロリアン』でそうとうに盛り返したとはいえ、『スター・ウォーズ』のシークエル・トリロジー(エピソード7~9)は失敗だった。ファンにおもねるよりは新しい銀河の物語を、とぼくは『最後のジェダイ』の革新を支持したけれど、それも間違っていた。
3部作が有機的に絡み合うことはなく、魅力が薄れて最近はこの3本を(“スター・ウォーズ”なのに!)観なおすこともないんだもの。当初はオブザーバーの立場に就いて草案を提出したジョージ・ルーカスもシリーズから距離を置くようになってしまった。
ルーカス・フィルムの代表になったプロデ...
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『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』がいよいよ6月11日より公開。「これでもかというほどの音圧を注ぎ込んだ音作りに注目!」
ドルビーアトモスサウンドフォーマットで製作された「機動戦士ガンダム、閃光のハサウェイ」の最新映像と音声を体験すべく、過日、東京千代田区の有楽町マリオンにある丸の内ピカデリーに新設されたドルビーシネマに出かけた。
アニメーション作品の試写会は久々だったが、そうか邦画もここまで来たのかという、ダイナミズムあふれる映像と音響に感心した。日本のアニメという範疇ながら絵の動きもそこそこあるし、ドルビービジョンによるHDR感たっぷりのハイライトもよく描き出されている。またサウンドデパートメントにおいて、音響演出と録音演出というクレジットを見た時、日本のアニメの音響制作に新たな動きが感じ取れてとても嬉...
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【コレミヨ映画館vol.56】『Mr.ノーバディ』 いつも嫁さんに怒られているおじさんは、妻と子どもたちを守れるのか? コロナも逃げ出す大痛快アクション
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第56回をお送りします。今回取り上げるのは、『フォーリング・ダウン』張りの暴走アクション作『Mr.ノーバディ』。果たして、ブチ切れハッチは無事に帰宅できるのか? とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『Mr.ノーバディ』
6月11日(金)全国ロードショー
意表を突くオープニングショットが最高! 観終わると“『ジョン・ウィック』は犬、『Mr.ノーバディ』は猫かぁ”と笑いたくなる。全篇POV=一人称視点...
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【コレミヨ映画館vol.55】『クー! キン・ザ・ザ』日本よ、これが映画だ(よね)。脱力系SF映画の傑作が奇跡のアニメーション化!
映画評論家 久保田明さんが注目する、きらりと光る名作を毎月、公開に合わせてタイムリーに紹介する映画コラム【コレミヨ映画館】の第55回をお送りします。今回取り上げるのは、ロシア風の風刺を存分に振りかけた傑作『クー! キン・ザ・ザ』。銀河の果てに飛ばされた二人は、帰郷できるのか? とくとご賞味ください。(Stereo Sound ONLINE 編集部)
【PICK UP MOVIE】
『クー! キン・ザ・ザ』
5月14日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
見渡す限りの砂漠の上を、釣り鐘型の大きな飛行艇が滑るように飛んでくる!
今回も、ヘンなもの、面白...